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スポーツ感覚で環境意識を養う『ゴミ拾い』

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

スポーツ感覚で環境意識を養う『ゴミ拾い』

今日は新しい「スポーツ」の話題です。

それは『スポーツGOMI拾い』というもので
文字通り「ゴミ拾い」と「スポーツ」を合わせた歴とした競技なんです。

スポーツということで、あるエリアを決めて、
一定時間内に集まったゴミの量とその質を競います。

この『スポーツGOMI拾い』について一般社団法人日本スポーツGOMI拾い連盟
代表理事馬見塚健一さんはこう話しています。

馬見塚健一さん
『 もともと僕がランニングしながらゴミを拾っていたのが始まりで、
 気持ちよい空間をより気持ちよくするために目の前のゴミを拾い始めた。
 すると、今まで汚いだけだと思っていたゴミが走って拾っているうちに
 ターゲットになっていった。
 すると、次第に利き手じゃないほうで拾ってみたりとか、スピードを
 落とさないように拾ってみるとかルールを作っているうちに汚いだけの
 ゴミがぜんぜん違う見え方をしていってもっとゴミ拾いというものに
 ユニークさとか面白さが加えられるのではないかと思って
 はじめたのが2008年。』

ジョギング中のちょっとした楽しみから始まったから「スポーツ」なんです。
基本的なルールはゴミを拾うというシンプルなものなので、
子どもから大人までが誰でも参加できるのが売りになっています。

競技は1チーム5人で、海や山をはじめ、今回取材した
東京スカイツリーがオープンしたばかりの墨田区といった街中でも行われます。
場所を選ばないのも特長なんです。

もちろん競技である以上はルールもあります。
きちんと審判がいて、たとえば、「走ってはいけない」
「ゴミ箱からゴミを取ってはいけない」「私有地には入らない」などの
ルールがあります。
そして、「燃やすゴミ」は100グラムで10ポイント。
「燃やさないゴミ」は100グラム5ポイント。
また、吸殻など軽いゴミにはボーナスポイントがついていて、
重さだけで有利、不利にならないように工夫されています。

それを時間内に集める訳です。
今回の競技時間は1時間。
この日は優勝者をはじめ、上位チームには
地元の商店街から賞品が贈られました。
また、順位が下のチームにはブービー賞として
もっとゴミを拾えるように、この日使われたゴミ拾いセットが
贈られていました。賞品もあるので、参加してみると結構熱中しますし、
気づくことも多いようです。

参加者
『 民家と民家の間にペットボトルがいっぱいあったり。
 みんなバスケットみたいにチャリからポーンって、ばれないように
 入れているんだよね。ポイ捨てしている感じがありましたね。』
『 楽しかったというのもありましたし、墨田区のことをまた知れたな
 というのもありました。
 ゴミは少ないと思っていたがやはり多いところはあって、
 ゴミの種類も吸殻とか多くて、自分から呼びかけていければ
 ということが改めてわかりました。』

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確かに楽しみながらも、気づくことが多いようですね。
これまで参加した人の多くが、ゴミ拾いをしたことがあまりないということで
取材した日も大人に混じって、中高生が数多く参加していました。
はじめはゴミ拾いを馬鹿にしていた人も、次第に熱くなっていました。
また、ただ楽しいだけでなく、自分の住む街をキレイにしたいという気持ちが
芽生えるとともに、その地域のゴミの分別方法を学ぶことにもつながるということです。

この日は25チーム、120人が参加して、
合わせて160キロのゴミが集まりました。
優勝チームは1時間で15.5キロもゴミを集めたんです。
過去には45分で26キロという記録もあるんだそうです。
スポーツGOMI拾いの意義について改めて馬見塚さんに伺いました。

馬見塚さん
『 街のゴミと向き合ったときにやはり、普通のゴミ拾いでは得ることのできない
 一体感だったり達成感だったり、ゴミ拾いなのになぜか悔しかったりという
 そういう頭の中に何かしらの思い出だったり、ゴミがあるとうれしいけど
 ないほうがいいよねというちょっとした違和感を心に刻むことが
 後々環境意識につながっていくんじゃないかと考えています。』

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スポーツGOMI拾いを通して、環境に対する意識が芽生えるんですね。
イベントが始まったのは4年ほど前でまだ日は浅いんですが、 既に90回以上開かれて、
最近では毎週土日にはどこかで開かれるほどなんです。
また1度「スポーツGOMI拾い」をやった自治体では
リピーターになるところも多いということです。
今後の目標について馬見塚さんはこう話しています。

馬見塚さん
『 地域と一緒に密接な関係を作っていきたいと考えていて、
 この大会をきっかけに今日みたいに高校生と行政が顔を合わせて
 話すきっかけになったりとか、そういうきっかけづくりを
 町でどんどん作っていきたいと思っていて、
 繋がりを広げていきたいなと思っています。』

「ゴミ拾い」をスポーツすると、みんなが積極的に取り組むようになるなんて
本当に工夫次第ですね。

<関連情報・お問い合わせ先>
一般社団法人 スポーツGOMI拾い連盟
http://www.spogomi.or.jp/