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新年の穏やかな時間のなかで聴きたい最新ブラジリアンミュージック Part 3(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム(2021/1/14)

『新年の穏やかな時間のなかで聴きたい最新ブラジリアンミュージック Part 3』

新年の穏やかな時間のなかで聴きたい最新ブラジリアンミュージック Part 3http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20161010040000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

高橋:本日はこんなテーマでお届けしたいと思います!「新年の穏やかな時間のなかで聴きたい最新ブラジリアンミュージック Part 3」。

スー:さあ、毎年一年の始まりはブラジリアンミュージックですね。

高橋:2019年、2020年と、ここ2年ほど新年最初の音楽コラムは現行のブラジルのポップスを紹介してきたので2021年もその流れを継承していきたいと思います。世界的に「穏やかな新年」とは言えない状況ではありますが、これから紹介する素晴らしいブラジル音楽が皆さんのちょっとした癒しになれば幸いです。

ではさっそく一曲目、アナ・フランゴ・エレトリコの「Mulher Homem Bicho」。去年12月18日にリリースされた最新シングルです。アナ・フランゴ・エレトリコはリオデジャネイロ出身のロシア系ブラジリアン。2018年にデビューしたシンガーソングライターですね。ビョークと比較されることもある一筋縄ではいかない多彩な音楽性が魅力のアーティストなんですけど、これはちょっと渋谷系の香りがするおしゃれポップスで。しかもビョークというより原由子さんがスタイル・カウンシルだったりフリッパーズ・ギターをカバーしたような仕上がりになっているんですよ。

スー:へー、早く聴きたい!

M1 Mulher Homem Bicho / Ana Frango Eletrico

高橋:これはめちゃくちゃいいでしょ?

スー:ぜんぜんイメージしていたブラジリアンとちがう! それにしても本当に原由子さんにそっくりですね。かっこいい!

高橋:続いて二曲目はムーンズの「Whispering Pines」。12月18日にリリースされたEP『Blood On Canvas』の収録曲です。ムーンズは2016年にデビューしたミナス出身の6人組バンド。2019年の最新ブラジリアンミュージック特集でレオナルド・マルケスというシンガーソングライターを紹介したんですけど、その彼が全編のプロデュースを手掛けています。そのレオナルド・マルケスを当時「トロピカル要素のあるジョン・レノン」と紹介しましたが、これもまさにそんな感じですね。後期ビートルズ~初期ジョン・レノンっぽい。まどろみのなかを漂っているような最高のヒーリングミュージックです。

M2 Whispering Pines / Moons

スー:ヨシくん、眠くなってきたよ(笑)。

高橋:フフフフフ、ムーンズはすでに3枚アルバムを出しているんですけどどれもこんな感じの内容で。就寝時のBGMとしてうってつけかもしれませんね。

スー:これ、蓮見さんはどんなときに聴きたいですか?

蓮見:うーん、やっぱりキャンプ中ですかね。

スー:キャンプ、いいね!

高橋:あー、いいかもしれない……静謐な自然のなかで聴いたらめちゃくちゃハマりそう!

蓮見:森のなかで聴いたら最高ですよ!

高橋:ナイスな提案ありがとうございます! それでは三曲目、今度はシウヴァの「Facinho」。12月11日リリースの最新アルバム『Cinco』の収録曲です。ゲストで女性シンガーのアニッタが参加しています。シルヴァは2012年にデビューしたエスピリトサント出身のシンガーソングライター。アルバムごとにエレクトロ風だったりソウル風だったり音楽性を変えてくるアーティストで、2018年の前作はトロピカルなネオソウルといった趣でした。今回はというと、随所でジャマイカ音楽を取り入れているんですよ。この曲はめちゃくちゃ甘酸っぱいスカに仕上がっています。

M3 Facinho feat. Anitta / Silva

 

高橋:はい。シウバで「Facinho feat. Anitta」を聴いていただいております。

スー:ソッコーでサブスクに登録しました!

高橋:素晴らしい! アルバム通して最高なのできっと満足してもらえると思います!

それでは最後、四曲目はアジムス、アリ・シャヒード・ムハマッド、エイドリアン・ヤングの三者によるコラボレーション「Pulando Corda」。昨年10月23日リリースのアルバム『Jazz Is Dead 4』の収録曲です。これはヒップホッププロデューサーのアリ・シャヒード・ムハマドとエイドリアン・ヤングが主宰する伝説的ジャズミュージシャンとのコラボプロジェクト「Jazz Is Dead」のシリーズ第4弾で。

スー:「Jazz Is Dead」はレーベルなの?

高橋:レーベルでありプロジェクトでありイベントでもある、という感じですね。この第4弾で彼らが招いたのは1970年代から活躍するリオデジャネイロ出身のフュージョン/ファンクバンド、日本でも人気の高いアジムス。これはもうただただ気持ちのいい爽快なブラジリアンファンクです。

M4 Pulando Corda / Azymuth, Ali Shaheed Muhammad & Adrian Younge

スー:素敵!

高橋:これは季節的なイメージとしては初夏でしょうか……蓮見さん、いかがでしょう?

蓮見:季節まではイメージできなかったんですけど、前の日に別れたばかりの彼女がその翌日、忘れ物をしたからっていきなり自分をパシリに使うようなシチュエーション……。

スー:えっ、別れたのに?

蓮見:そう。「私の部屋の鍵、まだ持ってるでしょ? 忘れたから持ってきて」「俺はお前のパシリか!」みたいな。

スー:フフフフフ、甘酸っぱいんだか甘酸っぱくないんだか……トレンディドラマみたいだね。

高橋:蓮見さんの妄想力、ますます磨きがかかってきています! ところでこの『Jazz Is Dead』シリーズ、ほかにもロイ・エアーズ編やマルコス・ヴァーリ編など現在第6弾までリリースされているのでぜひチェックしてみてください!


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