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暴力防止を「こどもと大人をペアで考える」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

暴力防止を「こどもと大人をペアで考える」

取材をしたのは、NPO法人「青い空-子ども・人権・非暴力」が行う、
CAPワークショップです。
CAPというのは英語でチャイルド・アサルト・プリベンションの頭文字を
とったもので「子どもへの暴力防止」という意味でさまざまな暴力から
自分を守る参加体験型のプログラムです。

このCAPワークショップは、子どもだけが対象ではなくて
大人もワークショップに参加して貰うところがポイント。
子どもからのSOSを受け取る立場の大人にも
きちんと子どもの気持ちを理解して貰うことを大切にしています。

子どもと「保護者といった大人」をペアに考えるんですね。
取材をした日は小学校低学年の子ども11人と母親など13人が参加しました。

子どもと大人をペアに考えるというなんですが
ワークショップでは子どもと大人を分けて行います。
それぞれ『権利とは何?』『暴力とは何?』という話を聞いたあと劇を観ます。

例えば、『友達に鞄を持たされる』という劇。
これは「いじめ」についての劇です。
それから『知らない人に連れて行かれそうになる』という劇、
『親戚のお兄さんからキスされそうになる』という劇もあります。
劇は最初、スタッフが演じます。次に子どもたちが参加します。
そして「どうやって断るのか」「どうやってまわりの人に助けを求めるのか」
を実際にやって貰うんですね。
そこで「どうしたら自分を守れるのか」といったことを考えよう
というものなんです。
体験したあと、子どもたちはこんなふうに話していました。

・もしも相手に手を捕まれたりしちゃいけないから、
 2つ分くらい手の大きさを開けて話すことを知りました。
・楽しかった。一人でお友達を助けてあげた。
 人にバッグを持たせるのは人任せだからダメだよって、言ってあげたの。
                    

「イヤ」と言って良い時は「イヤ」と言うようにしようということなんですね。
そして、イヤというだけでなく、さらに
NPO法人「青い空」の代表・高柳葉子さんはこう話します。

高柳葉子さん
『 暴力防止というのは、大切な私だから、暴力にあった時に、
 嫌って言っていいんだよ。逃げてもいいんだよ。誰かに話しても
 いいんだよって、そこが大事なのかなと。
 人権という言葉は固いかもしれないけど、私という存在はとても大事。
 だから暴力にあった時にあなたがしていい事はいっぱいあるんだよ
 と思います。かけがえのない命ですからね。』

そして、大人の方はどうかというと、
やはり、子どもたちと同じように劇を観て、参加します。
そして、子どもの立場になって考えて話し合うんです。
子どもの頃を思い出しながら話すケースもあります。
そういう話し合いをしながら「子どもをどう守ればよいか」
を考えて貰うんだそうです。

参加した人はこう話していました。

・男の子の性的虐待がある、女の子だけの対象なのかな、
 という風に勝手に思い込みで思ってたんですけど、
 男の子でも暴力とかそういったものがあるんだなってわかりました。
・私も時間がなかったりとか感情的になって、がーって言っちゃうことがある。
 言葉一つで子どもが傷ついてるっていうのを知らなきゃというのは勉強になりました。
               
大人のほうも、知ることがまだまだありそうですね。
NPO法人「青い空」では、このCAPワークショップで知ったこと、体験したことを
ほかでも話して欲しいと話しています。
一人でも多くの大人が「子どもへの暴力」にはどんなものがあって
どうしたら防ぐことができるかを知れば、「暴力防止」への一歩となるからなんです。

「子どもへの暴力をどう防ぐのか」という活動はいろいろありますが、
この「子どもと大人をペアで考える」というワークショップも
着実な効果を期待します。

担当:波岡陽子

<関連情報・お問い合わせ先>
NPO法人青い空-子ども・人権・非暴力
http://www.npo-aoisora.net/

電話・FAX 03‐3962‐4843
(受付時間:月・木曜日 10~16時 祝祭日は除く)