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【作品紹介】「公園の花と毒蛾」(11月8日)「深山の秋」(11月15日)

ラジオシアター~文学の扉

小川未明が「公園の花と毒蛾」を書いたのは、40歳のとき。
この時期、未明は『赤いろうそくと人魚』『月夜とめがね』『野ばら』など、たくさんの傑作を書いています。
最もあぶらがのった頃に書かれた作品と言えるでしょう。
赤、小鳥というのは、未明が好んだ要素です。
視覚的に、赤が頭に残ります。
「公園の花と毒蛾」
高原でひっそり寂しく咲いていた赤い花。
舞い降りた小鳥に賑やかな都会の話を聞いてうらやましくなり、自分をここから連れ出してと願う。
小鳥に都会の公園に植えてもらった赤い花。
しかし、そこで出会うのは奇妙な人間たちと、毒蛾。
果たして赤い花の運命は・・・。

小川未明が「深山の秋」を書いたのは、童話作家に専念した円熟期。
年老いたサルと自分を、シンクロさせているのかもしれません。
この作品を書いたあとは、後進の指導やデビューの後押しを推進し、日本児童文学者協会の初代会長に就任します。
「深山の秋」
秋の末、一頭の年老いたサルが、岩の上にうずくまり空を眺めていた。
キツネや熊と一列になって仲良く天に向かって行進できたら…もう死んでもかまわない。
そう思って、大きな声で叫んだ。
サルの声を聞きつけたリス、キツネ、そして熊がやってきて、彼の願いはかなうのだった。
やがて冬がやってくる・・・。

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