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子供と一緒の空間で働ける場所「babyCo」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

子供と一緒の空間で働ける場所「babyCo」

今日は、「子育てしながら働く女性をサポートする場所」を取材してきました。

今まで子供を持つ女性は、
保育園に預けるか、家で子供を見ながら働くかだったのですが、
杉並区に子供連れで働ける『babyCo』という場所が出来ました。

babyCoを作ったきっかけについて代表の曽山恵理子さんのお話です。

曽山恵理子さん
「 保育園が足りないっていうことはもちろんなんですけど、
 仕事のあり方として、フルタイム勤務でなければ保育園には入れない、
 でも保育園に入れなければ専業主婦を選ぶしかない
 というのがおかしいなって思っていて、子供と一緒に
 仕事をする場所があれば、もっと女性は活躍出来ると思いますし、
 子供中心の私じゃなくて、私も子供も両方大事に出来るような環境で
 生活出来たら良いんじゃないかなと
 思ったっていうところがあったんですね。」

確かに、保育園は空きがなくて、働く女性は大変だと聞きます。

実際に保育園に入れなくて会社を辞めることになるお母さんが多く、
20代から働き続けた人は、突然家庭に入ってしまうと社会から孤立した気持ちになり、
心を病んでしまったり、家に引きこもってしまう事もあるそうなんです。

そこで、仕事か子育てかの2択ではなく、
両立するための場所にしたいと『babyCo』を始めました。

『babyCo』は杉並区の住宅地にあるマンションの一室にあります。

仕切りを全て取り外した1つの広い空間で、大きな仕事机にはパソコンがあり、
部屋の一角にはおもちゃがたくさんあるキッズスペース、
授乳するための場所や、赤ちゃん用のベッドもありました。

仕事に集中出来るように、同じ空間には保育士の資格を持つ
ボランティアスタッフがいて、子供の様子も見てくれます。
利用者に感想を聞きました。

利用者
「 アットホームで、本当に子供のことを付かず離れず見させてくれてる感じが、
 こっちも仕事しやすいし、子供も仕事してる母親のことを、預けられてる
 っていう形ではなくて、自然と受け入れられる環境が
 出来てるんじゃないのかなっていうのを感じました。」
「 程よく散らかして良い雰囲気っていうのもありますし、
 良い所だなと思いました。
 たくさんのママが子供を連れてちょっとでも何か出来たら
 って思ってると思うので、こういうところが増えていって、
 一歩を踏み出しやすい場所がたくさんあれば
 色んなママがもっと外に出て行けるかなって気がします。」

皆さんとても助かるとお話されていました。

『babyCo』は月曜日から金曜日の朝9時30分から夕方4時30分まで開いていて
1日1500円、1時間300円から利用できます。
ひと月使い放題で1万円というプランもあります。

これは保育園がひと月5万円くらいかかるのと比べると、
安いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
『babyCo』は保育園ではありません。
子供と利用出来る広いスペースを提供しますが、
あくまでも自分で自分の子供を見てくださいという場所です。

そうすると、仕事もして子供も見てということになり、
結局家と変わらない気がします。
この点について、ここを利用する意義があるという方に話を聞きました。

女性
「 この子が今1歳4ヶ月で、
 まだ動かない時とかだったら全然家とかでも楽に出来たんですけど、
 やっぱり歩き出すようになったりすると邪魔しに来るんですね。
 パソコン開くと触らせろーとか。
 自宅で作業することも可能なんですけど、
 やっぱり子供が家だと1人で遊ぶことになってしまう、
 それが私すごく気になっていて、ここだと利用者さんの子供も
 一緒に遊ばせることが出来ますよね、私も仕事に集中出来る、
 そこが一番の利点かなというところで利用してます。」

子供を持つ親が集まるということは、同年代の子供たちも集まるわけです。
自宅だと、子供と2人きりなので仕事しながら子供に集中しなくてはいけませんが
ここなら、他の利用者の子供たちと遊ぶことも出来ますし、
ボランティアスタッフもいるため、
お母さんは自宅ほど子供に集中しなくても良いという利点があります。

ところで、ここに集まるお母さんたちの仕事はどういったものなのか。
パソコンで出来る仕事となると限られているような気がします。

伺ったところ、
「ライター(雑誌やウェブ上の記事を書く仕事)」
「ウェブデザイナー」「グラフィックデザイナー」
中には「ヨガの先生」という方もいて、
自分の子供も連れてきて、子供と出来るヨガを教えたい!という方もいました。

子育てで自分のキャリアを手放していた方が、
『babyCo』で再び
子供と一緒に仕事をしていく形を探すということが多いようです。

ボランティアスタッフの元保育士の方も
もちろん子育て中のお母さん!
自分の子供を背負いながら、キッズスペースにいる子供たちに目を配ります。

曽山さんは

曽山恵理子さん
「 ここで新たな仕事を見つけて欲しい、特殊な資格を持っていなくても、
 例えばbabyCoの運営を手伝ってもらうとか、ここで何か
 自分にも出来ることを見つけてもらって自分らしい生き方をして欲しい」

と話していました。

『babyCo』は
仕事の場としてだけではなくて、みんなが集まる場所としても機能しています。

仕事をしていなくても親子で利用出来るので、遊びに来る人もたくさんいます。
しかし、先ほどもお伝えしましたが、
ここは保育園ではないので、お母さんと子供が一緒じゃないと利用できません。

最近「公園デビュー」という言葉を聞かなくなったように思いますが、
今は「児童館デビュー」という言葉があって、
児童館のイベントに行かないと同年代のお母さんに出会えない、
近所の繋がりが出来にくいと言われています。

このため、babyCoにコミュニティの役割も持たせたいと曽山さんは話します。

曽山恵理子さん
「 babyCoで考えていきたいのは、
 地域のママたちとかコミュニティをしっかり作っていって、
 仕事をしてる人の子供を、地域のママたちとか、仕事を今していない人たちが
 見ていて、仕事してる人のサポートもしながら、自分も社会と繋がっていける
 仕組みとか、みんなでみんなの子供をお互い見合うことが
 出来たら良いなと思ってます。」

babyCoは働く親のための場所だと思っていたんですが、
それだけじゃなく、色んな繋がりが持てる場所なんだなと取材をして感じました。

こうした形で子育てを支えていくということも、1つのあり方なのかもしれません。

こういった場所が各地域、近所にあって
女性が働きやすく、子育てしやすい社会になっていくと良いなと思いました。

詳しくは
こどもコワーキングbabyCoのホームページをご覧下さい。

担当:楠葉絵美

<関連情報・お問い合わせ先>
コワーキングbabyCo
http://babyco.suginami-kodomo.net/