お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ

どんなに転んでも、また立ち上がればいい……会津の起き上がり小法師

檀れい 今日の1ページ

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」。今週は、新しい年に、幸せを呼び込んでくれるカモしれない、「縁起物」のお話をお送りしてまいります。

2020年は、世界中の人たちにとって、大変な一年になりました。たくさんの我慢を強いられた方も多かったと思います。それだけに、新しい年への期待は大きいのではないでしょうか。

「人生、七転八起」
どんなに転んでも、また立ち上がればいいさ……
そんなことを教えてくれるのが、福島県会津地方に古くから伝わる縁起物「起き上がり小法師」です。この縁起物が誕生したのは江戸時代初期。会津藩が、藩士たちの冬の間の内職として作らせ、正月に売り出したのが始まりとされています。円錐に近い、ずんぐりした体型で、大きさは3センチほど。にっこり笑った白い顔に、赤や青の胴体で、指で押して転ばせても、またちゃんと起き上がります。「おきあがりこぼうし」とも「起き姫」とも呼ばれているといいます。

会津地方の人たちは、この起き上がり小法師を、「十日市」という一月の縁日で、購入して、神棚に置くのですが、買うのは、家族の人数分プラス1個。プラス1個には、「財産や家族が増えて、家が繁栄しますように」・・・という願いが込められています。みなさん、元気に起き上がるものを選んで買うそうですが、中には、なかなか起き上がらないものを選ぶ方もいるとか。そういう方は、がんばって起き上がろうとしているところに、惹かれるそうです。また、ひとつひとつが手作りなので、顔も少しずつ違います。どの子にしようかな~、と迷うのも、起き上がり小法師を買うときの、楽しみとなっています。

さて、会津地方の皆さんが、年のはじめに買うのは、起き上がり小法師だけではありません。「会津三縁起」は、小法師を含めた、三つの縁起物。「いつも元気に働けますように」という願いが込めた「風車」と、幸福を招く笛「初音(はつね)」も、お正月に買います。風車の真ん中には、よく見ると、黒豆がついています。これは豆に働けますように、という意味。そして、「初音」の音色は、ウグイスの声に似ていて、春を待ち望む思いも、込められているといいます。

目でも耳でも、明るい兆しを感じさせてくれる、会津地方の縁起物。
北国の皆さんは、こうしたものをつくり、楽しむことで、長く厳しい冬を乗り越えてきたのかもしれませんね。


ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。