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假屋崎省吾が語る花の道、花の人生

コシノジュンコ MASACA

2021年2月28日(日)放送
假屋崎省吾さん(part 1)
1958年、東京都練馬区生まれ。假屋崎省吾華教室を主宰する傍ら、華道家として天皇陛下在位10周年記念式典では花の総合プロデュースを担当。能狂言や舞台美術、国内外での歴史的建造物での個展やデモンストレーションなど多方面で活躍しています。

JK:なんか今日はお花畑がきました(^^)花柄のブラウスに、花のバッグに・・・

假屋崎:このバッグはロンドンのナショナルギャラリーで何年か前に。いいなあって思うといくつも買っちゃうんです(^^)

JK:花と見るとビビッとくるのね。花ともに人生。2010年のローマ国際映画祭でも一生懸命お花活けてたじゃないですか。レッドカーペットの横で、いつ終わるんだろうって見てたんですけど・・・でもそのあと、レッドカーペットがデモで占領されちゃって。知らなかった?

假屋崎:えっ? あら本当? わあ。

JK:デモ隊の人はあそこにしっかり座り込んじゃったから、お花をしっかり見てますよ(笑)

假屋崎:そう! ファッションショウが別の会場でありましたでしょう? それにうかがわせていただいて。とっても雰囲気のある素敵なショウで・・・和の雰囲気が出てましたね。それからローマ大使館の公邸でもご一緒させていただいたり・・・あの時の松の枝が素晴らしかったですね! 独特でしたわよね。

JK:「ローマ国際映画祭のテーマが日本なのよ!」って。それで電話がかかってきて、そこから急に始まって。あの時に日本を意識したのは竹ですか?

假屋崎:そうですね、もちろん竹。あとはシンビジウムっていいまして、四国の河野メリクロンっていうところが品種改良をいっぱいしてて、そういうのを応援したいと思って。昔ながらの伝統的なものと、假屋崎省吾的なものを加味したものとをアピールしたいなと思いました。

JK:でも多彩というか、たくさん仕事していらっしゃいますね。本当、もうなんなの? この方本当に華道家?ってくらい。

假屋崎:でももう『金曜日のスマたち』から20年経ちましたのよ! それから『プレバト!!』で生け花の講座もありますが、あれはもう6~7年。今はコロナでお休みになってますけれど・・・でもそうやって生け花をどんどん発信して、老若男女、みなさん「カーリー、カーリー」って呼んでくださるのはうれしいことですよ。コシノ先生も似顔絵・・・あれ素敵じゃない!!

JK:やめてくださいよ(笑)あれは遊びだから!

出水:假屋崎さんは世界各国で個展をやっていて、パリ・タイ・韓国・ブルガリア・スイス・台湾など挙げればきりがないですね。思い出に残っている個展ってありますか?

假屋崎:そうですね・・・パリ市が主催してくれたヴァンセンヌの森でやらせていただいたのが、本当に2か月ぐらい会期があって、生の花だと難しいんですよ。枯れちゃいますから。それで樹脂などで作ったものを使って、みなさん喜んでくださいまして。なんとパリ市の副市長さんが自転車でわざわざ会場までいらしてくださって! 街中に私のポスターが掲げられて・・・日本の生け花をアピールできたことは光栄ですし、うれしいですね。今度中国で花の万博があるんですよ。これもやらせていただくんですが、コロナ禍でしょ、日本でプランを考えて、リモートで伝えて、向こうの職人さんが私の作品を再現してくれるんです。

JK:リモートで! それでできるんだ! どこだってできますね。

假屋崎:そうです! そういった意味合いでも、日本の花の文化が世界できちんと認識していただけているというのがいいですね。

JK:ヨーロッパの花の生け方と日本の生け方は、基本的には違うわけですよね?

假屋崎:生け花というのは、「余白の美」という言葉があるくらい、枝がぽーんとあって、1輪の花をぽんっと、空間を意識して組み合わせる。量をたくさん使うのもゴージャス感があっていいんですよ。でもメリハリをきかすということでね。「今」ということを意識しながら、空間に対応できるものをやらせていただいてます。

JK:どっちかっていうとプラス思考ですね。付け足して付け足して、これでもか! みたいな(笑)

假屋崎:おほほ! まあ引き算っていうのは日本の美ですからそれもあるんですけれど、メリハリですから。

JK:私、『花の道』のなかで1か所好きなところがあるの。1990年の作品で・・・これなかなかいいじゃないですか!

出水:土を一面に敷き詰めてますね!

假屋崎:デビューのころの作品なんですよ。土をモチーフにして。私が生け花を始めて、画廊なんかに行くようになって、展覧会やりたいなと思った時に初めて作った作品。

JK:お母様が協力してくださったというのはこれですか?

假屋崎:そうです。このあたりの作品群です。母は本当に尽くして尽くして、与えて与えてっていう母でしたね。育てられ方も普通の男の子とはちょっと違う雰囲気でしたけれど、それがかえって、今こうして母が導いてくれたような気がしますね。

JK:100万円ポーンッと出したり。なかなかいないですよ!

假屋崎:「やっぱり何にしても、出さなきゃ入ってこない」って。けちってても何にもできないって言って、いざっていうときにはぼーんっと、借金してでも全部使っちゃうような人。もちろん才能とか勉強だとか努力だとかあるけど、やっぱり思い切りっていうか、やるときはやらなきゃ! 私も見かけはすごく女性的に見えるけど、そういうところは本当に男の中の男って感じ。

JK:見た感じ、おじさんだかおばさんだかわかんないもの!

出水:なんてことをおっしゃる(^^;)取材記事などで假屋崎さんのご自宅の写真を良く拝見するんですが、これがまた豪華なこだわりが詰まった邸宅ですよね! 設計から内装まで関わって作られたんですか?

JK:ロマンチックそのもの!

假屋崎:理想がありましたでしょ。やっぱりヨーロッパが大好きでしたから、こんな家いいな、あんな家いいなっていろいろセンスを組み立てて。そういった美しい空間の中に身を置くということが、表現をするうえで自分の原動力にもなるし。

JK:やっぱり絶対そうですよ。自分の生き方って自分の家で決まりますよ。

假屋崎:コシノさんのお宅と真逆ですよね! 研ぎ澄まされたああいう空間と、うちのような装飾過多のような空間。でもかえってその方が面白いですよね。

JK:そうそう、真逆なの! でも面白い。だから最初の作品がすきなの。うちの池にしたいなってくらい。

假屋崎:たまに個展なんかで土の作品を作ったりはしてるんですけど。植木用の土を運び込みまして、下にちゃんと養生を敷いて土を敷き詰めて、そこに水で練ったコンクリートのようなものをコテでこう塗っていくんですよ。乾燥してくるから、ひび割れた間から芽が出てきたりするんですよ! 生命というものを感じます。インスタレーションとして、そこが自分の原点だったんですよ。

JK:どんどん毎日変わるっていうね。枯れるっていうのも、花が咲くっていうのも変わるっていうことだけど、一瞬一瞬がぜんぶ違うんですものね。

假屋崎:桜でも大きな枝ものでも、終わった後片づけて、また色を塗ったりしながら次に生かすということもしています。エコにもつながるのでね。違うものに生まれ変わる。再生という意味合いもあります。

JK:花を見つけるのはどこで? やっぱり市場にはいくんですか?

假屋崎:市場には行かないです。生産者の方と仲良くさせていただいたり、花をつくっているところに出向かせていただいたりしてます。例えば、島根県の大根島にある由志園は牡丹の里なんですよ。1年中牡丹を開架調節していて、素晴らしい牡丹が1年中みられるんです! もちろん地植えのころは5月の連休のころですけれど、1年中みられる牡丹の館というのを作ってまして・・・そこでお正月明けると、展覧会でお花を活けにいく。産地のお花を取り扱って。それから震災があった東北地方の人とも仲良くさせていただいて、復興という意味合いでもお花をいっぱい使って紹介させていただいています。

JK:東北ではどんなお花があるの?

假屋崎:ありとあらゆるお花がありますね! もう今は空輸もありますし、枝ものだとつぼみのうちに切り出して、それをだんだん開花調節して展覧会のときに真っ赤にさせる。それは技術的なこともあるんですけれど。大きな3~4mぐらいのものも活けたりします。

JK:私ね、蓮が大好きなんですけど、蓮って一瞬にしてしぼんじゃうの。だから飾っても一瞬ですよね~。残念だわ。

假屋崎:そうですね、あれは半日ぐらいですからね。

=OA楽曲=

M1. Hello, Hello / Claudine Longet

M2. 愛の挨拶(エドガー) / 假屋崎省吾

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。