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「バリアフリーならぬ、バリア”アリー”なデイサービスとは!?」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

「バリアフリーならぬ、バリア”アリー”なデイサービスとは!?」

ちょっと変わったデイサービスの話です。

バリアフリーのデイサービスというのは、今は珍しくありませんが、
その逆の、段差などがあえて「ある」、
バリア『アリー』なデイサービスというのがあるんです。
(バリアが「ある」で、バリア『アリー』)

千葉県浦安市にあるデイサービス『夢のみずうみ村』と言う所なんですが、
中に入ると、広くて、天井が高くて、吹き抜けの
二階建ての作りになっています。(学校の体育館のよう)

で、どこがバリア「アリー」かと言いますと、中央に、
2階に上るための 「29段もの階段」があるんです。
駅にあるような階段。私でも登るのがきついときもありますが、、、
これをお年寄りが登るんです。

利用者は80代までいるそうですが、手すりや、ロープに掴まって
登って行くそうですよ。

階段の他にも、いろんな所に段差や坂が あったんですが、
なぜ、バリア「アリー」な施設にしたのか?
『夢のみずうみ村』浦安デイサービスセンターの施設長
布益(ふえき)むつ美さんに聞きました。

布益むつ美さん
『 社会は全然バリアフリーじゃないんですね。
 玄関一歩出たらバリアアリーの世界なんですよね。
 こういう所でバリアフリーでやっていると外に出られなく
 なってしまうんですよね、引きこもりがちになってしまうんですよね。
 外は段差があるから行けないとか、あそこの坂怖いからっていう。
 あえてここで訓練の一環として今のうちに慣れていただいて、
 ここをステップに外に踏み出す感じでやっていければいいかなと思うので
 いろいろと仕掛けを作っています。』

たしかに、街中のバリアフリーの場所って、まだ限られてますよね。
もちろん、足や体調が悪いという方にはエレベーターが用意されていますが、

でも、登れそうな人は、頑張って階段や段差を使おうというわけなんです。
体は動かさないと、そのまま出来なくなってしまう事もありますからね。

夢のみずうみ村では、他にも体を動かすきっかけ(仕掛け)がありまして、
例えばお昼はバイキング形式で、自ら取りに行かねばなりません。
また、「頭も」自ら動かしてもらおうと、朝来たら一日のスケジュールを
自分で決めるシステムにもなっています。
習字、映画鑑賞、写経、プール、卓球、オセロ、パン作り、カラオケ、
などなど、200種類から一時間刻みで選ぶんです。
体にも頭にも『バリアアリー』な施設なわけですね。

利用者に話を聞きました。
プールや木工で体を動かしているという山崎一郎さんの話です。

山崎一郎さん
『 時間があっという間に過ぎてしまう。私は要介護1なんだけど、
 周りの人から みたら要支援の一番低いやつだと言われるんです。
 ここに来て積極的にやろう やろういう意識が芽生えて、明るくなって、
 私の家内もイイね、良かったねと 言ってくれて朝送り出してくれますよ。』

また、夢のみずうみ村では、施設内だけで使える「ユーメ」という
独自のお金もありまして、利用者のやる気に一役買っているそうです。

89歳の南部富子さんにお話を聞きました。

南部富子さん
『 ここはやった事に対してご褒美もくれますしね、洗濯物をたためば
 50ユーメもらえますし、1000歩、歩けば20ユーメもらえるんです。
 歩く気になりますでしょ?元気でしょ?進歩しましたね、体がね。』

カラオケなど施設の設備を利用する時には「ユーメ」が必要で、
逆にそこで何か出来たら、また「ユーメ」がもらえるシステムです。
例えば、ボウリングをするには100ユーメ必要で、
逆にイッピン倒したら20ユーメもらえるそうなんです。
「5ピン倒したら元が取れる」なんて、自然に頭を使いますよね。

いろんな仕掛けで利用者の「やる気」に 「スイッチ」を入れている
「夢のみずうみ村」ですが、今後について施設長の布益さんはこのように話しています。

布益さん
『 家族参観日を作ろうかと、利用者さんのご家族も
 一緒に一日を過ごしてみたらどうかというのはあります。
 家ではあそこまで手伝ってあげてるのに、
 できるんだねというのが分かって頂けると。
 家でもできなければ、 ここでやっている意味がないので。
 家ではさせてもらえないという人がいらっしゃるから、でも見て頂いて、
 それが生き生きとご家族に写れば
 やってもらおうかなという気も生まれるんじゃないかなって。 』

家族も外での姿を見られるのは嬉しいんじゃないですかね。
またスタッフの方も接し方に工夫をしていまして、
すぐに手伝うのではなく見守りながら本当に必要な時に手を貸すそうなんですね。
利用者を「できないんじゃないか」と見るのではなく「できる」と思って接する、
その姿勢も大事だと布益さんは話していました。

高齢化社会がこれからどんどん進んでいきますから、
「自分でできることは自分でやる」そんな機会を
どんどん作っていかなければいけませんね。

担当:山崎景子

<関連情報・お問い合わせ先>
夢のみずうみ村 浦安デイサービスセンター
TEL:047-304-6051