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東京都人権啓発センター5周年記念「人権に出会う一日」

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で08:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・東京都人権啓発センター5周年記念「人権に出会う一日」

10月31日、東京国際フォーラムで行われた東京都人権啓発センター5周年記念「人権に出会う一日」
その模様をTBSラジオの中村友美ディレクターが報告しました

まず最初に行われたのは、「あん」という映画の上映会です。
見た方の感想を聞きました。

見た方
『ハンセン病のことを知れたのもすごい良かったですけど、皆が甘いものを美味しそうに食べるシーンがあってそこが好きです』
『ドリアンさんと樹木希林さん。お二人のお話もとても楽しくて。来てよかったです』

映画「あん」は、永瀬正敏さんが演じるどら焼き屋の店長と、樹木希林さんが演じるハンセン病の元患者、徳江さんの交流を描いた物語です。
徳江さんがハンセン病療養所に隔離されて生活している様子が描かれるなど、ハンセン病の方たちがどのような形で人権侵害されてきたのか、自然と学べる映画になっていました。
上映後に行われた、原作者のドリアン助川さんと樹木希林さんのアフタートークも、とても盛り上がりました。

映画以外には様々な人権問題についての講演会も行われました。
「人権都市の条件とは-東京/日本/世界」と題して行われたシンポジウムでは、難民問題が一番の議題となっていて、社会学者の大澤真幸さんは、あるユニークな例えで難民問題について説明していました。

社会学者の大澤真幸さん
『ウルトラマンはなぜ地球人を助けてくれるのかという問題です。ウルトラマンは怪獣だったら全然平気でやっつけるんですよ。怪獣は難民ですよ。自分の故郷がなんらかの事情で住めなくなってるわけです。宇宙をさまよってきたわけです。さまよってきたらたまたま地球に不時着したわけですよ。そしたら地球人は事情も聞かずにやっつけると。地球人は自分達が先にそこにいるという事だけで権利があって、難民には何の権利もない。これはおかしい。私はそう思います。ちゃんと難民、怪獣の事情を聞いて、受け入れる。それが本当の意味での人権ということじゃないかと思います』

大澤さんはこの怪獣の例を通じて、死にそうな人は助けなきゃいけないというのと同じで、難民の受け入れは、限りなく義務に近いと訴えていました。
また、首都大学東京准教授の木村草太さんは、各国の受け入れ能力にも限界があるので適切に配分する仕組みが必要、と述べていました。
そして国連広報センター所長の根本かおるさんは、私たち一人一人が自分事として考えることが大事と話していました。

さてこれらのイベントが行われたメインホールの外では、この番組「人権トゥデイ」でこれまで取材してきたうちの13団体が、ブース展示を通じて活動をPRする「じんけんプロムナード」も開催されました。

『「バーンロムサイジャパン」と申します。タイのチェンマイで元々HIVに母子感染した子供達のための施設を運営して、継続した運営を目指して物販を。施設の子供達がお絵かきしたものを拝借して製品化したものです』
『「途切れない支援を被害者と考える会」といいます。例えばニュースで事故がありました、事件がありましたと言った時その後の被害者がどんな感じになっていくんだということについておそらくあまり考えられていないのかなと思うので、パネルを作って展示をしました』

例えば他にも、障害のある子どものための布のおもちゃを展示・販売していた「TOY工房どんぐり」や、アイヌの文化を伝えるべく歌のCDなどを売っていた「チャシ アン カラの会」など、本当に多様な人権があるなぁとブースを回って実感しました。

そして、「人権に出会う一日」の最後を締めくくったのが、この番組「人権トゥデイ」の拡大版として、ラジオ番組の公開収録風に行われた、トーク&ライブ「じんけんラジオ」。司会を務めたのはタレントの麻木久仁子さん。
前半では、「人権トゥデイ」で18年間人権問題を取材してきたTBSラジオ・崎山敏也記者が取材のお庫出し音声を紹介し、後半では、ゲストに歌手の大島花子さんをお迎えして、人権にまつわる楽曲をライブで披露していただきました。
特に会場が一体となって盛り上がったのが、大島さんの亡きお父様、坂本九さんの「上を向いて歩こう」。この曲を大島さんに手話のレクチャーをしてもらって、会場みんなで一緒に歌いました。坂本九さん、実は手話がとてもお好きだったそうです。
というのも坂本さんは、北海道で、民間放送初の、福祉をテーマにしたテレビ番組に出演していて、耳の聞こえない方に接する機会もあり手話を覚えたそうです。そして幼いころの大島さんは坂本さんから手話を習ったとエピソードを話してくれました。

この「じんけんラジオ」を観覧していた女性に感想を聞くと、『人権について子供に伝えようと思うけれど話題にしにくい、でもチャンスがあったら、大島さんの歌などを通じて子供にも伝えていきたい』と話していました。

今回の「人権に出会う一日」は、歌や映画やシンポジウムなど、様々な企画を通じてまさに「人権に出会える」イベントでした。

担当:中村友美

<関連情報・お問い合わせ先>
公益財団法人 東京都人権啓発センター
http://www.tokyo-jinken.or.jp/