お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

初の『共通テスト』目前。コロナ禍で模索される、新たな入試の形

森本毅郎 スタンバイ!

受験シーズン到来。いよいよ今週末に迫った「大学入学共通テスト」や、各大学が模索するコロナ禍の入試について、1月14日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

田中ひとみの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210114073758

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

1月16日(土)、17日(金)、大学受験の第一関門となる「大学入学共通テスト」が行われます。今年は全国およそ53万人の受験者が、おのおの振り分けられた会場で受験します。緊急事態宣言下で行われる共通テスト、試験会場の一つである「東京工業大学」に、当日の感染対策と準備の状況を聞きました。学長の益 一哉さんのお話。

★入念な準備を進めるも、本音は「大変」

東京工業大学・学長 益 一哉
感染対策は、机の間隔をあける。試験と試験の間の休憩時間は、窓を開けて換気する。入試センターから入試マニュアルが来て、そのマニュアルに沿ってやるのが基本。さらに言うと、もしもスタッフに感染者が出たら仕事できなくなるので、東工大の場合、代替ができるA、B、Cチームという体勢を作った。例年だと、去年の状況を復習して、新しい所を見るだけでいい。ところが今年はコロナという予想のつかない状況の中で、何が問題だろうと考えることが増えている。一方で、緊急事態宣言が出ている東京では、テレワークしなさいと言われる中で準備する。矛盾のある中での準備、非常に大変。
森本毅郎スタンバイ!

東京工業大学

共通テストは、全国一斉の時間に、同じ科目を同じ条件で受験生が受けるものなので、試験時間、配布時間、文言まで全て決められています。今回、コロナ禍の試験でも細かくマニュアルで定められていて、「濃厚接触者」であっても、一定の要件(※)をクリアしていれば、別室での受験が認められています。

※一定の要件:①自治体のPCR検査で陰性と判断 ②試験当日に無症状 ③公共交通機関を使わず試験場に行くこと

さらに東工大では、予備の試験監督を倍増させ、何かあった時に出動できる自宅待機組を作ったり、試験終了後は時差退室を促し、最寄駅の混雑回避を周辺住民にも呼びかけたりと、2重、3重の呼びかけや準備を行ないます。

大手予備校「河合塾」によると、今年はこれまでのセンター試験に代わる初めての共通テストで、目玉であった記述式問題や英語の民間試験導入が先送りになるなど、受験生は何度も振り回されているようですが、くれぐれも、受験生には健康管理を万全に挑んでほしいと話していました。

森本毅郎スタンバイ!

河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」では、受験生に向けた案内が見られます

★自宅で受験、「オンライン入試」

そうした中、既存の入試の形を見直す動きも出ています。今回の入試で初めてオンライン形式を導入した、豊島区にある「大正大学」 入試課・課長の渡辺 篤さんのお話。

大正大学・アドミッションセンター 課長 渡辺 篤さん
本学では、10月、11月に行われた入学試験で、オンライン方式を導入。対面で受けられる人はそのまま対面を選択。一方で、東京に来ることに不安がある受験生は、オンラインも選択できる。「基礎確認テスト」というペーパーテストは、国語と英語の、全部で53問、4択のマークシートに書くテスト。これをパソコン上で行うテストに変更。初めてパソコンに触る生徒もいたので、コロナへの恐れが背景にあったと感じた。
森本毅郎スタンバイ!

大正大学

受験者は、ズームを使ったオンライン面接に加えて、自宅にいながら60分間の筆記試験に臨み、合格者も出ているそうです。大正大学は、昨年の10月の「総合型選抜入試(旧AO入試)」と、11月の「学校推薦型選抜入試(旧推薦入試)」で、オンライン入試を導入。実際には、2日間でおよそ500名が受験し、大多数は来校して試験を行いましたが、今回40名ほどがオンライン方式を選びました。

★「よそ見」をA Iで監視。オンライン入試、普及なるか

でも、気になるのがカンニングなどの不正行為。その辺りどうなっているのか、システムを開発した、株式会社EduLab(エデュラボ)の執行役員、松本健成さんに聞きました。

株式会社EduLab・執行役員 松本健成さん
試験中の受験の様子を録画して、きちんと座っているか、目線の動きなど、色々な挙動をチェックしながら、試験監督をリモートで行う仕組みを同時に提供。そもそも不正行為が出来ないように、試験と関係のないアプリケーションや、ブラウザを開くことができない制限をかけるような仕組みも入っている。しかも、AI と人のハイブリッドでチェック。AIのチェックで怪しいものとしてアラートが上がったものに対して、人手で追加でチェック。不正行為は100%防げると保証できる訳じゃないけど、元々の運用と比較した時には十分問題のない仕組みだと、ご判断頂いてる大学がたくさんいる。
森本毅郎スタンバイ!

「Check Point Z(チェックポインツ)」の概要

森本毅郎スタンバイ!

受験者の様子をAIがチェック

このシステムは、大正大学以外にも、10の大学が導入を決めているそうです。受験者は、エデュラボの開発した「Check Point Z(チェックポインツ)」というアプリを事前にダウンロードし、そのパソコンで試験を行うのですが、目線の動きを追うアイトラッキングの技術や、操作ログなどすべて記録することで、本人確認や不正行為のチェックが可能に。「録画してます!」と抑止力が働くからか、今回、不正はゼロだったそうです。

さらに、現在は「英検」でも導入の準備が進められているということで、今後、試験のオンライン化が広がるかもしれません。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!