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鳥の視点で描いた地図「鳥瞰図」

檀れい 今日の1ページ

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女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。今日、4月19日は「地図の日」ということで、眺めているだけで楽しい、そんな地図のお話をお送りしました。

1800年、旧暦の4月19日、伊能忠敬が、測量の旅に出発しました。ここから、「日本地図の作成」という歴史的な大仕事がはじまり、1821年に通称「伊能図」が完成します。足で各地をめぐり、手描きで地図を作成するという、気が遠くなるような仕事でした。
   
この「伊能図」は、大きさが異なる「大図」「中図」「小図」という三種類の地図がありまして、基本となる大図は、なんと畳一枚分の大きさ。この大きな地図214枚を並べると、日本列島が姿をあらわすのです。地図の作成にかけた労力も、地図自体のスケールも、壮大な物だったんですね。

地図は地図でもつい見たくなるような楽しい地図もあります。
たとえば「鳥瞰図」。
地図の技法のひとつで、上空から斜めに見下ろしたように、地形や街をえがいたものです。飛んでいる鳥の視点のようだ、ということから「鳥瞰図」と呼ばれます。ふつうの地図では、平面上に、位置や距離を、より正確に表すことが優先されますが、こちらは、立体的に、地形や建物をえがき、イメージを伝えることを大切にしています。

こうした地図をかく専門家を、「鳥瞰図絵師」と呼ぶそうですが、有名なのは、大正から昭和にかけて、活躍したという吉田初三郎。彼のかいた観光案内図は、大胆な構図や鮮やかな色彩で、人気を博しました。この時代は、ちょうど、鉄道発達がもたらした、観光ブームの真っただ中、知らない街へ行ってみたいと思う人たちは、初三郎の、鮮やかでわかりやすい地図を見て、わくわくしながら旅の計画を練ったのです。

吉田初三郎は、友禅の図案の職工、洋画の画家、といった経歴も持っています。こうした経歴からつちかった感性が、鳥観図に命を吹き込んだのでしょうね。現在では、この鳥観図の技法を、災害マップに取り入れている自治体もあります。イメージのしやすさは、命を守る対策にも活かされているんですね。空を飛ぶ、鳥の視点でえがかれた鳥瞰図、いろいろと活用できそうですよね!


ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。