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患者数3百万人。実は多い「ヘバーデン結節」とは?

森本毅郎 スタンバイ!

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「ヘバーデン結節」・・・聞きなれない病気かもしれませんが、患者さんの数は、300万人以上いると推測されています。原因は、わかっていないのですが、40歳代以降の女性に多く、手を良く使う調理作業やピアノ演奏などを長く続けている人が、なりやすい病気と言われています。ヘバーデン結節とは何か?そして対処の方法は?「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「日本全国8時です」で、医学ジャーナリスト・松井宏夫さんが解説しました。

松井宏夫

★特徴は、第1関節に出る症状

まず、「ヘバーデン結節」というのは、病気を見つけた人の名前がへバーデンさんだったことから、名付けられました。どんな病気かというと、指の関節の中でも、第1関節に症状が出るのが特徴です。「第1関節」は、指先から最初の関節の部分ですが、そこが、腫れて炎症を起こし、曲がったり、ズキズキ痛みを伴う症状があります。中には、水ぶくれが出来てしまうケースもあります。そんな症状は、小指だけに出るケースもありますが、人によっては、親指以外の全ての指に出たりとさまざまで、日常生活に支障が出てきます。

★第1関節は、意外に使っている。

手を使う人がなりやすいので、以前のように器用に出来ず、本当に歯がゆい思いになります。日常的にも色々な不便があって、少し想像してもらいたいのですが、

  • スーパーのビニール袋を両手で引っ張ってあける時。
  • 切った野菜をつまみ上げてさらに盛り付ける時。
  • 皿やコップを持って洗う時…。

こうした動作は、指の第1関節に力を入れるので、痛みが出てしまいます。

★リウマチとの違い

この病気、指が腫れ、痛くなるという症状なので、関節リウマチと似ているそうです。リウマチは、免疫が骨や軟骨を攻撃し壊してしまう、免疫異常の病気です。ただ、リウマチは足首、膝、肩、肘、股関節など全身の関節、どこにでも炎症が出ます。今回のヘバーデン結節は、変形性関節症の1つです。関節にある軟骨は骨と骨の間にあってクッションの役割をしていますが、変形性関節症は、老化などで、この軟骨がすり減り、炎症や骨の変形を引き起こす病気です。関節が痛むのは似ていますが、原理も違いますし、そのため、治療法も変わってきます。

★「第1か第2か」で区別

では、ヘバーデン結節とリウマチをどうやって区別すればいいのかというと、関節リウマチは、症状が「第2関節」に出やすいといわれています。今回の、ヘバーデン結節は、症状が「第1関節」に出るので、ここがポイントだそうです。

★対処の考え方。

この病気で、まず大事なのは、「早めの治療開始」と「痛みへの対処」です。数年のうちに症状は落ち着くので、気長に治療を行うことが大事と、よく言われますが、一度、指の変形が進んでしまうと、その変形自体が治ることはないそうです。ですから、症状が出たら、放置せずに早めに治療を開始しましょう。その治療でまず、行わないといけないのは、痛みへの対処です。痛みが出ているということは、炎症が起きている証拠です。患部の炎症は、さらなる指の変形を招きますので、この悪循環を断ち切らないといけません。腫れている関節部分が動くと痛みが出ますので、動かなくすることがポイントです。現在は、動かなくするために、「保存療法」と「手術療法」の2つがあるそうです。

★保存療法

「保存療法」では、指を伸ばしたままにするため少し硬めのテープを使っています。炎症や痛みを抑える作用のあるロキソニンテープでテーピングすると、いくらか痛みをとることが出来るそうです。あとは日常生活で指の第一関節に負担をかけないようすることです。パソコンを打つなど、縦の動きに関節は弱いので、そこを注意しましょう。テーピングだけでは痛みが引かない場合は、関節にステロイド剤を注射することが、効果的な場合もあります。

★手術療法

既に日常生活に支障をきたすほど、症状が出ている場合、「手術療法」で指の第一関節を動かないように固定してしまうケースもあるそうです。手術は、第一関節を、最も機能しやすい位置で固定する、関節固定術と呼ばれるもので、第一関節の部分を、ワイヤーなどで固定します。固定すると、生活に不自由をきたすことなく、見た目もきれいになるそうです。手術の期間は、糸を抜くまでに2週間、ワイヤーが固定されるまでは、数ヶ月です。前提として、一度固定すると、第一関節は動かなくなるので、お医者さんと十分に話し合い、納得した上で受ける必要があります。手をしっかり治療してもらうならば、「日本手外科学会」の専門医名簿を参考にしてみて下さい。