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とにかく難解な本「ユリシーズ」

檀れい 今日の1ページ

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女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。今日は、ちょっとめずらしい記念日「ブルームズデイ」のお話しでした。

6月16日は、「ブルームズデイ」。
アイルランド出身の作家ジョイスによる小説「ユリシーズ」のファンが、お祝いをする日で、舞台となったダブリンをはじめ、世界各地で、イベントなどが行われてきました。

記念日というと、偉人の誕生日や、何かがはじまった日に制定されることが多いと思いますが、「ブルームズデイ」は、作者の誕生日でも、出版された日でもありません。この作品は、1904年6月16日から翌日の早朝にかけての出来事を書いたもの。そこで、主人公の名前「ブルームズ」をつけて、毎年この日に、ファンがお祝いをするようになったのです。

では、記念日ができてしまうほど、ファンが多いこの「ユリシーズ」とは、どんな小説なのでしょうか。
この小説を読んだ多くの人がこう言っています。

「難解!」

それまでの「文学の常識」を破るような、「画期的な小説」で、読書に慣れている人でさえ、理解するのも、また最後まで読み終えるのも、困難だと言われています。その理由のひとつが、古典文学の引用や、パロディが、たくさん使われているということ。物語全体も、ギリシャ神話がベースになっていますが、もとになっているものを知っていないと、理解できない部分も多いのです。そして、小説の最後にある、女性の独白は、「句読点ナシ」。こういうところも、「うーん、よくわからない」と、多くの読者を悩ませている部分です。しかし、2回も3回も読んで、理解を深めようとする人、理解できないけれど、作品の雰囲気が好きな人など、さまざまなファンが多いのが、このユリシーズなんです。

さて、難解な小説「ユリシーズ」。そのあらすじは、こちらです。
作家志望の教師・スティーヴンと、広告代理店の営業マン・ブルーム。二人はそれぞれに、職場に行ったり、海辺に行ったり、食事をしながら店の人と話したり、と、ダブリンの街を歩きまわります。出会いそうで出会わない二人ですが、やっと会って会話。しかし、想像や妄想が入り乱れ、現実と交錯・・・読者は、作家ジョイスの迷宮にひきこまれてゆきます。

舞台となったダブリンには、作品に登場した場所やお店がいくつもあり、観光名所になっています。名所を訪ねるのは「ユリシーズ」を読破した人ばかりではないようです。「観光というかたちで名作に触れたい」という人たちが、ダブリンを訪ね、登場人物たちの面影を街に感じているようです。


ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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