お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

話題騒然!ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークの新グループ、シルクソニック (高橋芳朗の音楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる音楽コラム(2021/3/11)

『話題騒然!ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークの新グループ、シルクソニック』

高橋:本日はこんなテーマでお届けいたします。「話題騒然! ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークの新グループ、シルクソニック」。

スー:来ました! このあいだミュージックビデオが発表になったときは即ツイートしました!

高橋:2018年の第60回グラミー賞で主要3部門を含む6部門を受賞した現代きってのスーパースター、ブルーノ・マーズ。そしてこちらもグラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞などを受賞したことがある現在のブラックミュージック界で最も信頼できる男、アンダーソン・パーク。このふたりが2月25日にシルク・ソニックなるグループを結成することを発表しました。そして先週金曜日、3月5日に第一弾シングル「Leave the Door Open」をリリースしたわけですが、これが1970年代のソウルミュージックにオマージュを捧げた素晴らしい仕上がりで。

スー:「よくできてますなあ!」って感じですよね。

高橋:まさにまさに。今回の音楽コラムはこのシルク・ソニックの「Leave the Door Open」の魅力をひもといていきたいと思います。まずはさっそく肝心の曲から聞いてもらいましょう。

M1 Leave The Door Open / Silk Sonic (Bruno Mars + Anderson .Paak)

 

スー:お昼のこの時間にかけるのにちょうどいい曲なんじゃない?

高橋:とろけますよね、本当に。

スー:聴きながらくらくらしちゃった方もいるかもしれませんね。

高橋:この「Leave the Door Open」、先ほど1970年代ソウルのオマージュと紹介しましたが、もうちょっと詳しく言うと1970年代に流行したスウィートソウルと呼ばれるスタイルの再現なんですね。スウィートソウルはその名の通り甘いソウルミュージック、甘く切ないラブソングを美しいコーラスで歌い上げるソウルミュージックで。シルク・ソニックがいかに巧妙に1970年代のスウィートソウルを再現しているか、当時の代表的な作品と聴く比べてみましょう。これは1974年にフィラデルフィアのボーカルグループが放ったヒット曲です。

M2 Sideshow / Blue Magic

 

高橋:素晴らしいですね。まどろみのなかに引きずり込まれていくような陶酔感。

スー:まさにシルキータッチですね。

高橋:シルク・ソニックの「Leave the Door Open」に話を戻すと、この曲のプロデュースを務めているのはブルーノ・マーズとDマイルなる人物で。蓮見さん、これは昨年10月22日のこの放送のコーナーで取り上げた嵐の「Whenever You Call」を手掛けたふたりなんですよ。

蓮見:はいはいはい、(いきなり歌いだして)「Whenever you call my name〜♪」ですよね?

スー:そうそう(笑)。

高橋:それでこのブルーノ・マーズとDマイルのコンビ、昨年は嵐の「Whenever You Call」のほかにもう一曲プロデュースを手掛けているんですよ。それがこれから聴いていただくチャーリー・ウィルソンの「Forever Valentine」。去年の1月にリリースされた曲です。チャーリー・ウィルソンは1970年代から1980年代にかけて活躍したファンクバンド、ギャップ・バンドのリードボーカルを務めていたレジェンド。これがまた多幸感あふれる傑作なんです。

M3 Forever Valentine / Charlie Wilson

 

高橋:14日のホワイトデーに向けてテンションを上げる曲としてもばっちりかと思います。

スー:うん、素晴らしい。

高橋:それにしても、シルク・ソニックの「Leave the Door Open」で70年代ソウルへのリスペクトを打ち出してきたブルーノ・マーズとDマイルがほぼ一年前に70年代から活躍するソウルのレジェンドとコラボしていた事実は非常に興味深いものがあるのではないかと。そして実は、ブルーノ・マーズと共にシルク・ソニックを結成したアンダーソン・パークも今回の「Leave the Door Open」につながるようなソウルレジェンドとのコラボを以前に行なっているんですね。それが2019年4月に彼がリリースした「Make it Better」。ここでアンダーソン・パークはスモーキー・ロビンソンとの共演を実現させているんです。スモーキーといえば名シンガーにして名ソングライター、伝説のモータウンレコードの副社長も務めていたブラックミュージックの大御所で。

スー:詳しくはモータウンのドキュメンタリー映画『メイキング・オブ・モータウン』を見てください。

高橋:さらに言うと、スモーキーは先ほど説明したスウィートソウルの起源ともいえるような存在なんですよね。1960年代からボーカルグループのミラクルズのフロントマンとしてとろけるような甘いラブソングを歌っていて。そんな背景を踏まえると、この2年前のスモーキーとの共演がシルク・ソニックの結成や「Leave the Door Open」の布石になっているところもあるのではないかと思いました。

M4 Make it Better feat. Smokey Robinson / Anderson .Paak

 

高橋:シルク・ソニックは今年後半にアルバムをリリースする予定とのこと。この流れでいくと、またソウルミュージックのレジェンドとの共演が期待できるかもしれません。そして彼らは日本時間の来週月曜日、15日に開催される第63回グラミー賞授賞式でパフォーマンスを行うことが決定しています。こちらも併せて注目したいですね。


AmazonMusicにて、高橋芳朗&ジェーン・スーによる podcast番組 「TBSラジオ 生活が踊る歌」が配信中!詳しくはコチラ