TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年11月30日(月) 放送後記
スタジオは高校3年生の谷本魁渡(たにもと・かいと)くん、
高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「日常」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
感染防止対策をじゅうぶんに行い、徐々に再開しています。
そして、学校側と感染防止対策について協議を行い、
部活動の取材を再開しました。
今週も埼玉県にあります「花咲徳栄高等学校」を取材しました。
建学の精神に
「人は誰でも努力と勉強次第で、その道の第一人者になれる」
「人間是宝(にんげん・これ・たから)」を掲げています。
クラブ活動が盛んで特に「硬式野球部」は甲子園の常連校で、
2015年には、埼玉県初となる全国優勝を果たしています。
「吹奏楽部」をTBSアナウンサーの喜入友浩が取材、
3年生の大平裕太くん(部長、チューバ担当)、
色摩姫乃さん(学生指揮、オーボエ担当)、そして、
砂川理子さん(ライブラリー、パーカッション担当)に聞きました。
喜入友浩アナウンサー
- 花咲徳栄の吹奏楽部や学校の特徴について教えて下さい
- 生徒の皆さん
- 「吹奏楽部には『部訓』がります。『鍛錬千日の行 勝負一瞬の行』です。私たちの吹奏楽コンクールの本番は、課題曲と自由曲を合わせて12分間です。それに向けて、多くの時間、練習をします。『その12分間に力を発揮できるように』という意味です」(大平くん) 「(取材をした)ホールは、92名の吹奏楽部員がソーシャルディスタンスを保って練習をすることが出来ます。このホールのおかげで、練習が早く再開できました」(色摩さん) 「『佐藤照子メモリアルスタジアム』というサッカー部や陸上部などが使用するグラウンドがあります。サッカー部の友達に聞いた話では『天然芝』を使用していて、『恵まれた環境にあるのだな』と感じました」(大平くん) 「食堂が自慢です。メニューに『青春セット』や日替わりの『ヨーイ丼』などがあり、とても美味しいです。いつも父がお弁当を作ってくれるのですが、父親に『ごめん!』と言って、食堂で食べています」(砂川さん)
喜入アナウンサー
- 将来、どんな職業に就きたいですか
- 生徒の皆さん
- 「僕は中学校の音楽の先生になりたいです。小学生の頃からずっと吹奏楽を続けてきて、いろいろな人に出会いました。僕の場合は音楽だったのですが、そういうものを子供たちに伝えたいです。教師になって子供たちに音楽の楽しさに触れてもらいたいなと考えています」(大平くん) 「私はサウンドクリエーターになりたいです。映画音楽やテレビ音楽などを手掛ける仕事です。今年はコロナの影響で思うように行かない場面が多くて、その中でも音楽に勇気や元気をもらっていたので、私も音楽を通して多くの人に寄り添えるサウンドクリエーターになりたいです」(色摩さん) 「私は、かかわった人の心も身体も元気に出来る理学療法士になりたいです。私が幼い頃から母が看護師をしていて、医療関係者の方と関わる機会が数多くありました。私も医療を通して人に関わって元気に出来たらなと思っています」(砂川さん)
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。今週も
バンクーバー、ソチのオリンピック2大会に出場し入賞、
日本を代表するフィギュアスケート選手として活躍、現在は
プロスケーターの鈴木明子(すずき・あきこ)さんを迎えました。
鈴木明子さん
愛知県のご出身。6歳からスケートを始め、15歳で「全日本選手権」で4位となり注目されます。2004年には「グランプリシリーズ」で優勝、世界のトップ選手の仲間入りを果たしました。2010年、「バンクーバーオリンピック」に出場し、8位に入賞。その後も「世界選手権・銅メダル」を獲得するなど快進撃が続き、「全日本選手権」に優勝したのちの2014年、「ソチオリンピック」に出場し、日本のキャプテンとして、初めて正式種目となった団体で5位、個人戦でオリンピック2大会連続の8位入賞を果たしました。2014年、22年間の現役生活にピリオドを打った後は、プロスケーター、解説者、振付師などで活躍されています
- 石井大裕アナウンサー
- バンクーバーオリンピックのことを聞かせてください
- 鈴木明子さん
- バンクーバーオリンピックに出場したのは大学を卒業した後の24歳の時です。24歳でのオリンピックへの出場は(フィギュアスケートの世界では)けっこう遅かったですね。(バンクーバーオリンピックに出場した時は)わりと調子も良い状態で現地に入って、ショートプログラムの演技もまずまずの状態でまとめて、良い形でフリーを迎えました。その時、「きっと、私にとって最初で最後のオリンピックだろう」と思っていました。フリーの演技をする前に6分間の練習があるのですが、その時、「やはり失敗したくない」と思ってしまいました。それまでは普通にやっていたのに、急に「これ、もしかしたら自分の人生で最後のオリンピックかも知れない。下手な演技をしたくない」と考えだしました。人間は、「失敗したくない」と思った瞬間に失敗することがよぎってしまうので、「これをしてはいけない」ということに引きずられてしまうんですね。そうしたら、それまで調子が良かったのに、6分間の練習で上手く行かなくなってしまい、焦りだして、一度、氷から上がって出番まで待つ間「どうしよう、ダメだ」と思っていました。その時、コーチから「ここまで来て、失敗がうんぬんというよりも遥かに長い時間、練習をしてきて自信を持ってここへ来たのに、何でその自分を信じてあげられないんだ!」と言われて、「自分を信じてあげよう」と思い、それまで練習して来た自分を認めることが出来ました
- 石井大裕アナウンサー
- 引退後、プロのフィギュアスケーターとして活動されていますね
- 鈴木明子さん
- (引退前の現役時代に)コンディションが良ければ「もしかしたら、もっと(続けていた)」と思うことはありますが、後悔はありません。やり直したいとも思わないし、今となっては「もう一回、試合に出たいな」という気持ちは、一度も湧いたことがありません。もちろん、結果は大事で、世の中に出るのは結果ですが、自分の人生で大切に積み重なってゆくのは「やってきた経過」です。やってきた努力は、必ず人生で生きるんだなということをとても感じています。だから、今となっては、やりきってしまったので「戻りたい」とは思わないですね
花咲徳栄高校吹奏楽部の部訓
「鍛錬千日の行 勝負一瞬の行」、
高校生や石井に、とても響いたようです!
取材を受けて下さり、ありがとうございました。
鈴木明子さんには「ソチオリンピック」のことも
たっぷり伺いました。
番組は、下記のバナーをクリックして、
radikoのタイムフリーでお聴きください!
放送後1週間以内、聴くことが出来ます!
鈴木明子さん監修・選曲による3枚組のCD
「フィギュアスケート・ミュージックベスト
~KISS&CRY~」は
キングレコードから、本体価格:3000円で発売中です。
普段から親交がある鈴木明子さんと石井大裕。
気心知れた仲だからこその和気藹々とした雰囲気のスタジオで
中身の濃い、素晴らしいお話しをご披露いただきました。
ありがとうございました。
今年も残すところひと月です。
防寒対策をして、身体を大事にしましょうね。
新型コロナウィルスの感染者も増加傾向です。
みなさん、感染対策も心がけましょうね。
今後も、感染防止に留意しながら、
番組の制作・取材を続けてまいります。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
これからも高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
よろしくお願い申し上げます。