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chelmico・レイチェルさんオススメ! 田舎暮らしのリアル感、多様な人生が盛り込まれた「スターデューバレー」

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

chelmicoのRachelさんのラジオクラウド完全版・後編はこちら↓↓

牧場物語に影響を受けたインディーゲーム

「マイゲーム・マイライフ」のゲストは前回に引き続き、ラップデュオ「chelmico」のレイチェルさんです。

放送の中で、レイチェルさんが最近やっているゲームとして、牧場物語に似たインディーゲーム「スターデューバレー」を挙げてくださいました。これがかなり興味深い! 牧場物語に影響を受けていながらも、牧場物語にない部分までカバーしてくれているところがあるようで……。

レイチェル「先週も少し話題にあげたんですけど、スターデューバレーっていうのが。これはえーっと、(ほぼ)牧場物語なんですよ」

宇多丸「言ってしまえば牧場物語」

レイチェル「だけど、面白いのが、牧場物語が大好きなアメリカ人の方が、7、8年かけて一人で作ったっていう」

宇多丸「ああ、そういうインディーゲーム! そうなんだ」

レイチェル「はい。インディーゲームあるある。一人で全部やっちゃうっていう」

宇多丸「え、でも、牧場物語の影響だって公言しているんだ?」

レイチェル「してるし、もう全然、牧場物語を超えちゃってて。(中略)なんかね、牧場物語より……、いや、ごめんなさい牧場物語も大好きなんですけど、ちょっと次のレベル……なんだろう、言葉が悪いですけど」

宇多丸「そのくらいの」

レイチェル「インスピレーションを受けてるんじゃないかなっていう、新しいシステムがスターデューバレーの中から導入されてて」

宇多丸「作った人があれだろうね、牧場物語をすごく好きで、完コピの上でさらに、でもこういうシステムがあればもっといいのに! と」

レイチェル「そう! 俺だったらこうする! っていうのが入っていて。それって私もずっとやってきている1ユーザーなので、同じことを思っているとか」

宇多丸「ここだよねー! って思ったんだ」

レイチェル「そう、一緒一緒! っていう」

宇多丸「具体的に言うと、ってこれ言えます?」

レイチェル「具体的に言うと……、私が一番スターデューバレーで好きだなって思っているところは、村人がめちゃくちゃ冷たいんですよ。それが、ああこれ、(現実は)そうじゃんっていうか。スターデューバレーのストーリーが、都会で働いていて疲れた主人公が、田舎に癒しを求めて牧場を、祖父から譲り受けた牧場を再興していく、そういう動機なんですけど。癒しを求めて行ったのに、めちゃくちゃ厳しいんですよ、村人が」

宇多丸「これあの、現実のね、田舎暮らしに無用な幻想を持って始めた人が(笑)。現実にいっぱいある問題だよね。田舎の人が悪いんじゃなくて、お前の考えが甘いんだよっていう」

レイチェル「そう、甘いんだよってことなんですけど、実際、自分も甘い考えで、牧場物語で散々甘やかされてるので……。話しかけたら、『はい! こんにちは!(にこにこ)』とか言ってもらえると思ったら、『何?』『あなたと話すことはないよ』とか言われて、打ちのめされるんですよ(笑)。だけど、ちゃんと仲良くなっていくにつれて、少しずつ会話が増えてくるとか、人間味がすごくて。あとはやっぱり貧困っていうか、トレーラー暮らしの人がいたり、外で暮らしてる人がいたりとか、多様性が」

宇多丸「へえ~!」

レイチェル「なんか全部こう、今までなかった層が見えてくるっていうか。それ、牧場物語にはなかったなっていう。あと、同性婚がOKなのもすごく嬉しくて。男とか女とかにあまり関係なく、ちゃんと仲良くなることができるっていうのが、すごくフラットで気持ちいいゲームだなと思っていて」

宇多丸「そういう意味でもアップデートされているし」

レイチェル「そうですね。あとは、作業の効率がめちゃくちゃ。やっぱり効率厨がやるゲームなので、牧場物語は」

宇多丸「効率厨(笑)。いかに段取りを上手く組んで。作業多いもんね。一日の作業量多いから」

レイチェル「そうそうそう。忙しいから。それに対するショートカットというか。なんていうんだろう、操作に対するストレスが一切ないんですよ」

ああ、これは面白そうです。さっそく私も自分のSwitchに今、ダウンロードしました(PS4などにも対応)

「牧場物語」は大好きなんですが、個人的に納得いっていないのが、「異性と結婚して子どもを産む」というレールに沿って作られているところなんですよね。まあ、別に嫌ならば住人と一切の交流をせずに仲良くならなければ「結婚イベント」は発生しないのですが、「結婚」「子ども」がトロフィーコンプに関わってくるので、完璧にやり込もうとしたら避けて通れません。そこはトロフィーに関係なく、選ばせてくれたらいいのになぁ……。結婚するか否かはもちろん、その相手が異性のみでなく同性でもOKだったり、子どもを産む産まないも選ばせてもらえたり。一応、結婚相手については、牧場物語シリーズの新しめのタイトルの場合、同性を選ぶこともできます。ただし、同性を選んだ場合は結婚ではなく「大親友の儀」みたいな扱いになるのです(それでいて、なぜか子どもだけは強制的に授かることになっている)。

そのあたりの人生の選択肢が「スターデューバレー」ではどこまで自由に設定されているかは不明ですが、リアルな想像力を持ってゲームが作られているのは、すごくいいなと思いました。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

レイチェル「(ゲームのやらかしは)ないけど、しょっちゅうやっちゃうのは、財布忘れてSwitchは持ってる、みたいな」

宇多丸「それはやらかしてるじゃん(笑)」

レイチェル「それやらかしですね。Mamicoにお金借りてる」

宇多丸「ははははは! 財布忘れたからお金貸してっつって(笑)。いいなあ! そのchelmicoいいわぁ」

レイチェル「Switchは持ってきたんだけどなぁ~」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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