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需要が高まる障害者スポーツ ボランティア

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

需要が高まる障害者スポーツ ボランティア

「障害者スポーツのボランティア」の話です。
目の見えない人のマラソンの伴走など、
障害者がスポーツをする時に様々なサポートをするボランティアです。

2020年に東京パラリンピックの開催が決定しましたし、
全国各地でいろんな講習会や研修などが開催されています。
なかには「障がい者スポーツ指導員」という 「資格制度」を設けている所もあります。

東京都多摩障害者スポーツセンターで開かれた
「障がい者スポーツ指導員 初級講座」の様子を取材しました。

伺った時の講座は「精神障害の種類や症状」
「精神障害者スポーツの種目やルール、留意点」と言った内容でした。

このほか、知的障害・身体障害の講習や実技も含めて、18時間以上受講すると、
日本障がい者スポーツ協会認定の 「障がい者スポーツ 初級指導員」の
資格を取得できます。

この初級講座は、18歳以上であれば誰でも受講できます。
社会福祉を専攻していて今後に生かしたいという大学生や
「車椅子テニス」に興味を持ったテニスの指導員の方、
デイケアの仕事に取り入れたいと思っている方など、いろんな方が受講していました。

資格がないと障がい者のサポートができないわけではないんですが、
この日は、より専門的に深く学びたいと60人が参加していました。
運動が苦手という人は、難しいかな?と思ってしまいそうですが、 
指導員と言っても、スポーツを教えたり、一緒にするだけじゃなくて、
大会だと運営や審判、駐車場係やお弁当係もありますし、
日頃の活動でも 障害者の送り迎え、着替えや排泄のお手伝いなど
幅が広いので、いろんな形の参加が可能です。

実際にこの「障がい者スポーツ指導員」の資格を取った方に話を聞きました。
水泳を教えている前田康博さんのお話です。

前田康博さん
「 僕は左股関節が悪くて、左足で体を支えることができへんねん。
 で、なんとか疲れを取るためには水泳をやり始めた。
 やり始めたら、やっぱりええなと。
 障害を持っているからといって何もできないんじゃなくて、
 この気持ちをほかの人にも伝えたいなと。
 昨日は精神障害の人を教えてきました。笑顔を見られたら嬉しい。」

障害を抱えている方でもなれるんです。
車椅子の方や聴覚障害の方、そして全盲の方も資格を取っているそうです
全盲の方は、サウンドテーブルテニスという競技の指導(音を聞いて転がりが悪いなどの
アドバイス)をしているそうです。
場合によっては、健常の指導員にアドバイスをすることもあるそうです。
確かに、当事者の方がアドバイスが的確かもしれないですね。

またこんな指導員もいらっしゃいました。
講習会などで障害を抱えている方やそのご家族などに
「障害者スポーツ」を紹介しているという島 良紀さんのお話です。

島 良紀さん
「 私の娘が障害を持ちまして、娘が高校生になった時に
 障害者スポーツというものに出会いまして、
 そのときに色々ご指導していただいて、
 娘がどんどん成長していく姿を見せていただきまして、
 親として何か恩返ししたいなという気持ちになりまして。 
 障害者スポーツの素晴らしさから誰にでもできるんだという
 そういった感じで、ご紹介できればいいのかなというのがあります。」

島さんの娘さんは、本来骨がないところに骨ができてしまう難病を抱えていますが、
指導員をはじめ、いろんな方の支援もあって陸上の特殊競技(車椅子スラローム)で
障害者スポーツの国体に出るほどの選手になったそうです。
経験を活かして娘さんも初級の指導員の資格を取ったそうです。
こういう形で、資格を取る人が増えていくのはいいなと思いますが、

ただ、障がい者スポーツ指導員は、現在およそ2万人しかいません。
全国には障害を抱えた方がおよそ780万人いますので、
ほかの色々なボランティアの数を合わせても、十分とは言えないそうです
日本障がい者スポーツ協会の水原良明さんのお話です。

水原良明さん
「 障害がある方々がまだたくさん家の中で何もせず、
 自分がスポーツとかレクレーションをしちゃいけないんだ
 というような思いももっておられるような方、いると思います。
 そういう方々に、一緒になってやってもらう方が、
 そばにいるかいないかできっかけ作りが大きく変わるので、
 今後共指導員を多く輩出したいなと考えています。」

指導員になりたいと思った方は、「一緒に楽しむ」気持ちで
講習会などに参加して欲しいとのことでした。

障害者スポーツのボランティアに興味を持った方は、
このような「障害者スポーツ指導員」の資格を取るのもいいですし、
見学やちょっとしたお手伝いから始めてもいいかもしれません。

詳しくは日本障がい者スポーツ協会や 各地域のスポーツ協会・自治体などに、
お問い合わせください。

担当:山崎景子

<関連情報・お問い合わせ先>
公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会 
http://www.jsad.or.jp/