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ゴールデンウィークをレインボーウィークに

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

ゴールデンウィークをレインボーウィークに

今日から「ゴールデンウィーク」が始まりますが、東京では今日から
来月6日までを「レインボーウィーク」にしようという取り組みが行われます。

レインボーはゲイやレズビアンなどセクシュアル・マイノリティと呼ばれる
人たちのシンボルで、多様な性のあり方を表しています。

セクシュアル・マイノリティは最近ではLGBTと呼ばれたりもします。
LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの
単語の略です。
トランスジェンダーは性同一性障害のように自分の心の性と体の性が
一致しなかったりする人たちなどのことです。

レインボーウィークでは今日から来月6日までの10日間の間に
都内でLGBTに関するさまざまなイベントが行われます。

東京レインボーウィーク2013代表の杉山文野さんに
レインボーウィークをはじめようと思ったきっかけを、聞きました。

杉山文野さん
『 自分自身がトランスジェンダーなんでトランスジェンダーの友達も
 わりと分け隔てなく居るほうだったんですけど、話を聞いてみると
 ゲイの人はゲイの人、レズビアンの人はレズビアンの人といって
 わりとLGBTといわれる割には横のつながりはないんだなと感じていて、
 なんか一緒に出来るんじゃないかなという中で結局7つの団体が
 中心になって始めることになったんですけど
 それならパラパラやるよりもレインボーウィーク実行委員会
 みたいのを作ったほうがわかりやすいんじゃないかということ。』

LGBTといってもそれぞれが置かれている状況は異なっていたそうです。
ならばそれぞれの特性を生かしながら運営していこうということで、
レインボーウィークの実行委員会は1月に立ち上がりました。

メンバー同士お互い顔見知りの人もいれば、初対面という人もいる中での
スタートで、はじめは7つの団体で行っていましたが、「ぜひ参加したい」
という団体が相次いで、20以上のイベントが行われることになりました。

たとえば、明日行われるのは東京レインボープライドといって 代々木公園から渋谷などをパレードするイベントです。また、LGBT向けに男性が女性の声を、女性が男性の声を出すための講座や若者向けの交流イベントなども行われます。

LGBT当事者じゃなくてもほとんどのイベントに参加することができます。
明日はパレードのほかにもカフェやステージイベントが行われますし、
そのほかにも作家の石田衣良さんが講師を務めて子供たち向けの
ラブレターの書き方を教える特別授業があったり、レズビアン&ゲイ映画祭も
開かれるなどさまざまです。

今回レインボーウィークを企画する上で大事にした点について再び、杉山さんです。

杉山さん
『 目的は知ってもらうってことなのかなって思う。
 いろんな入口作りが必要だなと思っていて、当事者に向けて
 というのもそうだが、一番大事なのは『そんな人、会った事がありません!』
 と言い切っちゃう人たち、そんな『知りません』『会った事がありません』
 という人に知ってもらえるにはどうしたらいいのかなというと
 いろいろな入口作りとか入口のハードルを下げたりするというのが
 必要かなと。』

たしかにテレビの中で「おネエ」と呼ばれるタレントはよく目にしますが、
日常生活の中でLGBTの人と出会う機会がないという人は多いかもしれません。
今回取材する中で何人かのLGBTの人に会いましたが「おネエ」言葉を
話す人は一人もいませんでした。

電通のダイバーシティ・ラボによりますと、
7万人に調査したところセクシュアル・マイノリティは日本の人口の
およそ5.2%を占めるという結果が出ています。
学校でいえば40人クラスに最低1人はいる計算です。

LGBTの人がいることは普通なことなんです。
ほとんどの人がこれまで生活する中でLGBTの人と接しているはずです。
日常生活にいるにもかかわらず、「会ったことがない」といわれてしまう
背景にはLGBTをめぐるこんな社会状況がありました。杉山さんです。

杉山さん
『 『私も』、『僕も』というメールが数千単位で来る。
 だけど『誰にもいえません』というのばかりなんですね。
 僕も相談に乗っていた子が自殺しちゃったりとかあるので
 決して遠い話ではないと思っているし、
 一方で今友達にも家族にも恵まれて楽しいけれど、小さいときには
 死にたい苦しいということもあったし、こんなに楽しい未来はまったく
 想像できなかった。きっかけさえあれば、つらい苦しいといっている
 ところから一歩先にいけたり、命を絶つ必要がなかったりするのに
 いつまでも一人で抱えていて行き場がない人がいるならば
 そういう人のための場所になったりとか、
 そういった場所になれると思います。』

セクシュアル・マイノリティに対する理解が広がっている一方で、
周囲との関係についての悩みは減らないようですね。

レインボーウィークはLGBTにとっては一歩先にいける場として、
そうでない人にとってはLGBTを身近な人だと知るための場として 存在しています。
最後に杉山さんに、レインボーウィークが今後、
どうなっていってほしいか聞きました。

杉山さん
『 最終的にはLGBT当事者、非当事者という言葉がなくなればいいと思うし、
 こんなウィークなんかやらなければいいなと。
 そのうち当たり前になって話題にならないように
 なればいいなと思っています。』

杉山さんは、「マイノリティにやさしい社会はマジョリティの社会の人に
とってもやさしい社会だと思うのでそういう社会になってほしい」と
話していました。

<関連情報・お問い合わせ先>
Tokyo Rainbow Week 2013
http://www.tokyorainbowweek.jp/