TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年11月23日(月) 放送後記
スタジオは高校3年生の谷本魁渡(たにもと・かいと)くん、
高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「日常」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
感染防止対策をじゅうぶんに行い、徐々に再開しています。
そして、学校側と感染防止対策について協議を行い、
部活動の取材を再開しました。
今週と来週、ご紹介するのは、埼玉県・加須市にあります、
「花咲徳栄(はなさきとくはる)高等学校」です。
建学の精神に
「人は誰でも努力と勉強次第で、その道の第一人者になれる」
「人間是宝(にんげん・これ・たから)」を掲げています。
クラブ活動が盛んで特に「硬式野球部」は甲子園の常連校で、
2015年には、埼玉県初となる全国優勝を果たしています。
今回は「吹奏楽部」を取材、TBSアナウンサーの喜入友浩が、
3年生の大平裕太くん(部長、チューバ担当)、
色摩姫乃さん(学生指揮、オーボエ担当)、そして、
砂川理子さん(ライブラリー、パーカッション担当)に聞きました。
喜入友浩アナウンサー
- 花咲徳栄高校は、今年春の選抜高校野球選手権大会への出場が決まっていたのですが、コロナの影響で開催出来なくなり、8月に交流試合が行われました。しかし、実際に球場へ行っての応援は出来ず、リモート応援を行ったそうですね。実際の甲子園球場での応援の思い出と併せて聞かせてください
- 生徒の皆さん
- 「『リモート応援』という言葉を聞いたことが無かったので、最初は、どんな風になるのかなと思っていたのですが、学校で実際に試合を見ながら、それに合わせて演奏して、YouTubeで配信しました。コロナの対策のためにフルートやクラリネットなど、唾が垂れてしまう楽器はシールドなどをつけました」(色摩さん) 「僕は1年生の頃に、甲子園球場に一回だけ行ったことがあって、選抜への出場が決まった時は、とても楽しみにしていました。(甲子園球場の)急なアルプススタンドの角度とか、球場の熱量などを感じたいなと思っていたので、正直、残念でした。テレビで試合を見ながら、YouTubeで僕たちのチャンネルを開いて応援をすると『本当にスタンドに居るみたい』とか『臨場感がある』ということを言ってくれる周りの人がとても多くて、私たちもやって良かったなと感じています」(大平くん) 「(2年前に甲子園での応援を経験しています)私が演奏した日は、最初、相手のチームがリードしていて、『これは負けてしまうかな』と思っていたら、8回と9回で逆転して、花咲徳栄側の応援席が異様に盛り上がり、『人生で一番盛り上がっていたのではないかな』というくらい、とても嬉しかったし、『もう頑張れ頑張れ』という気持ちになりました」(砂川さん)
喜入アナウンサー
- 花咲徳栄の吹奏楽部の今年の活動について、教えて下さい
- 生徒の皆さん
- 「男子が少なくて、部員92人のうち、9人です。(他の学校と違う練習の方法としては)歌いながら歩いてテンポ感を共有したり、パーカッションは飛びながらだったり、管楽器は上半身の手の動きでテンポを揃えたりしています」(大平くん) 「昨年、『日本管楽合奏コンテスト 最優秀賞』『西関東アンサンブルコンテスト 金管八重奏・金賞 木管八重奏・銀賞』『西関東吹奏楽コンクール 高等学校Aの部 11回目の金賞』を受賞しました。今年はコンクールの中止が発表されました。私はコンクールに賭けて部活動を行ってきたので、とても残念だったのですが、先日行われた『管楽合奏コンテスト』の全国大会に出場することが出来ました」(色摩さん) 「私たちにとって最後のステージとなる『定期演奏会』が来年の2月20日に行われるので、それに向けての準備を今からしっかりコツコツとやっていけたらと思っています」(砂川さん)
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。
バンクーバー、ソチのオリンピック2大会に出場し入賞、
日本を代表するフィギュアスケート選手として活躍、現在は
プロスケーターの鈴木明子(すずき・あきこ)さんを迎えました。
鈴木明子さん
愛知県のご出身。6歳からスケートを始め、15歳で「全日本選手権」で4位となり注目されます。2004年には「グランプリシリーズ」で優勝、世界のトップ選手の仲間入りを果たしました。2010年、「バンクーバーオリンピック」に出場し、8位に入賞。その後も「世界選手権・銅メダル」を獲得するなど快進撃が続き、「全日本選手権」に優勝したのちの2014年、「ソチオリンピック」に出場し、日本のキャプテンとして、初めて正式種目となった団体で5位、個人戦でオリンピック2大会連続の8位入賞を果たしました。2014年、22年間の現役生活にピリオドを打った後は、プロスケーター、解説者、振付師などで活躍されています
- 石井大裕アナウンサー
- 6歳からフィギュアスケートを始めて、どの辺りから選手を意識しましたか
- 鈴木明子さん
- そもそも、私は運動神経が良かったわけでもないし、普通でした。スケートを始めた時も、最初はスケート教室から始まって、週に1回、習いに行くという感じで「ちょっと、あの子、キラリと光るよ」といった才能は無かったですね。周りの皆より上達が早かったということも無くて、ただ本当に(フィギュアスケートが)好きだったから、コツコツ練習をしてゆくと、廻れたり、いろいろなことが出来るようになるのがとても楽しくて、「本格的にフィギュアスケートがしたい」と、母に自ら言って、そこから本格的に始めました。ただ、今ほど、フィギュアスケートがメディアに出たりとか、人気の選手たちがどんどんテレビに出たりということが無かったので、最初からオリンピック選手を目指してはいなかったですね。普通に、身近にいる、ひらひらのスカートを履いて、くるくる廻っている人に対して「カッコよい、ああいう風になりたい」という気持ちがスタートだったので、当時の目標はめちゃくちゃ低かったですね。全国大会に初めて出たのが小学5年生の時で、その時に「全国」というものを知って、その先に国際大会があり、最高峰はオリンピックだと、ようやく何か見えてきました。そこまでは単純に、ただ(フィギュアスケートが)好きで、目標は大きくなかったですね
- 石井大裕アナウンサー
- 夢に向かって努力している高校生や中学生の皆さんへのメッセージをお願いします
- 鈴木明子さん
- 夢に向かって進んでいると、もちろん良い時もあれば、自分ではどうにもできない壁にぶつかったり、ダメなことも山ほど出てくると思います。ですが、「なぜ、自分がこの夢を叶えたいのか」「一生かけてでもこの夢を叶えたい」という思いをずっと心に持ち続けて欲しいです。時に、つまずくと、迷いが出てくることってたくさんあると思うのですが、「自分が、なぜこの夢を叶えたいのか」を常に忘れないようにしていると、苦しい時でも、達成した姿を思い浮かべたら、喜びのために打ち勝っていくことが出来ると思います。夢を叶えている自分を想像するのは自由ですから、大きく何か描いて欲しいなと思っています
高校野球の強豪としておなじみの花咲徳栄高校。
今回お邪魔した吹奏楽部も、層がとても厚く、
たいへんに優秀な成績をおさめていました。
吹奏楽経験者の喜入、取材が楽しそうでした。
鈴木明子さん、いろいろな困難を乗り越えて
オリンピックなどで活躍されたお話し、
高校生たち、真剣に聞き入っていました。
番組は、下記のバナーをクリックして、
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放送後1週間以内、聴くことが出来ます!
谷本魁渡くん、放送日の23日、18歳の誕生日を迎えました!
おめでとうございます!
あと半年弱の高校生活、悔いのないものにしてくださいね!
来週は11月最後の放送です。
しっかり防寒対策をして、風邪を予防しましょうね。
さらに、新型コロナウィルスの感染者も増加傾向です。
みなさん、感染対策も心がけましょうね。
今後も、感染防止に留意しながら、
番組の制作・取材を続けてまいります。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
これからも高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
よろしくお願い申し上げます。