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クルド難民との交流 『クルド料理教室』

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で08:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・クルド難民との交流 『クルド料理教室』

クルド人難民と一緒に料理を作って交流を深めようという
「クルド料理教室」を取材しました。

クルド人は、主にトルコ、イラク、イランなどの国にまたがって
住む民族で、「自分の国を持たない世界最大の民族」と
呼ばれることもあります。
日本にはトルコからの難民を中心に1000人以上いると
みられていて、その大部分が、埼玉県の蕨市と隣の川口市に
住んでいます。

この料理教室を開いたのは「クルドを知る会」という
市民グループで、会場となった蕨市の公民館には、
クルド人の家族や日本人の参加者ら30人ほどが集まりました。

料理の先生はクルド人のお母さんで、日本で育った娘さんたちが
通訳も兼ねて手伝いながら料理を作りました。
途中、麺棒で小麦の生地を伸ばす作業では、参加者が
悪戦苦闘する中、クルドのお母さんの慣れた手つきを見て
拍手が起こる場面もありました。
作った料理は、いずれもクルド人の家庭料理で
・トマトの調味料を使ったズッキーニのスープ
・手のひらサイズの平べったい餃子のようなもの
・鶏手羽肉のヨーグルト焼き
・小麦のピラフ
・ニンジンのケーキ などで
ヨーグルトやピクルスも自家製のものが出されました。

クルド料理は、香辛料やトマト、ヨーグルトを多く使うのが特徴で
私が食べてみて、ピリッと辛くて、酸っぱいものが多かったなと
思いました。
「ヨーグルトのタネをどこから手に入れるのか」
「食材はどこで手に入るのか」と聞く人もいました。

試食後、皆さんに参加したきっかけや感想を聞きました。
「友達に誘われてきたんですけど、海外のご飯が好きなので
作るのは苦手なんですが、どんなものが食べれるかなと
思ってきました」
「フランスに住んでいた頃に、友達のトルコ人の家にクルド人が
遊びに来てて、そんなこともあって、今回いい機会なので
参加しました」
「大学時代、パレスチナ難民の研究をしていたこともあって
こうやって身近にクルドの方々がいらっしゃるのを前々から
知っていて、すごくおいしいご飯を楽しくおしゃべりしながら
作るって、とてもいい出会いと縁だったなと思います」
「料理教室は一番入りやすいところなのかなと思って。
まじめな勉強とかってよりも一緒に作ってみて、で何かその話を
聞いたりするといろいろ分かることも多いし」

興味を持った入り口は何であれ、様々な人と触れ合えるのは
いいことですが、料理教室はクルド難民のことを知ってもらう
ことだけが目的ではありません。
一家で日本に来て、お父さんは仕事場で、子どもたちは学校で
日本人や日本語に触れる機会が多いのですが、お母さんは
家にいることが多いため日本語が上達せず、ご近所づきあいも
あまりないそうです。
そうしたお母さんたちに少しでも家の外に出て、得意な料理を
通じて日本人と交流をしてもらおう、というわけです。
お母さんが日本語を話せるようになれば、日本人との距離が
より縮まるのではないでしょうか。

『クルドを知る会』の松澤秀延さんは、こう話します。

松澤秀延さん
「内戦が続くシリアからもクルド人難民が最近来ているなか、
 どういう支援ができるか考えなくてはならない。
 クルド人は身分が不安定な人も多く、たくさんの課題を
 抱えている。中でも、日本で育った子供たちの将来、
 特に進学に対する支援が必要だ。
 将来への夢を持って生きている子供たちの今後などに
 ぜひ関心を持って欲しい」

日本にクルド人難民がいることをほとんどの人は知りません。
まずは、私たちが彼らのことを知ること。
そうすれば支援する動きも広がっていくのではないでしょうか。

『クルドを知る会』では、こうしたイベントを定期的に開催していますので、
興味を持った方はFacebookをご覧ください。

担当:進藤誠人

<関連情報・お問い合わせ先>
クルドを知る会
048-834-1232(連絡事務所)