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つかまえないのがミソ!『AI大魔神』で新しい万引き対策!

森本毅郎 スタンバイ!

7月からレジ袋が有料となり、代わって広がったのがエコバッグの利用。それと共にエコバッグ万引き、というのが目立つようになっているそうなのです。エコバッグは万引き犯にとって商品をうまく隠せるアイテムとなり、保安員の方々も警戒を強めている、といいます。レジ袋は会計済の証でもあったわけです。会計済の商品とそうでない商品が見分けにくく、万引き対策も大変になっているんです。そこで悩ましいのが、この万引きをどうするか?

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日12月7日(月)は、『つかまえないのがミソ!『AI大魔神』で新しい万引き対策。』というテーマで取材をしました。

 

近堂かおりの現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201207073951

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

★つかまえないで未然に防ぐ「AI大魔神」

エコバッグ万引きも防げる!と謳う万引き対策のシステムが登場しました。その名も「AI大魔神」。いったいどんなものなのでしょうか?開発したアースアイズ株式会社・代表の山内三郎さんのお話。

山内三郎さん
「カメラとAIの技術を組み合わせていまして、人が万引きにつながる不審な行動をすると、あ、この人、怪しい人がいますよ、というのを、カメラが、店員さんのスマホに通知をしてくれるという仕組みです。例えば、熟練の保安員さんとかもそうですが、いろんなポイントを見るところがあるわけで、言葉でいうと、キョロキョロしているとか、ウロウロいているとか、人が発見できるということは、機械でも発見できる、ということですね。全ての売り場を見通すわけにはいかないので、このAIが自動的に、声をかけるタイミングだけを教えてくれている、そういう仕組みと思って頂ければ、と思います。予防抑止、万引きを捕捉することなく、万引きのロスを下げる、ということをテーマにしておりまして、万引きをする前に、未然に防ぎましょう、というのが考え方です。」

万引き犯をつかまえる、ではなく、万引きの被害を未然に防いで、万引きをさせないようにしよう!というシステム。

万引き犯特有の不審な行動というのがあって、その膨大なデータをAIが学習。万引きしそうな人をAIがキャッチして、店員さんのスマホに通知します。店員さんは、その人に、ひと声「何かお探しですか?」「いらっしゃいませ」などと声をかけることで、万引きさせないようにするということなのです。

声掛けだけ?と思いますが、実は、万引きの容疑者が「犯行をあきらめる原因」の第1位が「声掛け」というデータもあるんです。

実際に効果も出ているということでした。半年に一回の棚卸などでは、ロスの額が半減すると思って頂いていいと思います!と山内さん。すごいですよね!

★万引き犯をしてくれてホッとしてしまった!

この万引きされる前に声をかける、というこの方法。なぜ、こういうやり方にしたのか?実は山内さんご自身の経験から導き出されたものだったんです。

山内三郎さん
「私自身も保安員の経験もございますし、そういう会社も経営していました。で、万引きを捕捉する行為ってすごく大変で、間違えては当然いけないことですし、何よりも万引きを発見するのに大変な行為、何日もかけて一人つかまえるということもありえます。そのようなことをするのに、万引きをさせて発見して、なんていうんですかね、ホッとするような、警備員さんが、思っちゃうことがあるんですね。要はやっと仕事ができた、っていうことですね。でも、それってホントに、良い仕事なのかしら、っていうのがひとつありますし、それを待つ仕事って変ですよね。」

万引きの保安員というのは、不審な人を見つけるとそっと警戒し、追跡する。そして、万引きの現場を自分の目で見て、レジで支払わなかったのを確認して、お店の外に出た段階で、やっと声をかけて捕捉する。これは非常に大変な作業。

これを日々続けていた山内さんは万引きを発見した時に、万引きしてくれてホッとしてしまった・・・。

でもこれはおかしい!と思った。目的は、つかまえることではなく、万引きをなくすこと。犯罪を起こすのを待って捕まえるのではなく、未然に防げば、その人も犯罪者にならないで済む、その方がいいと気づいたのです。

そして、どこも人手不足だから、売り場をくまなく見張るのは難しいですから、「AI大魔神」のような機械があれば、ということなのですね。

★高齢者の万引きが増える中、声掛けに期待!

山内さんの経験から生まれた新しい万引き防止の対策、「AI大魔神」ですが、今のこの時代に改めて見直されることになりそうです。

山内三郎さん
「何よりも店舗に関しても、犯罪者を出すような店舗っていうのもあまりいいことではないと思いますから、つかまえるという仕組みではなくて、声掛けして、予防抑止をするだけで十分かと。万引きは、データ的に言えば横ばいです。減ってもいないし増えてもいない、というのが実情。で、まあ、残念ですけど65歳以上の万引きも増えている、という傾向値もあるので、そういう方々は、本当に声掛けにより抑えることができると思いますので、そういうことができれば、と思います。」

今、万引きの状況は高齢者が増えているのだそう。また、万引きの常習者の中には、「止めてもらえてよかった」という声もある。未然に防ぐことで、救えることもある、ということですね。そう考えると、改めて声を掛ける大切さを実感しました。

近堂かおりが「現場にアタック」でリポートしました。