TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年12月28日(月) 放送後記
スタジオは高校3年生の谷本魁渡(たにもと・かいと)くん、
高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「日常」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
感染防止対策をじゅうぶんに行い、徐々に再開しています。
そして、学校側と感染防止対策について協議を行い、
部活動の取材を再開しました。
今週も東京・豊島区にあります「巣鴨中学校・高等学校」を
お訪ねした様子を紹介します。2回目の訪問です。
今年で創立110年という伝統校で、進学校として
難関大をはじめ、医学部・医科歯科大の合格者も多く、
努力主義を重んじる「硬教育」を掲げ、
男子の英才教育を実践している学校です。
今回はレポーターの田中ひとみが「書道班」を取材しました。
2年生で班長の木村元紀(きむら・げんき)くん、
副班長の古庄竜哉(ふるしょう・たつや)くん、
そして、高田将叶(たかた・まさと)くん、
湯田金太郎(ゆだ・きんたろう)くんに聞きました。
田中ひとみレポーター
- 巣鴨中学校・高等学校の行事や授業などについて教えて下さい
- 生徒の皆さん
- 「僕がいろいろな意味で思い出に残っているのは『大菩薩峠越え強歩大会』です。夜の9時に上野に集まってバスで東京から山梨に行きます。そこから夜通し、『大菩薩峠』を越えて歩きます。学年によって歩く距離は違うのですが、いちばん長いと30キロくらい、山を越えて夜通し歩く行事で、終わるのが翌日の昼頃です。10時間ほど、歩き続けます」(湯田くん) 「復習しながら同じ内容を学習して、繰り返しやってゆくことで、本当に自分のものなっているかなと思っています。(授業は)高校2年生までに高校3年生で学ぶようなことも終わらせてしまい、高校3年生では完全に受験勉強に力を入れるので、その点では少し、ほかの学校よりは(勉強の)スピードが速いのかなと思っています」(古庄くん) 「巣鴨学園の『メダル』があります。勉強や部活などで良い成績を残した人に贈られるメダルがあって、例えば、英検や班などで上位の賞に入った時にもらえるメダルです。(僕は)英検と、文化祭の校長賞という一番上の賞をいただいた時に(メダルを)貰いました」(高田くん)
田中レポーター
- 皆さんの将来の目標や就きたい職業について教えて下さい
- 生徒の皆さん
- 「僕は医学部に進むことが夢です。医者を目指しています」(木村くん) 「僕は『社会に必要とされる人間』になりたいです。例えばお医者さんです。人の命を救うという意味で社会に必要とされるのではないかと考え、憧れています」(古庄くん) 「僕は外科医になりたいです。小学校5年生の時に日野原重明先生の講演を聞いて『命』というものについて考えることがあり、自分の残りの時間を、誰かのために、誰かを助けるために使えるようになりたいなと考え、外科医を目指しました」(高田くん) 「今のところ、理学部に入って理系の研究者を目指しています。医学部ではありませんが、医学系の研究に興味があって、例えば『ALS』などの難病の患者さんのために、医学部ではないのですが、IPS細胞などの研究が理学部でも出来るので、そうしたことに興味があります」(湯田くん)
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。今週も、
スタジオには、綾瀬はるかさんのモノマネなどでおなじみ、
タレントの沙羅(さら)さんを迎えました。
沙羅さん
名古屋市のご出身。高校生の時、アメリカで一年間の交換留学を経験されました。高校卒業後、関西外国語大学外国語学部英米語学科に進学。大学を卒業後、会社員を経て、子供の頃からの憧れだった「声優」を目指して東京へ。その後に出演したテレビ番組で披露した「綾瀬はるかさんのモノマネ」が評判となり、モノマネの分野で活躍されています。また、英会話を絡めたレパートリーをYouTubeで発表するなど、留学経験や外国語大学の出身という経験を活かした仕事にも取り組んでいらっしゃいます。沙羅さんのレパートリーは幅広く、綾瀬はるかさんを始め、丸山桂里奈さん、篠原涼子さんらのモノマネが人気を集めています
- 石井大裕アナウンサー
- 大学では、英語を専門に勉強されたていたのですね。いかがでしたか。
- 沙羅さん
- 楽しかったです。外国人の先生が大勢いて、外国人の先生の授業が本当に多かったんですよ。ですから、「とにかく英語をたくさん話した」という印象が強くて、高校時代にも英語を話していましたけれど、もう少し専門的な単語とか熟語を使える機会が多かったという意味で、とても貴重な時間だったなと思っています。
- 石井大裕アナウンサー
- コロナの影響もあり、なかなか夢を見つけにくい高校生もいます。皆さんにメッセージをお願いします
- 沙羅さん
- 谷本魁渡くんや美空さんのように、夢が決まっている人もいれば、まだ決まっていない人もいると思うのですが、とにかく、いろいろなものにアンテナを張って、「自分が好きなのはこれだ」ということを、まずは声に出して言って欲しいです。いろいろな方向で挫折したりすることもあるけれど、それが将来、きっと繋がっていくと私は信じているので、自分が好きなこと、嫌いなこと、何でも言葉にしておくことが大事だなと思っています
将来、医学系に進むことを目指しているという
巣鴨高校書道班の皆さん。
高い志と確かな意志を感じました。
今回はありがとうございました。
沙羅さんには、声優やタレントを目指したきっかけ、
ある「恩人」との出会いについても伺いました。
番組は、下記のバナーをクリックして、
radikoのタイムフリーでお聴きください!
放送後1週間以内、聴くことが出来ます!
沙羅さんのオフィシャルのYouTubeチャンネルでは、
英語を使った、日常英会話のワンポイントレッスンなどを
わかりやすい例を交えて取り上げています。
ぜひ、チェックしてください!
2020年の放送は、12月28日が最後でした。
今年もお聴きいただきましてありがとうございました。
新型コロナウィルスの感染拡大に揺れた今年、
高校生にとっても、戸惑いの一年だったのではないでしょうか。
番組の高校生サポーターも、「いつもと違う日常」を
ひとつひとつ受け入れて、それぞれのペースで
一生懸命に歩んできた一年でした。
今年は3月に、玉田志織さん、小林萌夏さん、
太田瑞希くんが、高校と番組を「卒業」しました。
高校1年生の美空さんが加入し、
小林萌夏さんは「大学生レポーター」を担当、さらに、
TBSアナウンサーの喜入友浩もレポーターに加わりました。
谷本魁渡くんは来年の春に旅立ちの春を迎えます。
美空さんは高校2年生に進級します。
今年も残すところ数日です。
新しい年が皆さんにとって幸多いことを願っています。
皆さん、年末年始も、感染予防はもちろん、
寒さにも気を付けて過ごしてくださいね。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
来年も、石井大裕と高校生サポーター、レポーターが
元気に高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
皆さん、良いお年をお迎えください。