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「第3回ラジオドラマ脚色大賞」優秀作…最終審査は激論に!?~ゲスト:石井正則さん~

ラジオシアター~文学の扉

毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】

今週は先週に引き続き、昨年より募集しておりました「第3回ラジオドラマ脚色大賞」の結果発表です!
課題作品は中島敦の「山月記」。
336篇もの応募作の中から、今回は“優秀作品”に選ばれました、佐藤菜々子さんの「坂道を下る影」をラジオドラマ化してお送りしました。

演じるのはもちろん、中嶋朋子さんと…

石井正則さんです。

石井さんは、影になってしまった父を演じられましたが、この非現実の状態でもこの人なら影になってしまうのが理解できると思ってしまいました。
どこかに心を置いてきてしまった様な、体に置いていかれた様な語り方も素敵でした。

父と子だからできる踏み込んだ会話、そのエピソードの一つ一つの情景が目に浮かび、ラジオドラマの世界に引き込まれました。
石井さんと中嶋さんの声の表現力が、作品を盛り上げます。

中嶋さん演じる娘は、会話で進んでゆく物語に喜怒哀楽で色付けをする役どころ。
「大学受験を経て父親の気持ちが少しわかる様になった」と言ったところから、ラジオドラマの前半では見られなかった形で、父親への感情を表現されていたのが最高でした!
文章的な面白味の強いこの作品に、石井さんの感情豊かな演技が加わり、読み物としてもラジオドラマとしても素敵な作品になっていました。

先週の作品とも異なり、会話のみで進んでゆく展開は色々なラジオドラマを聴いてきた中でも特に珍しく、ナレーションを用いず、お二人の会話のみに集中できる形をとっているこの物語は斬新で、僕はとても好きです!

今回は僕にとって初めて聞く脚色大賞だったのですが、元となっている物語の本質を歪める事なく、原作とはまた違った表現が多分に含まれている、面白い作品でした。
様々な物語に触れられる良き機会に恵まれている事を感謝しながら、これからも今回出会えた様な魅力的な作品達に出会えるのが楽しみでなりません!!!

by 西村成忠

「坂道を下る影」は、上記にあるようにト書きが全くなく、最終審査会で賛否が二分しましたが、否側であった番組ディレクターも、「ラジオドラマ化されたものを聴いたら何も言えなくなりました…これを想定していたのかも…」と言っていました。
(*ト書きとは、脚本で台詞の間に入る情景や心情、音響効果などを文字に著したものです。)

前回もお伝えしましたが、
第3回ラジオドラマ脚色大賞 受賞作品は以下の通りです。

最優秀作品 「虎退治のふたり」 大橋由佳さん
優秀賞作品 「坂道を下る影」 佐藤菜々子さん
「満月に向かって吠えてみた」 関口匡彦さん
「こいごころ」 樫本有美さん

最優秀作品には、賞金10万円。優秀作品には、賞金3万円、そして受賞された皆様へ番組特製ブックカバーを授与いたします。
おめでとうございます!
今回はコロナ禍で、受賞者の皆さんにスタジオへお越しいただく事が叶いませんでしたが、少しでも収録の様子が伝わりますと幸いです。

↑石井さんも収録に熱が入っていました!

(By番組スタッフ)

 

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