〈エトセトラ学部〉としてお送りした金曜日。
作家の朝井リョウさんをリモートでお迎えしました。
作家生活10周年を記念した長編小説、「正欲(せいよく)」が発売されたばかりの朝井さん。
今回の作品、タイトルは「正欲」ですが、ずっと性欲についても書いてみたかったと。ここ最近、自分の中にある分からない部分に対してのハードルを下げたいと気持ちがあったそうで、自分の中にある分からないモノ、結局つかめないモノの象徴が性欲であって、自分の中にある性欲について分からないからこそ書きたかったんだそうです。
また、デビュー作「桐島、部活やめるってよ」というタイトルは、「〇〇、やめるってよ」と色々な所でもじられるのをよく拝見します。週刊文春がこのフレーズをもじった際は、該当部分に付箋をして送ってくださるんだそうです。朝井さんご自身はどう思われているのか砂鉄さんが伺うと、「1つのワードが残ることは非常に少ないので、どこまでこのフレーズが残るのか見てみたい。」と仰っていました。
最後に、「日常の会話に比喩が多くて疲れる。」と言われるという朝井さん。就職活動の時のエントリーシートにまで比喩表現を使ってしまうくらい、無意識に使ってしまっているんだそうです。「スター」や「正欲」の中から比喩表現がある部分を砂鉄さんが朗読すると、思わず「長っ!(笑)」とご自身でも言ってしまうくらい。そんな長くてくどい朝井さんの比喩表現が素晴らしいと砂鉄さんは仰っていました。
気になる本編はラジコのタイムフリーで是非。番組終了後、1週間まで聞くことが出来ます。
また、TBS公式YouTubeチャンネルでは、生放送の様子を配信した動画もアーカイブ中!
【偉人伝 by 川口技研】
今月、番組内ではオーディオムービーの最新作「偉人伝 by 川口技研」を4週にわたってご紹介します!
「偉人伝by川口技研」は、明治以降、日本の近代化に大きく貢献した偉人たちの奮闘を高品質の音声ドラマで描いた作品。
扱う偉人は、北里柴三郎と渋沢栄一。それぞれ苦悩をどう乗り越えたのか。
彼らの実像を理解するとともに、語りとAudioMovieによる没入感で、「偉人になったつもり」で聴くことができる。
そんな史実をもとにしたフィクションになっています。
朗読部分は、007シリーズのジェームス・ボンド役でも有名な、若山弦蔵さんがご担当です!
「偉人伝by川口技研」は、Apple Podcast 、Spotifyなどの音声配信サービスや、オーディオムービー公式サイトから、無料で聴くことができます!
番組では、みなさんからのメッセージをお待ちしています!
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