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ワクチン接種は上手くいく?自治体の悩みとは

森本毅郎 スタンバイ!

政府が急ぐ新型コロナウイルスのワクチン接種。それを実施するその準備状況ついて、1月28日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

田中ひとみの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210129073507

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

取材したのは、都内でも人口の多い八王子市。まず、一般市民では最初に接種対象となる高齢者について、実際の流れをどのように想定しているのか、八王子市が急きょ新設した「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保」担当課長の武井博英さんに聞きました。

★ワクチン接種、想定の流れ(八王子市の場合)

八王子市「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保」担当課長 武井博英さん
高齢者については、まずは市から届く通知を待っていただく。そこにはクーポン券と、予約の仕方等が入っている。その後、「予約システム」に、パソコン・スマホから予約。もしくはコールセンターも設置するので、パソコン・スマホを使わない方はコールセンターにお問い合わせをいただいて予約していただく。当日になったら予約した会場に行き、1回目の接種終了。その後、2回目の予約をして接種する。
森本毅郎スタンバイ!

市民からの問い合わせも多いということで、八王子市では「Q&A」のページを設けています(八王子市ホームページ)

高齢者の接種について、大まかな流れとしては、

  1. まず、接種券が届き、自分で予約
  2. 会場へ行って、問診票を記入
  3. 医師の問診を受けて、問題なければ接種
  4. その後、アレルギー反応などないか、15分程度休憩
  5. 問題なければ帰って・・・
  6. 1か月程度したら2回目の接種の予約・・・と2回繰り返す

ということで、同様の流れを想定している自治体は多いようです。

ちなみにファイザー社のワクチンの場合、「1回目と2回目は21日以上空ける」という決まりがあるため、2回目の日程は、注意が必要です。八王子では、1回目の接種の時、会場で「次は何日以降に」というメモを渡すことを想定しているそうです。

★ワクチンの配分量がわからないと、準備が進まない

八王子市は人口56万人と、都内の市区町村の中でも上から6番目の多さ。65歳以上の高齢者も16万人という、比較的規模の大きな地域です。しかし、高齢者の接種開始まであと2ヶ月程。かなりタイトなスケジュールになっていますが、ここに向けての準備、八王子は進んでいるようです。

八王子市「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保」担当課長 武井博英さん
ワクチンの配分スケジュールが決まっていないので、「具体的にいつ・何人(接種する)」というところが進められない。国からも、明確なワクチンの配分量や配分時期が示されていない。本市も、具体的な計画が詰められない。八王子市は規模も大きいので、とにかくできる準備を少しでもと、会場となる小中学校の下見は終わらせた。他にも市役所の本庁舎や、駅に近い公共施設を中心に、今日から選定を始めている。まずはワクチンがいつどれだけ入ってくるか、なるべく早くお示しいただき、なんとか対応していきたい。
森本毅郎スタンバイ!

河野太郎規制改革相は、新型コロナワクチンについて動画で呼びかけています(内閣官房内閣広報室ホームページより)

きのう河野大臣が「高齢者の接種は早くても4月以降」と、大まかな時期を示しましたが、ただ、4月以降、いつ、どの自治体に、ワクチンがどれだけ来るのか、全くわからない。だから、会場を下見したけれど、いつ抑えていいかわからない。

森本毅郎スタンバイ!

海外で開発されたワクチンの確保に関する取組(厚生労働省ホームページより)

その他、接種券の印刷には、高齢者16万人分で2週間かかるので、早めに発注したいのに、国が決める問診票の内容が、まだ届いていないので、依然、指示待ちの状態。

他の自治体よりも準備が進んでいる八王子ですが、ここからがなかなか進まないようです。

国に、早く準備を、といわれているのに、国が決めることを決めてくれないので準備できない・・・。これでどう準備すれば良いのか、役所は頭を抱えています。

★毎週、250人の医師と、500人の看護師が必要(八王子市だけで!)

さらに八王子市の武井さんに話を聞くと、一番見通しが不透明なのは、こんなところのようです。

八王子市「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保」担当課長 武井博英さん
まず大前提として、ワクチンが十分に入ってくるという前提での計画ではあるが、一回の日曜日に、約30〜50会場。1会場で1000人程度の接種を想定。仮に1000人となると、医師は5〜6名程度。その倍以上の看護師が必要。非常に厳しい数ではあるが、日曜日は通常のクリニックはお休みなので、不可能な数字ではない。かなり厳しいが。この後、アンケートを取って、最大どの位がご協力いただけるのかを進めていく。最終的には国が確保するので、具体な話はこれからです。
田中ひとみキャスター
50会場だと250人!?
八王子市「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保」担当課長 武井博英さん
はい、非常に厳しい数ではあるが、日曜日は通常のクリニックはお休みなので、不可能な数字ではない。かなり厳しいが。この後、アンケートを取って、最大どの位がご協力いただけるのかを進めていく。最終的には国が確保するので、具体な話はこれからです。

ファイザー社のワクチンは、マイナス75度の保管が必要ですが、接種会場に送る、最小単位は「1170回分」だそうです。これを、常温に溶かして使いますが、一度溶かすと6時間しか保存できない。これを踏まえて、八王子市では、「1会場につき、1000人接種しましょう」と、見込んでいます。

そして、1000人接種のためには、1会場につき5人の医師が必要。それも、学校が休みの日曜日に、まとめて行うことになるため、一回の日曜日に50会場分=全部で250人の医師が週末駆り出される。看護師は倍以上ということで、500人以上。

当然、ほかの自治体も同じ状況なので、八王子だけでそれだけの医師を1日に確保できるのか?しかも、市内の高齢者は16万人いるので、これを3、4回繰り返すことになり、厳しい。

武井さんは「かなり厳しいが不可能ではないのでは」といいますが、まだ医師会から確約はとれていないそうです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!