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【作品紹介】「待っている女」(10月25日)「どんぐり」(11月1日)

ラジオシアター~文学の扉

山川方夫は、1930年・昭和5年、東京生まれ。
慶応大学時代、『三田文学』に参加。その後、編集者として、小説家として活躍しました。
芥川賞に四回、直木賞に一回、ノミネートされるも、1965年、交通事故の為わずか34歳の若さで、亡くなったのだそうです。
ミステリーの分野でも有名ですが、戦争を題材にした『夏の葬列』は、教科書にも掲載されていたそうで、その小説を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回お送りする『待っている女』は、そんな彼が、1962年に発表した短篇。
日常にふと浮かび上がる、現代人の孤独を描いています。
「待っている女」
ある日曜。妻が男と喧嘩して出掛けてしまう。
のんびりできて喜ぶ夫だが、家のそばで、ずっと誰か(何か)を待っている若い女が気になる。
やがて、男は思い切って彼女に声を掛けるが、明らかに拒絶されてしまう。

寺田寅彦は、1878年・明治11年、高知県生まれ。
熊本の高校時代、英語の教師だった夏目漱石と出会い、終生の弟子となります。
『吾輩は猫である』や『三四郎』には、この寺田寅彦がモデルの人物が登場するんだそうです。
東京帝国大学を卒業後、物理学者となりますが、その漱石の影響もあって作家としても活躍し、数多くの著作を残しました。
最初の妻・夏子とは、親の決めた結婚、しかも5年という短い期間でしたが、二人は深く心を寄せ合っていたのだそうです。
今回お送りする『どんぐり』は小説として発表されましたが、ほとんどその寅彦と夏子にあった、実際のことを描いていると言われています‥‥。
「どんぐり」
年の暮れ、若い妻が喀血した。
夫は二月の暖かい日、彼女を植物園へ誘う。
仕度の時のちょっとした諍いで元気をなくす妻だが、植物園に着きどんぐりを拾い始めると、たちまち元気になり、子供のようにいつまでも拾い続ける。

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