お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

コロナ禍で増える痛風と熱中症

森本毅郎 スタンバイ!

コロナ禍で2年目の夏ですが、いま、ある病気が急増しているそうです。7月22日(木)TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」の「現場にアタック」のコーナーで、田中ひとみが取材報告しました。

 

田中ひとみの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210722073837

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

ある病気・・・まずは、両国東口クリニック・理事長の、大山 博司さんに伺いました。

★自粛生活で「痛風」が増えている

両国東口クリニック・理事長 大山 博司さん
在宅勤務の方が増えている中で、「痛風」患者が増加傾向。私達のクリニックは痛風の専門外来で、1年前にだいたい2千人ぐらい月に診てたのが、今は2千2百人を超えているので、患者数が1割程度増加している状態。万歩計をつけてもらったら、一日、数百歩しか歩いていない方もいる。そうすると、体重増加・肥満が、尿酸値を上げることに繋がるので、それが痛風が増えている原因だと思います。急に気温が上がってくると脱水、発作を起こしやすくなるので、これから8月にかけて注意してほしい。


そもそもコロナ禍で受診控えが起きている中で、大山さんのクリニックでは、痛風患者が、コロナ前と比べて1割の増加。また、日本生活習慣病予防協会のアンケートでは、「3割以上増加した」という結果も発表されており、痛風に悩む人は確かに増えているようです。

そもそも痛風は、足の指や甲、膝の関節などに痛みが生じる「風が吹いただけでも痛い」と言われる病気で、体内にある尿酸が、関節の中で結晶化して炎症などを引き起こします。自粛生活で、運動不足や、毎日のお酒が続くことで、比較的若い30代でもかかることも。

対策としては、食生活と運動。プリン体の多いビールだけでなく、いま流行りのストロング系のお酒(アルコール度数が高くて安い)の量を減らしたり、家の中でも体を動かすなど、特に尿酸値の高い「痛風予備軍」の方は、生活習慣を改善してほしいということでした。

★コロナ禍で「熱中症」のリスク高まる

痛風は夏場が発症のピークということで、まさに今、注意が必要ですが、一方で、同じく夏場、深刻なのが、「熱中症」です。コロナ禍の熱中症のリスクについて、医療従事13人で作る熱中症・脱水症の啓発団体、「教えて!かくれ脱水委員会」の委員長の、服部 益治さんに聞きました。

「教えて!かくれ脱水委員会」委員長 服部 益治さん
昨年から熱中症のリスクが高まっている。我々は、吐く息で体のこもった熱を出すが、マスクがそれを妨げる為、体に熱がこもっている「マスク熱中症」の状態。もう一つは、運動不足になると、筋肉量が減ります。我々の体は、体重の60%液体。体液をどこに一番貯蔵できるかというと、筋肉。ですから筋肉が衰えるということは貯蔵庫が、小さくなっているということなので、蓄える水分が減ってるということは、脱水症に対応する体(の機能)が下がっているということ。

身体の中の水分を蓄える器官でもある筋肉が衰えて、より脱水症や熱中症にかかりやすくなっている人が多い。しかも、自粛生活で、体が暑さに慣れる「暑熱順化」ができていない人も多く、私たちは、暑さに対応できない体のまま夏を迎えている、非常にリスクの高い状況のようです。

ではどう防げば良いのか。服部さんは、「エアコンの適切な利用」と、「のどが乾く前のこまめな水分補給」を徹底し、具体的には、1~2時間おきに、コップ半分~1杯を目安に、飲んでほしいということです。

また、気象庁が毎日発表する、「暑さ指数」の確認も重要。「暑さ指数」は、気温だけでなく、湿度などを含めた指標で、

  • 25~28だと「警戒」・・・積極的に休憩
  • 28~31だと「厳重警戒」・・・激しい運動は中止
  • 31以上だと「危険」・・・運動は原則禁止

となります。

森本毅郎スタンバイ!

環境省熱中症予防情報サイト の「暑さ指数」(7月22日9時現在)

ちなみに、7月22日の午前9時現在の、東京の暑さ指数は「29.3」なので、「厳重警戒」レベル。暑さに弱い人は、運動を軽減または中止するよう、気象庁の指針で示されています。この「暑さ指数計」は、ネットでも数千円で販売されていて、服部さんも手元に置いてチェックしているそうなので、気になる方は「暑さ指数計」で調べてみてください。

一例として、Amazonでも売られている「A&Dみはりん坊W」をご紹介しましたが、こうした「暑さ指数計」は、ネットでも数千円で販売されています。気になる方は「暑さ指数計」で調べてみてください。

★この夏はコロナと熱中症の二重苦

最後に、服部さんは、猛暑が予想される今年は、特に注意が必要なのだと警戒していました。

「教えて!かくれ脱水委員会」委員長 服部 益治さん
昨年来、夏の熱は、コロナと熱中症は判別がつかないので、実は救急医学会や救急医療学会など色んな学会が、「熱中症にならないで欲しい。熱が出て運ばれると医療現場が混乱が起きる」ということを、既に去年5月にネットに上げていた。ただ残念ながら、コロナという百年に一回みたいなことが起きながら、猛暑日が増えているという「ダブル災害」の中で我々は生きてる。子供から大人、高齢者まで、ダブルリスクの中で生きてるいう意識をぜひ持ってほしい。

新型コロナウイルスと熱中症の症状は区別がつきづらい。そのため、コロナが疑われるだけで、受け入れ側は、コロナ感染者を受け入れる体制を整える必要があります。

それは、なかなか搬送先が見つからないという事態を招き、熱中症を重症化させてしまう確率も高まるため、「ダブル災害」の今年の夏は特に、熱中症対策を、徹底してほしいということでした。