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「『ゴールボール』女子代表がリオで連覇を目指す!」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で08:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

8月6日に放送したテーマは・・・「ゴールボール」を取材しました

足立区総合スポーツセンター

パラリンピック連覇を目指す!

ゴールボールの日本代表女子チームはロンドン・パラリンピックで金メダル。9月7日に開幕するリオ・パラリンピックにも出場が決まっており、4大会連続の出場で連覇を目指しています。先月、日本の女子2チームと韓国、イスラエルの選手を迎えて、足立区で「2016ジャパンパラ ゴールボール競技大会」が開催されました。

日本ゴールボール協会の近藤和夫専務理事
「選手はそれぞれ障害の程度によって見え方は違うと思うんですけど、それをあえて全員がまったく見えない状態にして、残された五感、聴覚だとか触覚だとかを使って、相手が投げてきた時速6〜70キロのボールに自分からコンタクトしていく激しさがあるスポーツです/18メートル先のゴール、相手の選手もまったく見えないんですけど、自分の頭の中で視覚化してやっていく、という難しさはあります。」

ゴールボールは全盲の人や、弱視の方が出場する競技です。選手は全員、アイシェードと呼ばれる目隠しをしてプレイ。
スキー選手などがつけるゴーグルに似ていますけど、装着すると視界がふさがれて何も見えません。

アイシェード

試合では18メートル×9メートル、バレーボールと同じ広さのコートで3人ずつが向かい合って、エンドラインと同じ幅、つまり幅9メートルと、横に長いサッカーのゴールに向かって、攻撃側はボールを手で転がします。守備側は転がってきたボールに飛びついて、ゴールを防ぐ。見た目は手で転がすサッカーのPKを交互に行うイメージです。ただ、目隠しをしているので選手は何も見えていません。

どうやってボールの場所がわかるのか?

ボールの中に鈴が入っており、選手はこのボールの小さな音がたよりなので、観客はゴールが決まった時以外、声をだしたり、拍手は禁止。観客が音を出すと審判がプレイを止めてしまいます。監督も声で指示を送れないので「静かに」競技が進みます。

鈴が入ったボール

コートの四隅にはゴルフやテニスの会場のように「お静かに」のプラカードを持った係員がいるんです。

お静かに

コート内のラインテープの下にはタコ糸のような糸が貼ってあって、選手はその凹凸や、ゴールのクロスバーなどを触って、自分の位置を確認しています。ボールの重さが1キロ以上あって、重いのであまり弾まず、守備側の選手はコートに横に寝そべるようにしてゴールを守ります。エンドラインが9メートルですから、プレーヤー3人が両手を伸ばして横になると、あまり隙間はない。その隙間を狙ったり、わずかにバウンドさせたりしていかにボールをゴールさせるかが醍醐味です。

試合の風景

会場に来ていたお客さんの声
「初めて見たんですけど、駆け引きってあるんだなと初めて知りました。もっと単純なのかなと思ってたのが、全然そんなことなくて、ちょっとびっくりしました/よく動けるなあっていうのが、ボールがどこからくるのかよく判るなあ、見えないのによく分かるなあっていうのがいちばん驚きました。」

ゴールボールを体験しよう!

この大会では、試合の合間に「ゴールボール体験会」という、観客が実際に競技をやってみる催しが行われました。ボールの投げ方、守備のしかたなどの基本動作から、最後はアイシェードをつけて簡単な試合を体験できます。

体験コーナー1

守備の練習

ゴールボールを体験した人の声
「本当に真っ暗で、ゴールが入ってるのか取られてるのか、それすらも分からなくて、なんだか体験したことのない世界/やってみると選手のすごさがよく分かる感じで、ほんとに正面に来た球も取れないのに、代表の選手が横に来た球を飛びついて取るのは凄いなと思いました。」

障害者スポーツの大会では、観客が参加する「体験会」がよく行われています。別の競技では専用の車椅子を体験できたりする大会もあります。こうした「体験会」は競技の難しさや、障害者の生活環境の理解にも役立ちそうですね。

リオ・パラリンピックと、その後に向けて

ちなみに今回の大会ですが、パラリンピックに向かう日本女子Aチームは、残念ながらイスラエルのチームに負けて準優勝でした。イスラエルとは、パラリンピック本番の初戦で対戦します。

イスラエル代表

実はゴールボール、国内では競技人口は全国で80名から90名ぐらいではないかと推定されてます。競技自体の普及も今後の課題ですね。

1ヶ月後の9月7日にリオ・パラリンピックが開幕します。女子代表の活躍を期待しましょう。会場では大きな声が出せない競技ですが、テレビ観戦やパブリックビューイングなどでは、もちろん大きな声を出してもOKです。

日本代表のみなさん

(担当:藤木TDC)