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城をテーマにした小説、いくつご存知ですか?

檀れい 今日の1ページ

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。今日は、4月6日を「し・ろ」と読んで「城の日」。そこで、お城にまつわる文学をご紹介しました。

戦国時代末期から江戸時代の初めにかけて、日本全国にたくさんあったお城。
しかし、江戸幕府の一国一城令によって多くのお城が廃城に。さらに、明治時代の廃城令や、戦争による焼失で、多くの建造物が、失われてゆきました。そんな中にあって、江戸時代に建設された天守閣や櫓を残しているのが、兵庫県の姫路城。
このお城を舞台にした戯曲を書いたのが、泉鏡花です。異界の者たちが暮らす姫路城の天守閣、ここの主、富姫は、天守の様子をうかがいにきた武士に恋をします。夜のお城で展開される、この幻想的な物語は、映画や舞台にもなっています。映画では、坂東玉三郎さんが、監督と主演をつとめています。

さて、姫路城に棲むという異界の女性ですが、鏡花が物語にする前から伝説がありました。姫路城の天守に隠れ住み、年に1度だけ城主と会い、城の運命を告げていた…という伝説もあります。もしかすると今も、高い天守閣から地上の人間たちを眺めているかもしれません。

お城を舞台にした文学はまだあります。
司馬遼太郎「城塞」。
司馬作品の中には、お城を中心に据えた作品がいくつかありますが、この「城塞」でえがかれるのは、大坂城です。徳川家康に追い詰められ、陥落への一途を辿ってゆく大阪城。秀吉が、自らの権勢を示すためにつくったこの大阪城が「大阪の陣」の本当の主役だったのではないだろうか…そんな考えのもと、この物語が紡がれていったようです。つまり、お城が「舞台」であると同時に、お城が「主役」になっているのが、この作品なんですね。

最後にもうひとつご紹介しましょう、
野村萬斎さん主演の映画でご覧になった方もいらっしゃると思います、和田竜「のぼうの城」。舞台は、武蔵国の忍城。
湖に囲まれ「浮き城」とも呼ばれていたお城です。石田三成がこの忍城を陥落するために使った作戦は、城の周辺に堤防を築いて、そこに川の水を引き入れるという「水攻め」。大軍と水に包囲された忍城の人々の運命は…というお話です。
     
日本のお城。いまは石垣だけ…という物も多いようですが、こうした作品を読んだり、観たりしてからその場所に立つと、当時の人たちの状況や思いが、見えてくるかもしれませんね。


ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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