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切った髪の毛を活用!「ヘアドネーション」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で08:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・『ヘアドネーション』についてです。

『ヘアドネーション』

今回は、切った髪の毛を寄付する活動「ヘアドネーション」について紹介しました。
この活動は『ジャパン ヘアドネーション&チャリティ』と言って、2009年に始まりました。
寄付で集まった髪の毛を使って、子供用のヘアウィッグ(かつら)を作ります。それを、病気の治療や副作用などで髪の毛を失った18歳以下の子供たちに、無料でプレゼントするんです。『ジャパン ヘアドネーション&チャリティ』代表でご自身も美容師の渡辺貴一さんの話です。

渡辺貴一さん
単純に髪の毛がもったいないというか、美容師っていう職業がらですね、髪の毛をたくさんこれまで捨ててきているので、何か髪の毛に対して恩返しといいますか役に立つようなことをしたくてヘアドネーションを始めました。既製サイズS 、M、Lが当てはまらないんです、子供さんの場合。特に頭っていうのは同じ長さであっても形が違うだけでうまくフィットしないんです。セミオーダーってなると非常に高価になります。例えば病気の方だと治療費など結構お金がかかっていて、やっと病気が治ったら今度はウィッグが必要ってなってきて、セミオーダー何十万って言われたらちょっと現実的ではないと言いますかね。

髪の長さや、髪質、人毛か人工毛かで値段が違いますが、フルオーダーだと安くて30万円以上、60万円くらいするものもあります。

寄付は、賛同している美容室で髪を切ることで出来ます。賛同している店にはステッカーや募金箱があるので目印にして下さい。(ジャパン ヘアドネーション&チャリティのホームページにも賛同美容室一覧が載っています。)最初はなかなか集まらなかった髪の毛も、今では賛同美容室が1000ヶ所以上になり、大阪にある本部に毎日のように届きます。
寄付する髪の毛の長さには規定があって、31㎝以上必要なんです。というのも、髪の束は揃っているように見えても、1本ずつ分けると短い髪が混ざっていて、同じ長さの毛を集めてウィッグを作るため、ウィッグ1つ作るのに2、30人分の髪の毛が必要だそうです。寄付する髪の規定について再び代表の渡辺さんです。

渡辺貴一さん
ベストな髪ってことになると20歳くらいまでの方で、ノーパーマ、ノーカラーのバージン毛がベストなんです。ただハードルが高過ぎるので、しかもたくさんの人が参加しにくいので、極端なものでなければブリーチをしてるとか特殊なパーマをしていなければ許容しています。

男性、女性、年齢も問いません。極端に傷んでいなければどんな髪の毛でも寄付出来ます。白髪でも、国籍も問わないので金髪でも大丈夫です。実際にドナーとして寄付をしたことがある、全国展開している美容室「EARTH」の店長 川島ひとみさんの話です。

▲川嶋さんと

▲川嶋さんと

川嶋ひとみさん
1ヶ月に1㎝から1.5㎝しか伸びないじゃないですか。31㎝になるまでに2年くらいはかかるので、2年の歳月を切らないで保つのは大変だと思います。新しくウィッグになって他の人の人生まで変えるようになるのはすごく嬉しく思います。今で1年くらい経つのであと1年、来年辺りにまた出来たら良いと思います。

伸ばすのは大変ですが、切る時は気持ち良いそうです。切った後、ドナーの皆さん揃って「気持ち良い!新しい自分になれた。」と喜ぶそうです。切る美容師側は、普通のヘアカットと違って、31㎝以上の長さで一度しばってからバッサリとハサミを入れるので「本当に切って良いのかな。」と最初はかなり勇気がいるそうです。

▲髪の毛はこのように束で切ります。

▲髪の毛はこのように束で切ります。

こうして集まった髪の毛を使って作ったウィッグですが、渡辺さんはこんなことを話していました。

渡辺貴一さん
100%人毛、ドナーの毛だけで作ることにこだわっているので、見た目の自然さが違うということで、これは使われてる方が口を揃えて「かぶったら絶対ウィッグだとバレない。」と言ってくれる。毛質に関してはお褒めの声が多いですね。ドナーさん達が子供さんのためにって送ってくる毛質が素晴らしいのかなと思います。

やっぱり人の髪の毛で作ると違うんですね。ウィッグは希望する方の元へスタッフが採寸に行き、フルオーダーメイドで作ります。採寸から出来上がるまではおよそ2ヶ月です。今まで103人にウィッグをプレゼントしています。受け取った方について渡辺さんです。

渡辺貴一さん
子供さん本人もそうですけど、たぶん一番嬉しいのは親御さんだと思うんですよね。変な目でジロジロ見られたりとか、かわかわれたりするのに心を痛めているのは親御さんなので、その辺が緩和されて親御さんが安心される顔、ちょっとホッとされたような顔を見たりとか。本人で言うとお子さんなのでちょっと照れてると言いますか、ハニカミ笑いみたいのがたぶん喜びとして表れてるんだと思うんですよ、そういうのを見ると責任を果たせたなっていうか、そういう感じをいつも強く受けます。

8月現在、104人がウィッグを待っていて、順番がまわってくるのに1年半くらいかかるそうです。渡辺さんは「髪の毛だけじゃなく、寄付金やボランティアの美容師の力も必要なので長い期間お待たせしてしまうのが心苦しい。」と話していました。賛同美容室ではカット料金の割引やトリートメントをしてくれるなど特典を用意している所も多いので、長い髪を切る予定のある方は是非ご利用下さい。

▲全国226店舗で髪の毛を寄付出来ます。

▲全国226店舗で髪の毛を寄付出来ます。

夏休みの課題として寄付しに来てくれる小中学生もいるようです。今まで美容室「EARTH」では336人が寄付しています。美容室としても初めてのお客さんが来てくれるのが嬉しいと話していました。

ヘアドネーションがもっと広まって「髪の毛を切ったら寄付をする」ということが当たり前になると良いなと思いました。

(担当:楠葉絵美)

<お問い合わせ>
ジャパン ヘアドネーション&チャリティの活動はホームページをご覧下さい。