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飲料自販機でおむつ販売!進化する子育て支援型自動販売機

森本毅郎 スタンバイ!

少子高齢化の中で、子育てをどう支援するかというのは、さまざまな場面でテーマになりますが、そうした中で、最近、子育て支援型の自動販売機というものが広がっていました。3月17日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

 

竹内紫麻の現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210317073758

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

広がる「子育て支援型の自販機」とはどんなものか?キリンビバレッジ株式会社で広域法人営業部の山田嘉典さんに伺いました。

★オムツ自販機!!

キリンビバレッジ株式会社 広域法人営業部 山田嘉典さん
「おむつ自動販売機」。通常の清涼飲料水の販売機にプラスして、自販機の正面から右側に「LLサイズ」「Mサイズ」「お尻拭き」ということで入っておりまして、1個ですね、小さく丸めて自動販売機の中に入っております。それを1個1個購入することができるというような形になっています。ショッピングモール、百貨店だったりアウトレットだったり、行政施設ですね、あと空港だったり、あと大型の公営施設、道の駅で約60台ついております。お客様や社会の役に立てるという観点では、子育て世代を支援できる自販機というのはうってつけだと思いますので、どんどん拡大していきたいです

NPOこまちぷらす「ウェルカムベビープロジェクト」公式サイトから

キリンビバレッジでは、元々、飲み物だけではなく、お菓子など、他のものも一緒に売れる自販機を開発していたのですが、その流れの中で「おむつ」を採用しました。

自動販売機の左の列に飲み物、右の列にオムツが並んでいて、それぞれ取り出し口も別になっているという仕組みです。

2枚のおむつ、そしてビニール袋がセットになって1セット200円。おむつの他にはウェットティッシュもあるので、オムツをかえるのに便利になっています。

このおむつ自販機、キリンビバレッジでは2017年から始まって、現在、首都圏中心に60台が設置されています。

NPOこまちぷらす「ウェルカムベビープロジェクト」公式サイトから

このおむつを自動販売機で売るというアイデアですが、実は、子育て支援のあり方を話し合うNPOのワークショップがきっかけだったそうです。NPO法人こまちぷらす理事長 森祐美子さんのお話しです。

★一人のイクメンの発言から始動

NPO法人こまちぷらす理事長 森祐美子さん
子育てを考える「ウェルカムベビープロジェクト」というワークショップの中で、1人のお父さんが「オムツが自販機で売ってたらいいなって」発言してくれたことが出発点になっています。この方はですね、子供を2人連れて外に出たそうなんですね。そういう時に限って、オムツが切れてしまった。ドラッグストアに駆け込んだら、すごく大きな「70枚入り」とかっていうパックを買わなければいけなくって、その大荷物と子供とベビーカーを押しながら帰るのがとっても大変だったって話をしてくれたんですね

子育て経験のある方は同じ体験をされた方もいるかもしれませんが、出先でおむつが1枚必要になった場合、ドラッグストアなどでは大量のものしか売ってない。それを持って動くのは大変という話に共感が広がって、このワークショップに参加していたキリンビバレッジ、そして花王が協力して「おむつ自販機」が誕生しました。

ただ、ここで問題が1つありました。当たり前ですが、史上初の取り組みなので、自販機で売る形のおむつというものは存在していないんです!そこで、飛行機の中で売っている2枚入りのおむつを、キリンビバレッジの方が手作業でペットボトルくらいに丸めて、販売しているそうです。

NPOこまちぷらす公式サイトから

とてもいい取り組みですが、この手作業が負担となると、続かないのではと思ったのですが、このおむつ自販機は、社会貢献だけでないメリットもあるようです。キリンビバレッジ山田さんのお話です。

★社会貢献は営業の武器

キリンビバレッジ株式会社 広域法人営業部 山田嘉典さん
このコロナ禍で飲料業界も新しいお客様の獲得に非常に苦戦している中、飲料業界、ライバルがいっぱいいますので、その中で、付加価値のものを提案できるということで、やっぱり皆さん「画期的ですね」という言葉を頂く通り、だったらキリンの機械を複数台置こうかなという話になるという事例があります。昨年も20台弱増やすことができ、必要とされる自販機の一つになったのかなと思います。今年も4月までに10台くらい全国で決まっていますので、もっと増えるのではと思っています。

ただ売りたいものを売るのではなく、「役立つものを」ということが付加価値となっていて、社会全体で子育て支援の意識が広がる中、設置する側も「おむつ自販機なら置こうか」となることもあり、営業的にも武器になっているようです。

もちろん、ライバルも出現していて、その後、ダイドードリンコも参入。お話しを伺った所、こちらは大王製紙とコラボ。すでに全国で120台のおむつ自販機を設置しているそうです。

ダイドードリンコのプレスリリースから

企業が競争していく中で、子育て支援が広がる、そうした好循環が出来つつあるようです。

キリンと協力しているNPOの森さんは、もっと子育て支援のニーズに応えるようにと、一緒に売る飲み物も子育て世代に受ける物に工夫したり、今後は、自販機が近くの子育て支援施設の情報を発信するなど、進化させたいと話していました。