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ゴミ拾いが楽しくなる!生態系保全に参加!散歩中にできるアプリ

森本毅郎 スタンバイ!

緊急事態宣言中なので、「外出は健康のための散歩だけ」という方も多いと思いますが、そんな散歩中に楽しめる、しかも環境改善のお手伝いもできるアプリがいろいろ出ています。5月6日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

田中ひとみの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210406073534

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

散歩をしながら、楽しく環境改善もできてしまうというアプリ。まずは「ゴミ拾い」を楽しくするスマホアプリ「ピリカ」です。どんなものか、株式会社ピリカの、三井 悠さんに聞きました。

★ゴミ拾いをシェアするアプリ「ピリカ」

株式会社ピリカ・総務部長 三井 悠さん
「ピリカ」は、ゴミ拾い界のツイッターや、インスタグラムのようなサービスです。拾ったゴミの写真を、「いつ」「どこで」「どんなゴミを拾いました」と記録して投稿します。そうすると、その投稿に対して、他のユーザーから感謝されたり、「初めまして、拾ってくれてありがとうございます」と見ず知らずの人にコメントしたり、コミュニケーションが発生します。ゴミ拾いは、孤独な作業です。しかも残念ながらポイ捨てゴミは、一度拾っても同じところに何回も捨てられます。いつまでたってもなくならないと感じているところに、一緒に頑張っていきましょうという仲間が、目に見えないところでもいるというところで、モチベーションに繋がっていると思います。
森本毅郎スタンバイ!

ピリカの三井悠さんに話を聞きました。

ゴミ拾いの成果をシェアできるアプリ「ピリカ」(無料)。

例えば、「会社帰りにタバコの吸殻を拾いました」、「路上飲みの残骸がありました」など、拾ったゴミにコメントをつけて、写真付きで投稿。この呟きには位置情報がついているので、この辺りで拾われたと地図上にマークが付きます。

そして、その呟きを見た人から、いいねボタンが押されたり、「お疲れ様」、「一人でありがとう!」など、色々なコメントが付いたりします。

サービス開始から10年目の今年、拾われたゴミの量は、累計1億8千万個以上!

やはり、海岸の一斉クリーンアップ活動や、集団での清掃活動が難しいコロナ禍では、「ピリカ」でコミュニケーションをとりながら、単独でゴミ拾いをする人が、増えているようです。

★散歩しながら写真をパシャリ。「バイオーム」

散歩しながら、楽しく環境問題にも目を向けられるアプリ、続いては「バイオーム」について。どんなアプリなのか。株式会社バイオームの代表取締役、藤木 庄五郎さんに聞きました。

株式会社バイオーム・代表取締役 藤木 庄五郎さん
「バイオーム」は、動物や植物など、ほとんど全ての生き物を対象にしたコレクションアプリです。ユーザーは、生き物の写真を撮影し、バイオームで投稿すれば、それだけオッケーです。特徴的なのが、写真を撮って送ると、生き物の名前が分かる機能を搭載したことです。日本にいる生き物はだいたい対応していて、現状で9万2千種類くらい対応。何気ない散歩が楽しい時間に変わるようアプリを目指してやってます。

「バイオーム」は、自分で作る、動植物の図鑑アプリで、対象は、ミジンコ〜クジラまで。国内のほぼ全ての動植物の写真をAIで解析し、名前を特定できます。

私も昨日、散歩中に試してみました。

道端に花を発見!! ↓

森本毅郎スタンバイ!

まずはアプリを立ち上げて、気になる動物や植物の写真を撮ります

すると、いくつか候補が一覧表示されます。どれも似た花の画像ですが、「マーガレット 31%」「セイヨウタンポポ 63%」「ハルジオン 92%」・・・ ↓

森本毅郎スタンバイ!

AIが導き出した画像から選ぶ

撮影場所や時期、画像情報から、『種子植物・キク目・キク科 ハルジオン』という雑草が導き出されたので、確定します。↓

森本毅郎スタンバイ!

自分のコレクションに保存

撮った写真は、アプリ内にコレクションとして溜まっていき、自分だけのオリジナル図鑑を作ることができます。↓

森本毅郎スタンバイ!

マイページで、これまで集めたコレクションが見られます。たった10分ほどで、次々と集まって楽しい!

2年前のリリースから、およそ2万5千種類、累積124万件の投稿が集まっているそうですが、ポイントは、この膨大なデータを、自治体や大学、国の研究機関などに販売しているという点です。

例えば、昨年、環境省の依頼で、渡り鳥「コハクチョウ」など、温暖化の影響を受けている可能性の高い生き物の生息域の調査を行ったり、外来魚「アメリカナマズ」の分布域を特定する全国調査や、ネズミの外来種「ヌートリア」の調査などを、大阪府と連携して行っています。

★データ収集、研究機関には限界も

この、一般市民の「アリの目」を活用したフィールド調査。そもそも、藤木さんが大学時代、生物多様性について研究していたことが、原点だということです。

株式会社バイオーム・代表取締役 藤木 庄五郎さん
生物多様性がもの凄いスピードで失われていて非常にヤバイと感じていた。でも、データがとにかく足りなくて、生き物の増減が、本当によくわかっていない現状があります。研究者だけでやろうと思っても、全然人手が足りず、歯が立たない。スマホを使って投稿する仕組みが作れれば、物凄いデータが集まって生物多様性保全に使えるのではと考えました。豊かであることは良いよねと、生き物を守ることが当然の世の中を作っていきたいです。
森本毅郎スタンバイ!

大学時代から生物多様性の研究をしていた、バイオームの藤木社長

研究機関だけでは補いきれない、広域で大規模な調査を、市民参加型で取り組みたいということでした。

また、実は、冒頭のゴミ拾いアプリ「ピリカ」も、ごみの量を可視化し、自治体が、ゴミの収集ルートの選定などに役立てていて、担当者がくまなく街を回ることを考えると、圧倒的に低コストで、尚且つ、拾うこと自体が啓発になるとも話していました。

環境問題と大げさに構えるのではなく、身近なところから関われるのもいいかもしれません。