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ママたちに心の居場所を~コミュニティ・レストランという取り組み

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

ママたちに心の居場所を~コミュニティ・レストランという取り組み

子育て中のお母さんを応援するレストランを
TBSラジオの澤田大樹記者が取材しました。

今回私が取材したのがさいたま市にある「ヘルシー・カフェのら」。
取材したときには店内に赤ちゃん連れのお母さんがたくさんいました。

このレストランは、メニューにこだわりがあっては地産地消=
その地域で作られたものを、その地域で消費する、
言い換えるとスローフードの考え方を取り入れています。

例えば、私が取材した日も、赤米を使ったご飯や、
地元の野菜を使ったサラダなどがありました。

このレストランは「コミュニティ・レストラン」と呼ばれるお店。
「コミュニティ・レストラン」というと・・・?
「コミュニティ・レストラン」という考え方を提唱した
NPO研修・情報センター代表の世古一穂さんの話です。

世古一穂さん
『 食を核としたコミュニティ再生の手段として98年に始まった
 プロジェクトです。地域の人々の多様なニーズに合わせた
 安全安心の食の提供、障害者の働く場作り、不登校の子どもたちの
 出口作り、高齢者の会食の場作り、循環型社会の拠点作り
 などさまざまな地域課題の克服に向けてやっているものです。』

食べる場所を中心に、地域のいろんな人たちが関われるように
するということですね。

先ほどの「ヘルシー・カフェ・のら」は子育てや食育の分野の
コミュニティ・レストランとしておととしから営業しています。
一見すると普通のレストランなのですが、建物の奥には広めのスペースがあり
そこでワークショップを行っています。

代表の新井純子さんはこう話しています。

新井純子さん
『 私自身が転勤族の妻で、子育てに行き詰っていた経験があって、
 こんな場所があったら孤独な子育てが、解決できるんじゃないのか
 というのがひとつあって、同じく食のほうをやっている三浦が、
 今若い人に食を伝えなきゃまずいんじゃないかというのがあって、
 さまざまな人たちが集まって作っているということですね。』

育児に行き詰ったご自身の体験からお店を作ったんですね。

「のら」では、はじめ「子育て」にこだわらない企画をしていたそうですが、
子どもを連れて行ってもよいレストランだということが母親の間で口コミで広がり、
いつしか、小さな子を連れた母親が集まる場になりました。

店の奥のスペースでは「ベビーアロマ」、「ベビーヨガ」といった講座が
毎月開かれて、講座の後にはお茶を飲みケーキを食べながら
お母さんたちが情報交換をしています。

この日は子供向けのおもちゃ講座が開かれて
積み木の選び方や遊ばせ方などが話し合われていました。

参加していたお母さん方の声です。

お母さん方
『 とても勉強になりました。
 どんなおもちゃ与えたらいいか悩んでいたので、特に木のおもちゃ。』

『 みんなが子連れなので気兼ねなく。ほかのお客さんに
 迷惑かけるのかなというのがあるんですけど、
 子連れが多かったりするんで気楽にやれますね。』

これ、言い換えると、いま風の「井戸端会議」ですね。

ただ、「井戸端会議」は「井戸端会議」でも、けして「常連さん」の集まりではなく
参加するメンバーは毎回異なるそうなんです。

この日も10人ぐらいのお母さんが参加していたのですが、うち3~4人が
ネットなどで調べてきた初めての方でした。
また、店には講座がない日でも小さな子を連れたお母さんが来るそうで
代表の新井さんは「たまでも来られる、こういうスペースが大事」と話していました。

ただ、コミュニティ・レストランには課題もあります。
再び世古さんの話です。

世古さん
『 コンセプトを聴くと始めたい人は多いが、はじめるのは簡単だが
 運営を続けるにはどうするか。コンセプトや社会的な意義だけで
 きてもらうことはできないと思います。
 地域の人に支えられて成り立つものなので、自分たちが作っている
 地域の協働の場だということをわかるような
 そういう運営の仕方が大事だと思っています。』

確かに、始めることよりも、続けてゆくことの方が難しいですよね。

この「コミュニティ・レストラン」は全国で150ほどあるということですが
レストラン=飲食業ということで、料理がおいしいことが大前提です。
その飲食業の前提がなく、志だけあっても 魅力的なお店にするのは
難しいようです。

世古さんも新井さんも「コミュニティ・レストラン」は特別なものでなくて、
ふつうのおいしいレストランをよくみたら「コミュニティ・レストラン」
としての活動をしていたことに気づくぐらいがちょうどいいと話していました。

担当:澤田大樹

<関連情報・お問い合わせ先>
NPO研修・情報センター
http://www2u.biglobe.ne.jp/~TRC/