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NEC「マスクをつけたまま顔認証」が完成!

森本毅郎 スタンバイ!

今ではスマホなどですっかりとお馴染みになった顔認証技術ですが、皆がマスクをしている今、NECがマスクをしたままでも顔認証ができる画期的なエンジン=システムを作ったとして話題になっています。どんな仕組みなのか。10月21日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

 

竹内紫麻の現場にアタックhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201021073705

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

NECデジタルプラットフォーム事業部・主任 高島 慎也さんのお話。

★マスクをしたまま顔認証

NECデジタルプラットフォーム事業部主任 高島 慎也さん
顔を照合する際にですね、通常のマスクなしの顔の場合は通常の顔認証エンジンを使う、マスク顔の場合はマスクに特化したエンジンで照合を行うという形で、そこが特徴的な部分かなというふうに考えております。目の周辺、マスクで隠れていない部分を使って顔認証を行っていくというやり方になっています。やはりそうすると精度はどうなのっていうところをよく聞かれるんですけども、弊社の社内評価ではですね「99・9%」の精度が出ていますので、より実用的なシーンでも使っていける技術になったんじゃないかなというふうに考えています

花粉症の方も多いので、コロナの前から、マスク対応可能な認証エンジン=システムへの要望の声は多かったそうで、研究に取り掛かっていたところ、コロナ禍も相まって要望が急激に伸びたと。長年の研究が今、実ったそうです。

仕組みとしては、マスクなしの場合は、目、鼻、口などの位置、大きさなどさまざまな特徴点を抽出し、数値化して照合を行う。一方、マスクをしている場合は、マスク以外、目とその周辺だけで認証の精度をあげるよう、技術を高めたそうです。

精度は99・9%以上とおっしゃっていましたが、これは、誤って他人を本人と間違える確率が、10万人に1回という、かなり正確な技術。これで、より実用性が広がったと話していました。

ではどんなシーンで利用していく予定なのか、高島さんに伺いました。

★スマホでは使えないの!?

NECデジタルプラットフォーム事業部主任 高島 慎也さん
例えば企業の入り口も使われますし、テーマパークとかスタジアムの入退というところでも使われるかと。マスクを着用したままのシーンっていうのは色んな所で考えられるかなという風に思っています。これまで国や企業など様々な所でNECのエンジンが使われておりますので、こうしたマスク対応のエンジンにも順次対応して広がっていくのかなと考えています。
竹内キャスター
私たちが、普段、一番接する顔認証というと携帯、iPhoneとかですが・・・
NECデジタルプラットフォーム事業部主任 高島 慎也さん
iPhoneって言われると・・iPhoneに入っているわけではないので、NECのエンジンが
竹内キャスター
携帯では今後導入予定は?
NECデジタルプラットフォーム事業部主任 高島 慎也さん
うーん・・・

今皆さんが一番イライラしているのは「スマホの顔認証でマスクをしたまま開けないこと」だと思います。ただ、スマホでの利用の予定は、今のところはないようです。

iPhoneは、NECのエンジンではなく独自の顔認証のエンジンを使っています。ただ、iPhoneのシステムでは、NECのような、マスクをしたまま認証できるほどの技術はない。だから私たちのイライラは、アップルが「iPhoneにNECのエンジンを使います!」と手を挙げない限り、今のところ解消できなそう。ぜひiPhoneやAndroidにも、NECエンジンにして欲しいものですが・・・

では、技術がどんどん高度になっていくこの顔認証。この先、どこまで便利になるのか?この技術のビジネス的なチャンスはどうなのか?顔認証技術に詳しい新潟大学 鈴木正朝教授に伺いました。

★利便性と危険性

新潟大学 鈴木正朝教授
ホテルのキーを持たなくてもお客さんだってわかる、定期券持たなくても顔だけで地下鉄に乗れる、クレジットカードも紐つければ、クレジットカード忘れても、財布を持たなくても…まあ、まさに顔がものをいう世界になっていくと。一方で中国がね、少数民族を選別したりするのに使ってますからね、乱用の危険性も利便性と比例して大きいということです。例えば顔認証は人種識別もできたりするので、人種問題が非常に大きい国々では、大きいんですよね、ネガティブな反応が。米国市場で顔識別システムの精度を上げて商いしていくのは、非常にリスキーなんですよね。
だから識別までしなくてもいいんです。3密かどうか確認するという意味で、個人を識別せずにその技術を応用できる。技術者にとっては、技術水準を下げることになるんですけども、商いにハッピー、人権・権利侵害にもハッピー、という使い方の落とし所はあります。

技術力が高いと利便性は高いが、危険性も高くなる。人権に関わることもあるので「使い方のルールも必要」ということでした。また一方で、せっかく開発した技術ですが、あえてレベルを落とす事で、技術者としては納得行かないかもしれないけれど、ビジネスチャンスが広がる面もあるようです。