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授乳服で後押し!『子連れスタイル』

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

授乳服で後押し!『子連れスタイル』

今回は小さい子供を抱えた女性の社会参加を支える取り組みの話です。
取材したのは母乳で育児をしている女性の外出を後押ししている
授乳服メーカー「モーハウス」です。

授乳服というのは、赤ちゃんにおっぱいをあげるための服で
多くが胸のあたりに授乳口と呼ばれる穴が開いていて、
服を着たままおっぱいをあげられるのが特徴です。

「モーハウス」は茨城県つくば市を拠点に、つくば市と渋谷区にある直営店の他、
提携しているサロンや助産院、インターネットなどで授乳服を販売しています。

授乳中のおでかけについて、「モーハウス 青山ショップ」に来ていた
2歳半と生後3か月の男の子がいる20代のお母さんに話を聞くと

お母さん
「授乳とおむつを中心にお出かけの予定を立てなければならず、
 子ども連れで行きやすいようなところを選ぶようになるため、
なかなか自分の行きたいところには行けません」

と話して下さいました。

赤ちゃんがいると気軽に出かけられず、
社会参加ができないという悩みを解決してくれるのが授乳服です。
「モーハウス」代表取締役の光畑由佳(みつはたゆか)さんは、
18年前に電車に乗車中、泣き止まない生後2か月の赤ちゃんのため、
やむを得ず車内でおっぱいを出して授乳をしたそうです。
その経験から授乳するお母さんの外出が制限されるのはおかしいと考え、
人前でも胸が見えないような授乳服あれば、
お母さんたちはもっと社会に参加でき、
行動が自由になるのではと自ら授乳服を作り始め、
会社を立ち上げた経緯があります。
光畑さんは授乳服を始めて着たときに
ものすごく気持ちが自由になるのを感じたそうです。

今ではブラジャーから普段着、
さらにはフォーマル用やウェディングドレスの授乳服など
子供を抱える母親の外出を後押しする商品を増やしています。

そして「モーハウス」ではほとんどが育児中のお母さんというスタッフの働き方に特徴があります。
多くの方が赤ちゃんを抱っこしたまま働く『子連れ出勤』をしているんです。
職場に赤ちゃんがいたら泣き声やお世話で大変ではないかと気になったため
「モーハウス 青山ショップ」を取材すると、
1歳4か月の男の子・健成くんを抱っこしたまま
スタッフの郷坪育子さんが働いていました。
授乳をしながらの接客など驚く場面も多かったですが、お母さんの胸に抱かれて
いつでも母乳がもらえる状況で安心していてずっとご機嫌でおとなしかったです。
郷坪さんは「大変な面もありますが、子どもの成長が見られて楽しい」
と話したように笑顔が多く、 抱っこしたまま働く姿が
お店に馴染んで違和感はなく、親子の温もりを感じました。

この「子連れ出勤」を始めとしたこれまでの経験をさらに一歩進めようと
代表の光畑さんは2年前に「子連れスタイル推進協会」という
NPO法人を立ち上げました。

光畑由佳さん
「社会に出れば出るほど赤ちゃんだけというそんな特殊な空間は
ないわけで。そうした社会の中に赤ちゃんがいかに自然に入って行くか。
そこを自信を持ってやっていただこうと。
それをやることで社会も子どもに慣れれば電車の中で
赤ちゃんが泣いたり子どもがいたとしても
優しく声がかけられるだろうし、お母さんも子どもや社会に慣れていれば、
赤ちゃんを連れて行ったら自然に周りの人に笑顔で会釈をすることが
できるかもしれない。そんな風な社会を目指しています。」

と話すように、
「子連れスタイル」とは子育てと社会が共存する環境を指しています。
協会では子連れ出勤見学会など働くお母さんを支える環境作り、
「赤ちゃんを連れて美術館へ行こう!」という企画など、
子供を抱える母親がまず一歩、
外に出るきっかけとなるイベントを月に1度、開催するなど
子育てと社会が共存する環境を目指すための様々な活動を行っています。
また光畑さんは、『子連れ出勤』と同じような考えであれば、
介護が必要な親を連れて働く『親連れ出勤』もできるのではないかと考えていて
今後は子育てだけでなく、幅広い情報発信もしていきたいと話していました。
少子化の現代、お母さんだけでなくお父さんも赤ちゃんを抱っこして当たり前に
おでかけができる社会「子連れスタイル」が浸透していくといいですね。

担当:岡本祥子

<関連情報・お問い合わせ先>
有限会社 モーハウス
http://mo-house.net/
NPO法人 子連れスタイル推進協会
http://kozurestyle.com/