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「ハラール」への取り組み

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

「ハラール」への取り組み

今回は「ハラール」について取材してきました。
「ハラル」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
これはイスラム教の中で「認められた」という意味のアラビア語で正しくは「ハラール」と発音します。 禁じられている豚肉やお酒を使わず、適切な方法で提供された食べ物は「ハラール食品、ハラール・フード」と呼ばれています。

港区・赤坂で去年暮れに開店した「東京ハラルレストラン」のモハマド・シャーミンさんは27年前に来日しましたが、日本にはイスラム教徒である自分達が食べられないものもあり食事に苦労した経験から店を開くことを決めたそうです。

シャーミンさんはバングラディシュ出身なので、お店のメニューには出身国のメニューもありますが、他にもナシゴレンやカレーに加えて、焼き魚や出し巻きタマゴ、ホウレンソウの胡麻和えなどもあります。

日本の飲食店で10年以上板前として働いた経験を生かして、和食を取り入れたメニューを展開しているということです。ただ、禁じられている豚肉はもちろん、アルコールが入っている味醂や一部の醤油を使わず、「深みのある味」を出すために蜂蜜を使うなど工夫をしているそうです。

客層は日本で働くイスラム教徒の方はもちろん、大使館や省庁の関係者も多く、お店のメニューだけでなく弁当の仕出しもやっています。

シャーミンさんは「感謝の声を聴き、とても嬉しい」と喜びの声をあげています。

このように「ハラール」の店が増えることは歓迎されていますが、一方で警鐘を鳴らす人もいます。2020年の東京五輪を控えてイスラム教徒の来日をビジネスチャンスととらえる動きがありますが、「ハラール認証」が複数あることをご存知ですか?

ハラール認証とは、「この商品や飲食店はハラール」と証明するもので、シールや印刷物の形が多くなっています。認証を出すのは宗教団体や許認可団体で、「東京ハラルレストラン」はマスジド大塚の認定を受けています。

今回の取材のなかで「7つか8つは確認している」という声もありました。認証団体が複数ある状態について、日本ムスリム協会の遠藤理事は

遠藤理事
「基本的に認証団体はイスラム教徒が関与しているので問題はないが、一部のものは一番厳しい基準で見た場合は難しいものもある。生産だけでなく、保管や流通などもハラールかどうかの対象になる」

と話していました。

また遠藤理事は

遠藤理事
「ハラールなものをとるということは信仰を体現すること。ビジネスで対応しようというときに、その辺を間違わないように、誠実な対応をしていただきたい。もし違った対応をされると信仰をないがしろにされたというような非難を受ける可能性がある」

と話していました。

これから2020年に向けてインドネシアやマレーシアなどの東南アジアや中東各国に限らず、世界中から来る人が増加します。正しい知識を学んで「おもてなし」したいですね。

担当:鳥山穣

<関連情報・お問い合わせ先>
・東京ハラルレストラン
http://aslink.tokyo/restaurant
・日本ムスリム協会
http://jmaweb.net/