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子どもの紫外線対策。進まないワケは認識違い!?

森本毅郎 スタンバイ!

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子どもたちの夏休みが始まりました!そんな中、『子どもたち、学校のプールで日焼け止めを、塗るのか、塗らないのか』がネットなどでも話題になっているんです。調べてみると、日本臨床皮膚科医会・学校保健委員会と小児科の皮膚科学会からは、学校や保護者に向けに『学校生活における紫外線対策に関する具体的指針」=つまり子どもの日焼け対策、しっかりしましょう!という提案も出ている、ということです。そこで・・・。
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日7月27日(水)は、レポーター近堂かおりが『子どもの紫外線対策。進まないワケは認識違い!?』をテーマに取材しました!

現場にアタック(近堂かおり)

現場にアタックレポーターの近堂かおり

★実際、みなさんどうしてるの???

まずは、学校のプールでの対策、みなさんどうしているか街で聞いてきました。

「一日中外でプールしてるわけではないので、そこまで考えていない。」
「プールなのでやっぱり水が汚れるかなというのもあって、日焼け止めに関しては学校も何も言わないし塗らないのが暗黙の了解みたいになっているので。」
「本人はどっちでもいいんでしょうけど、私のほうが塗っとこうねって。家で顔とかだけ塗ってっちゃってます。ダメとも言われてないですけどいいとも言われてないのでこっそりと。朝塗ってという感じで、本当は塗り直しが出来れば一番良いんでしょうけど。」
「日焼け止めダメって言われたような気がしたので、そのまま・・・やっぱ紫外線が怖いので、本当は塗りたいですけど。学校がダメって言うなら、それに従うしかないかなと思います。」
「塗りたいです。学校に聞いていないので、黙って塗る時は塗っていきます。ダメだと言われた時に、その後塗れなくなっちゃうかなと思うと聞けないです。本人は、塗るのが嫌な子もいて顔がべたべたして、お姉ちゃんは塗らないんですけどやっぱりこうシミも出来てくるし、(えっ?シミなんてあります?あ、このちっちゃいの?)そうそう。男の子は黒くてなんぼみたいな所もあるでしょうけど、女の子はいろんな意味で、日焼けもそうですし、体のことを思うと自主的にやっとくのがいいんじゃないかと。」

日焼け止めの扱いは、それぞれの学校の校長が判断することになっているそうで、”暗黙の了解で塗らない”、”ダメと、言われている”、”あえて確認はしないで塗る”と、みなさんそれぞれでした。特に、女の子のお母さんたちは、紫外線対策意識は、本当に高かった!自分がシミで悩んでいるから、同じようになってほしくない、と早くからのケアをしているんですね。

ただ、本人、つまりお子さんたちはあんまり塗りたくない、と話す子が多く、日焼け止めを塗るか塗らないかは、保護者の意向が強かったです。特に男の子は、塗るのも嫌がるし、汗をかいてすぐ取れちゃうし、夏の始めは塗ろうとしていたけれど、途中で諦めちゃった、というお母さんが多かったです。子どもたちが塗りたがらない、というのも広まらない要因の一つではありますね。

 

★日焼け止めは化粧品!?

しかし、もうひとつ。日焼け止めのイメージがポイントなのです!と指摘している人がいます。日本臨床皮膚科医会・学校保健委員会との島田辰彦さんに聞きました。

島田辰彦さん
「日本は、資生堂が1980年に「アネッサのSPFの6」っていうのを出したのが始まりです。化粧品のコマーシャルが出たので、「美白目的」って、イメージになっています。ところがアメリカでは医薬部外品なんです。オーストラリアはタンクで学校においてあるんです。日本は、お洒落のためにっていうイメージがあるから、そこがちょっとニュアンスが違います。子どもは皮膚も薄ければ、免疫も未熟。そして若い頃に浴びたもので皮膚がんが出てくることもあります。赤くなってるとき、ひりひりするでしょ。あの時皮膚の遺伝子にはキズが付いているんです。遺伝子を治すときに、エネルギーを一杯使うので、体力落としたり、抵抗力を落とすこともあります」

「日焼け止め=化粧品」という認識。私もあります!あります!!

日焼け止めは、紫外線による皮膚がんを予防したり、体力が落ちないようにするもの。アメリカは医薬部外品というジャンルです。オーストラリアの場合は、フロンガスによるオゾン層破壊の問題が浮上して、1980年代から国を挙げて、対策をしてきたそうです。その結果、オーストラリアでは、40代以下で皮膚がんの人が減少したそうです。国が動いて、子どもたちの紫外線対策を徹底しているのです。

一方、日本では、たまたま、最初に化粧品メーカーが販売したので、「美容」のイメージが付いてしまった、と。とはいえ、もちろん化粧品メーカーは悪いわけではありません。それどころか、機能向上や肌への負担軽減など熱心に研究を続けているのです。イメージだけがバッチリついてしまって、私たちが意外と紫外線について知らない、という現実があるのです。

★男性のほうが紫外線に弱い!?

島田辰彦さん
「肌の弱い人いますよね。赤くなってすぐ色が戻る人。そういう人は、対策した方がいいです。そして、意外と皆が誰も知らなくて僕らが気をつけろって言っているのが、男の子と女の子だと、男の子の方が紫外線に弱いってことです。全人種。しかも年を取れば取るほど吸収が良くなるから、男性は50代・60代なったら、しっかり日焼け止めをしないといけません。頭髪が薄くなったおじいちゃんとかが帽子被ってないでしょ?あれはまずいよ。被んなきゃ・・」

男性の方が、紫外線に弱いんですね!!知らなかった~!!背中で紫外線に対する強さを測る実験で、そんな結果が出ているそうです。美白、というイメージだと日焼け止めは女性向け、と思いがちですが、逆です!イメージではなく、情報や知識で、適切な対策をしていきたいですね。

おしまいに、子どもたちは、どんな日焼け止めを塗ればいいのか、島田さんに教えていただきました。

★どれを選べばいい!?

島田辰彦さん
「むやみに強いものを使う必要はないので、「SPFは15以上」あればいいし、「PAも++から+++」あれば十分なんです。ただし塗る量はものすごく大事で、手の平くらいの広さに対して、クリームタイプだったら、直径7・8ミリのパール玉ひとつくらい。顔なんか、手のひら2枚分の大きさだから、面積が。だからそれ2回。でもそれ塗ったら真っ白になっちゃう。そのくらいの量なの。真っ白になっちゃうから日本人は4分の1くらいしか塗っていない。圧倒的に量が足りない。」

「SPF=15」「PA++からPA+++」パッケージに書いているので、ぜひ参考に。

もちろん、島田さんは、日焼け止めだけに頼るのではなく、それ以外の対策も合わせて5つ提案していました。

  1. 紫外線の強い時間に外にいないようにする。(プールの授業時間をどの時間帯にするか?)
  2. 木陰や物陰、日陰に入る。(プールサイドを日陰にする)
  3. 帽子をかぶる。襟や袖のある服を着る。
  4. ラッシュガードを活用する。
  5. 日焼け止めをぬる。

これらをきちんとすることで、かなり紫外線は減らせます、と話していました。
それにしても、紫外線の害は科学的にも明らかにされていますから、アーストラリアのように、たとえば文部科学省などが、学校のプールでの紫外線対策は、方針を決めてもいいのでは?と思いました。


TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
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