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冬場に増える心臓突然死。あなたは心臓マッサージができますか?

森本毅郎 スタンバイ!

今週一段と寒くなりそうですが、寒くなると増えるのが心停止による救急搬送。冬は心筋梗塞などの心臓の病気も増えますし、お風呂のときなど、温度差で心臓に負担がかかり心停止になるリスクも高まるんです。突然心臓が止まる心臓突然死。そこで必要となるのが心臓マッサージやAEDですが、この心臓マッサージやAEDが必要な場面は、思っているよりも身近なのだそうなのです。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日12月14日(月)は、『冬場に増える心臓突然死。あなたは心臓マッサージができますか?』というテーマで取材をしました。

 

近堂かおりの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201214074022

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

★半分の人は心臓マッサージされずに救急車を待つ。

そんなに身近なものなのでしょうか?誰でもできる心肺蘇生の普及に取り組む「PUSHプロジェクト」代表で、京都大学健康科学センターの石見拓教授のお話です。

石見拓教授
「これが意外と多くてですね、今、日本は毎年7万人を超える人が、突然心停止になって救急車で運ばれていると。単純計算で、一日200人くらいの人が、日本のどこかで心停止になっていると。なので、まずはみなさんに、自分が心臓マッサージをしたり、AEDを使う場面というのは起こりうるんだという風に身近に感じておいてもらうことが重要かなと思います。たくさんの人が心停止になっていて、現実はそこで救急車が来るまで何もされていないケースが、だいたい半分はありますので、そういうケースを減らして、みなさんが心臓マッサージだけでもされているという状態を増やしたいなと思います。で、心臓マッサージだけでもしてあげると、2倍も救命率が上がるんですね。2倍も救命率が上がるっていうのは劇的な効果ですので、ぜひみなさん心臓マッサージだけでもいいので、していただきたいなと思います。」

1日200人が心停止で運ばれている!しかも、中高年以上の方の方が多いですが、子供や普段スポーツをしてる元気な人にも起こる。つまり、いつどこで誰が倒れるか分からない。怖いですよね。その突然止まってしまった心臓の代わりに、心臓マッサージで血液を送る。そうすれば、救命率が2倍になる、と聞くとその重要性を実感します。しかし現実は半分の人が救急車が来るまで、何もされていない。そこで、石見先生たちは、その重要性を説き、心肺蘇生の普及に取り組んでいるのです。

★心停止は時間勝負。居合わせたからできること。

ただ、みなさんは心臓マッサージのやり方、ご存じですか?イメージはあるけれど、素人の私がやって、間違えていたらどうしよう、かえって良くない結果になってしまうかも、という不安や躊躇もあるのではないでしょうか?重要性は分かっているけどやるのは怖い、そんな本音を、石見先生にぶつけてみました。

石見拓教授
「これ、あのとても重要なんですけど、素人というか皆さんだからできるんですね。心停止の時って、時間が勝負でして、プロがやるとか上手にやるっていうことよりも、早くやることが大事なんですね。突然、目の前で誰かが心停止になって、その場には普通は素人の人しかいないので、その人たちができることをしていただくことが重要で、救急車が着いて、さらに病院に行って、プロの治療を受けるまでには時間がかかるので、そのときはもう決着がついちゃってるんですね。なので、プロが行う色んな難しい救命処置よりも、素人の人が行う単純な心臓マッサージと、もしそこにAEDがあったら、AEDで電気ショックの方がずっと効果があるということが分かってます。で大事なのは、あんまり完璧を求めなくてもいいんですね。とにかくやらないのが最悪なんですね。やらなければその人必ず亡くなりますので、それより悪いことは起こらないです。ちょっとでもやってあげると、救命の可能性がどんどん、どんどん増えていく、ということをぜひ知って頂きたいな、と思います。」

下手でもやった方がいい、ということです!時間勝負、だからこそ、その場に居合わせた私たちが動けるか、が重要。やらないのが一番悪い、それより悪くなることはない。だから躊躇しないでやって欲しい!ということなのです。

★重要なのは、分からなかったら先に進むこと!

では、具体的にどうしたらいいのか、何に気をつければいいのか、今の心臓マッサージを教えていただきました。

石見拓教授
「まずはですね、バタっと倒れたら、反応を見て「大丈夫ですか?」と声をかけて、反応が無かったら、心停止の可能性もあるので、119番とAEDをまず呼んでください。で、返事がなかったら、今度は心臓が止まってるかどうかを判断するんですけれども、これは分からなくて良いんです。多分、心停止に慣れてる人って普通はいないので、みんな不安だと思うんですね。重要なのは、分からなかったら、先に進むことです。もしその人、心臓が止まってない人に心臓マッサージをしたら、その人嫌がるので、そしたら止めたらよくて、さらにAEDがあったら、AEDは生きてる人には電気ショックしませんので、おかしいな、と思ったら、そこにあればAEDを付けてもらえば大丈夫です。」

分からなかったら、先に進むこと。これは、今回一番びっくりしました!でも、心臓マッサージして嫌がられたらやめればいいとか、AEDは不要な人には作動しないとか、知っていればハードルが下がりますよね。これなら、踏み出す勇気が出そうかなと感じました。

★心臓マッサージのポイント!

最後に、具体的な心臓マッサージのポイントを教わりました。

  • 心臓の上の真ん中の平たい骨(胸骨)の下半分くらいの位置、みぞおちの少し上あたり
  • 両手を重ねて組んで、手の付け根の辺りで真上から強く押す。
  • 押す強さは体重計を手で押して30キロくらいになる力というので相当強くても大丈夫
    (一度体重計を押しておくと感覚が分かりますね)
  • 1分間に100~120回のテンポで。
    (これは、アンパンマンマーチ、中島みゆきの地上の星、Bee GeesのStayin’Aliveなどのリズム)
  • それから心臓原因の心肺停止では人工呼吸はしなくていい
    (有無で救命率は変わらないというデータがある)

そして、新型コロナの影響で、「人に接触することに抵抗が増えて」おり、心臓マッサージやAEDの使用が減ってきている、というデータも出ている。

コロナ禍では、当然、感染リスクが気になりますが、倒れた方の口元にハンカチを置いたりすれば、感染リスクは減らせるので、可能であれば心臓マッサージやAEDの操作はして頂きたい、と石見先生はおしゃっていました。

毎日200人が倒れている計算となると、本当に身近な問題です。すぐに対応できる心構えをしておきたいですね。

近堂かおりが「現場にアタック」でリポートしました。