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怒鳴らない子育て練習講座

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

怒鳴らない子育て練習講座

今日は「子育て」についての話題です。
 
「気づいたら怒鳴ってしまう。怒鳴ると子どもが逆上して、悪循環になってしまう。」
「いっつも子どもを怒鳴ってて、ひどい時だと叩いちゃったりとかして。
ここでちょっと変えておかないと、このままエスカレートしちゃいそうだな
と思ったので。」と、「ついつい子どもを怒鳴ってしまう」という
悩みを抱えたお母さんたちが集まる教室を取材しました。

取材したのは、神奈川県茅ヶ崎市が無料で開いている講座で
その名も「怒鳴らない子育て練習講座」です。

先日、茅ヶ崎市にある南湖公民館で開かれた講座は
8人ほどの少人数のグループが、1回2時間、2週間おきに全部で7回行うプログラム。
これは、アメリカで開発された虐待防止プログラムを基にしています。
資格を持っている市の職員がトレーナーとなり「怒鳴る回数」を減らすことを目標に
「子どもに伝わる言い方、ほめ方、しかり方」をトレーニングしています。

授業内容は、まずテキストに沿っての講義とDVDを観て具体例を学び、
最後に家でお子さんに実践しやすいよう、「ロールプレイ」をして
自分の言葉で練習します。

取材した授業では、家の中で洗剤で遊んでいる子どもに、
どう注意して、どういう体験をさせるかの練習で
お母さんが、トレーナーの質問に答える形で具体的に
「洗剤で遊ぶのはいけないよね。元にあった場所に戻そうね。」
という答えを導き出していました。

他にもこの日は、兄弟げんか、テレビゲームをやめない時に注意する場面や
片付けができてほめる場面の練習もしていました。
さらに、家で実践することが毎回宿題になっていて、
次の授業で結果を発表することになっています。

1回2時間、全部で7回も続ける大変な講座を受講したいお母さんが耐えない背景を
茅ヶ崎市の職員で講座のトレーナーでもある、渡辺めぐみさんはこう話します。

渡辺めぐみさん
『 核家族化が進んだりとかですね、子どもと関わる機会が少ないので、
 しつけをどういう風にすればいいのかっていうのがよくわからない
 環境にあると思うんですね。
 怒鳴っているのはうちだけじゃないんですね!と言われるお母さんが
 すごく多くて。怒鳴らない子育てをしているすごい理想的な家庭って
 本当にこう少ないというか、難しいものなので、
 そこを皆さんで自分だけじゃないっていうのを共有していただく
 というのも重要だなと感じています。』

昔は、家族や近所の人に教えてもらったりできたけれど、
最近は親になって初めて「しつけ」に向き合う人や、
周りに相談相手もいないという方が増えているんですね。

講座に参加したお母さんは同じ悩みを抱えているので、お互いに相談したり、
より具体的なアドバイスをもらうことで、不安な気持ちが楽になっているようです。

受講しているお母さんたちは少しずつ効果は出ているようで、
ちょっと冷静に考えることができたり、
お子さんのいい点もよく見えてくるようになって、
怒鳴る回数は減ってきたそうです。

普段から怒鳴らないためには、どんなことに気をつければいいのか?
渡辺さんは、こうアドバイスしてくれました。

渡辺さん
『 「いい子にしてなさい」とか、「ちゃんとしなさい」と
 言ってしまいがちなんですけれども曖昧に伝えてしまうと、
 子どものほうもわからないので、例えば「部屋を片付けなさい」とか
 「静かにしてなさい」とか 具体的に何をすればいいのか、
 行動を明確に言ってあげると伝わりやすいと思います。
 ストレスが溜まって、子どもに向かってしまうということも非常に多いので、
 普段の悩みから小さい事は解消して、いかにお母さんが楽しく
 子育てできるかというところが、
 虐待の予防にもつながっていくと考えています。 』

「ちゃんとしなさい」とか「なんでいつもそうなの!」とか、
ついつい口に出ちゃいますが、それでは、子どもに伝わらないんですね。

このほか渡辺さんは、怒鳴りそうになったら深呼吸をすると
落ち着けるというアドバイスもしていました。

この講座は今月からは、お父さん向けのものも始まりました。
渡辺さんは「夫婦で協力し合って、怒鳴らない子育てが浸透していければ」
とも話していました。

誰でも最初からうまく子育てができるものではないし、
怒鳴ることが必要なときもありますが、
大切なのは、その悩みを一人で抱え込まないような環境を、
工夫してどう支えていくかということなんですね。

担当:岡本祥子