お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

「制服のリユース」広がる。家計しわ寄せは、学生服

森本毅郎 スタンバイ!

入学シーズン。今週、入学式を迎える学校も多いと思いますが、いま、制服のリサイクルが、全国で広がっているようです。4月8日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

ここにコメントを入力してくださいhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210408073457

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

まずは、栃木県足利市の消費者団体「足利市くらしの会」が運営している、制服のリサイクルバンクについて、どんなお店なのか。会長の中島 功枝さんに聞きました。

★もったいない精神25年、足利のリサイクルバンク

足利市くらしの会・会長 中島 功枝さん
ブレザー、詰襟、ズボン、スカートはだいたい千円。ベストなどは500円で販売。先ほど見えた方はお子さん連れてきて、女の子、中学の制服がパンパンで、大きいのが欲しいと。「あって良かったね」と、お帰りになった。私達も25年以上やっているので、市民の中にも、いらなくなった制服は、私どもに預ければ良いんじゃないと思う方が多くなったみたいで、資源の有効活用、ものを大切にする精神を理解する方が、だんだん広まって、根付いたと思います。
森本毅郎スタンバイ!

制服のリサイクル

こちらは、ボランティアで運営されているお店。制服は、まだ使えても、卒業したり、体が大きくなれば捨てられてしまう。それを勿体ないと感じた中島さんたちが、25年前、県内で初めて、制服専門のリサイクルバンクを立ち上げました。

無償で引き取った制服をクリニーングして販売していて、主に扱うのは「足利市立中学校」の制服。定価だと上下合わせて4万円近いことを考えると、一着千円はお手頃です。更に、ネクタイやリボンが50円、体操着が50〜100円、部活動で使う剣道や柔道の胴着は、1000円〜1500円ほどで売られています。

また、店仕舞いした、学生服の個人商店から、新品在庫をまとめて入荷することもあるそうで、3000点の制服が店内に並ぶこともあるそうです。

★「さくらや」の制服リサイクル

一方で、制服のリサイクルを、ビジネスとして、展開している会社がありました。学生服のリユースショップ「さくらや」で、創業者の馬場加奈子さんに、伺いました。

株式会社サンクラッド・代表取締役 馬場加奈子さん
各店舗の地域の制服を、買い取って販売するお店。幼稚園、小学校、中学校、高校。ランクの中にはA、B、C、Dとランクがあって、状態によって買取、販売価格が決まってくる。私が創業してから約3年間かかって作り上げました。幼稚園児さんのカラー帽子は100円、高校生のブレザーは新品の価格もかなりするんですが、うちでは約6千~7千円で販売。新品定価の3割以下になってます。
森本毅郎スタンバイ!

代表の馬場さんにお話を聞きました

馬場さんは3人の子供を育てるシングルマザーで、実際に、長女の制服を買うのに苦労した経験が、創業のきっかけ。2011年に、地元・高松市で、1号店をオープンさせました。

馬場さんによれば、この10年、非正規の方が増え、ますます教育費の負担感が増えていて、制服代に悩む方も多く、お客さんが増えているそう。私立の合格発表の日などには、開店待ちの行列ができることもあるそうです。

そして今、お店は全国60店舗に拡大!ただ、これは馬場さんが経営しているわけではないんです。馬場さんが始めたお店の方針は、こどもを連れてきてOK、週4日、午前10時~午後3時でOK、そんなお店のスタイルをブログで発信したら、全国から「わたしもやってみたい」と声が寄せられ、ノウハウを伝えて連携しているそうです。

子供と一緒に仕事をしてると、お客さんが子供の相手してくれたり、地域とのつながりもできたそうです。

★制服を売りながら、支援も止めない

今はコロナでさまざまな困難がありますが、地域との結びつきが深まる中、さくらやでは、制服を安く売るだけでなく、ほかの形でも、困っている家庭の支援もしていました。

株式会社サンクラッド・代表取締役 馬場加奈子さん
支援しなければいけないのは、困窮家庭の方たち。困窮家庭の方たちを支援機関に繋いだり、子供食堂をやってる店舗や、障害のある子供をお持ちの母親向けの相談会や、フードパントリー等、各店舗が地域に合った困りごと支援。なので、今の状況でみんな一生懸命、必死。何とかこのお店を続けなければ、大変な家庭の支援ができない。私達も含めて、今耐えなければいけないと感じます。

例えば、1号店の高松では、高松市・社会福祉協議会と共同で、「あしたのドアネットワーク」というプロジェクトを実施。学生服のバザーを行いながら、困った家庭に来てもらい、支援の網の目からこぼれ落ちた相談を、拾い上げています。

この動きは、青森や盛岡でも広がりつつあり、コロナ禍こそ力を入れたいという事で、様々な支援の中継地点としての活動も広げていきたいということでした。