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新米ママを先輩ママが支援!イギリス発のホームスタート

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

新米ママを先輩ママが支援!イギリス発のホームスタート

今日は子育て中のお母さんを支援する ある『サービス』をご紹介します。

そのサービス名は「ホームスタート」と言います。

元気なお母さん達が利用する子育てサービスは良く聞きますよね?
一方で虐待が起きてしまった家庭には、十分ではないかもしれませんが
専門家の支援があります。
この「ホームスタート」というのは、その中間のお母さんを対象にしているんです。

中間というのは「虐待などの最悪のするまではいかないけど、
外に出る元気や機会が無くて、 一人でストレスを抱えている」
というお母さんへのケアなんです。
特徴は「先輩」のお母さんが手助けするという点です。

ホームスタートジャパン代表の山田幸恵さんに聞きました。

山田幸恵さん
『 地域の子育て経験がある方々が、6歳未満のお子さんが一人でもいらっしゃる
 ご家庭に定期的に繰り返して訪問して、一緒におしゃべりをして
 お母さんの話や相談事を聞いたり子育てをしたり一緒に家事をしたり、
 そういう活動になります。
 いろんな悩みやモヤモヤや孤立感を抱えている方に
 なるべく早い段階で気軽に相談して戴きたいと言うことなんですね。』

一緒に家事や子育てを手伝ってくれて、相談にものってくれるんです。

この「ホームスタート」のポイントは
「自分から外に出ていくのに勇気がいる」といったお母さんの自宅に、
「先輩」お母さんが出向いて、早めにケアをして、
将来的に虐待の予防につなげていこうというものなんです。

夫が仕事で忙しくて、近所とのつながりも希薄で、誰とも話が出来ずに、
どんどん孤立するお母さんが増えているという話は耳にしますよね。

それで、定期的に先輩のお母さんが自宅に来てくれるということなんですが、
どれくらいの頻度かというと、まず子育ての専門家が訪問して
どんな支援が必要かを話し合います。

その後、研修を受けた先輩のお母さんたちが週に1回2時間程
だいたい4回くらい訪問します。時には一緒に外に出ることもあります。
ベビーシッターとは違っていて、
「新米のお母さんと一緒に過ごして、そばで支える」ことが目的なので
「ただ子供を預かる」ということはしません。
 先輩に話を聞いてもらったお母さんからは こんな感想を聞くことが出来ました。

お母さん
『 6才と11ヶ月がいます。関西のほうから来たんですけど、
 親戚も皆この辺にいないので、引越しの片付けをしている間に、
 目を離すと泣いてしまうので、この下の子を抱いててもらったり、
 話を聞いてもらったり助かりました。』

『 1歳八ヶ月の双子の姉妹がいます。
 ストレスがすごくたまるので、ついいらいらしたり、夫に当たったり、
 子供にも当たりそうになるんですけど、そういう時に話をさせて頂いたことで、
 今日はいろんな話も出来たし、いろんな話も聞けたし、
 明日から頑張ろう!みたいな』

「子育てって親がするのが当然だ」と一人で背負ってきたけど、
頼って良かった!と支援が終わる頃には皆笑顔になっているそうです。

この「ホームスタート」は実はイギリスが発祥の地で、
日本では3年前から始まり、今は地域のNPO法人や
社会福祉法人などの29団体が始めています。

このうちのひとつ、去年から活動を始めた
NPO法人 子育てサポーター・チャオ代表の近沢恵美子さんは
このように感じているそうです。

近沢恵美子さん
『 私達よりももっと専門家につないだほうがいいケースがあるんです。
 心身が弱っているような方でしたら保健センターにつないで病院に、、とか。
 まだそこのところが弱いかなと思っているんですね。
 助産師だったし、保健センターだったり、子育て支援課であったり、
 そこのところのパイプを強くして行かないと。』

この「ホームスタート」の費用は無料!
利用料はかからないんです。

この「金銭が絡まない関係」というのも「親しみや身近さ」に 繋がっているんです。
とはいえ運営は大変で、自治体からの助成金を受けている団体もありますが、
資金面での苦労は絶えないんだそうです。
運営は大変でしょうけれど、こうして新米のお母さんが 先輩お母さんになって、
新米のお母さんの手助けをする…
こんな良いサイクルができることを期待したいですね。    

担当:山崎景子