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水素やミドリムシで走るバス?交通業界のCO2削減策

森本毅郎 スタンバイ!

今週は、TBSラジオ「チャレンジゼロ~CO2削減キャンペーン」。

地球温暖化による気候変動など、世界的にCO2削減が叫ばれる中、TBSラジオからリスナーの皆さんに、CO2排出量ゼロに向けてのチャレンジを呼び掛けています。

TBSラジオも戸田送信所を再生可能エネルギーに切り替えましたが、ご家庭で使用される電力を再生可能エネルギーに切り替えると、年間でおよそ2トンのCO2削減につながります!

再エネ切り替え、 エコドライブ、エコバックなど、ひとりひとり出来ることを考えてませんか?

というわけで、番組でもCO2削減に注目!CO2の排出量が大きい「交通」業界の最新の取り組みについて、TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で中村友美ディレクターが取材報告しました。

中村友美の現場にアタック〜交通業界のCO2削減策http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201027073622

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

★JR東日本、「水素シャトルバス」運行開始

まずはJR東日本が10/24(土)より、東京駅から竹芝エリアを結ぶ「水素シャトルバス」の運行を始めました。その出発セレモニーを取材してきたのですが、主催者あいさつでJR東日本常務取締役の坂井究さんは次のように述べていました。

東日本旅客鉄道株式会社 常務取締役の坂井究さん
ゼロカーボンチャレンジということで私どもは政府に先駆けまして、2050年CO2排出量実質ゼロということで頑張らせて頂いてございます。この水素バスの運行もその大きな取り組みの一つでございますし、来年度には神奈川の鶴見線で水素電車=水素をエネルギー原にした燃料電池車、これも走らせる予定でございます。そうした様々な取り組みでこのゼロカーボンチャレンジ、達成していきたいと思ってます。

JR東日本は、グループ会社も含め鉄道事業において昨年度245万トンのCO2を排出していますが、これを2050年度には実質ゼロを目指すという「ゼロカーボンチャレンジ2050」という目標を今年5月に掲げました。(政府に先駆けて、国際社会と足並みをそろえて、素早く動いた形です!)その具体的な取り組みが今回の「水素シャトルバス」であり、来年度に始まるという「水素電車」です。

水素で走るというと以前からトヨタが「ミライ」という車を出していますが、今回のシャトルバスはそのトヨタが開発しました。ちなみにナンバーは「2050」。水素電車は、水素で発電して、その電力で電車を動かす仕組みで、こちらはトヨタ、日立と共同で開発を進めているということです。

★西武バスは「ミドリムシで走る!」

一方、水素ではない方法で、CO2削減を目指しているのが「西武バス」です。どんな取り組みなのか、西武バスの秋山宗一郎さんのお話です。

西武バス株式会社・秋山宗一郎さん
ミドリムシを使ったバイオ燃料を使わせて頂くことになりました。バイオ燃料は、既存の化石燃料と比べると理論上CO2排出量が少ない再生可能な液体燃料であり、欧米を中心に世界中で普及が進んでいます。一方、従来型のバイオ燃料は、トウモロコシやサトウキビ、大豆、パームといった作物を主な原料とするため、食料との競合や、森林破壊にともなう温室効果ガスの増加といった問題が指摘されています。ユーグレナバイオディーゼル燃料は、、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさず持続可能性に優れた燃料となることが期待されています。

ミドリムシを扱うユーグレナ社が開発した燃料を使って、先月から一部の路線で走り始めています。車体には「ミドリムシで走る環境にやさしいバス」とあります。ミドリムシは、育て方を工夫することで体内に軽油に近い油を作り出せるのでその油を精製して燃料にします。燃やしても光合成でCO2を吸収するので、理論上CO2排出量はプラスマイナス0となるそうです。

また、ミドリムシは食料と競合しない、森林破壊も起きないということで、動植物を原料とするバイオ燃料の中でも優れていると考えられています。

さらに、プロ野球・埼玉西武ライオンズの若手選手たちが暮らす若獅子寮。その食堂から出る使用済み油も配合されているんです。食用油の原料も大豆など植物なので燃やしてもCO2はプラスマイナス0となります。

メットライフドーム敷地内にバスを展示するイベントも行われました。

★ミドリムシの燃料は既存のエンジンでも使える!

このミドリムシと廃油を使ったバイオ燃料、今後の普及の可能性について西武バスの秋山さんはこのように話しています。

西武バス株式会社・秋山宗一郎さん
化石燃料を使用している既存のエンジンに問題なく適用可能であり、水素や電気といった代替エネルギーへの移行に必要とされる多大なインフラがかからないため、石油使用が多い現代社会において、既存インフラを維持しながら効率的に普及し、利用が拡大する可能性があります。供給を増やす上での課題は、原料の調達、製造コストの低減、社会普及に向けた政策支援が必要であると見ております。

今回のミドリムシで走る西武バスも、見た目が変わっただけでエンジンそのものは変わらないので、あとは燃料用ミドリムシを増やすための課題がクリアできれば、さらに普及しそうです。