TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年9月7日(月) 放送後記
スタジオは高校3年生の谷本魁渡(たにもと・かいと)くん、
高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「日常」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
感染防止対策をじゅうぶんに行い、徐々に再開しています。
そして、学校側と感染防止対策について協議を行い、
部活動の取材を再開しました。
今週も埼玉県新座市にある、立教新座中学校・高等学校 に
お訪ねした様子をお届けしました。
「立教」は、キリスト教に基づく人間教育を行うために創立され
教育目標に「テーマを持って真理を探究する力を育てる」、
そして「共に生きる力を育てる」を掲げている学校です。
今回は立教新座の「フェンシング部」を、レポーター初登場、
石井大裕の後輩、TBSアナウンサーの喜入友浩が取材しました。
3年生で主将、「エペ」リーダーの角坂大陸(かくさか・りく)くん
3年生で副将、「サーブル」リーダーの石井達哉(いしい・たつや)くん
そして、2年生で副将、「フルーレ」リーダーの
橋本祥英(はしもと・しょうえい)くんに伺いました。
喜入友浩アナウンサー
- 立教新座の授業の特徴を教えて下さい
- 生徒の皆さん
- 「高校3年生で卒業論文があります。論文を書くにあたり、授業の選択があり、自分が受講したい授業を取ります。卒業論文の課題も自由で、自分が突き詰めたいと思ったところを知ることができるので良いです。(テーマは?)自分は、『グローバル化における道徳教育の在り方』について書いています」(角坂くん) 「選択できる授業の数が多くて、特に高校3年生になると(先ほど角坂くんも言っていた)授業の選択があり、僕は国際情勢に興味があったので『国際関係の研究』という授業とドイツ語、そして数学が好きなので『総合数学演習』を受講しました」(石井くん) 「体育にも選択科目があって、高校に進学してからは、10以上のスポーツから選ぶことができます」(橋本くん)
喜入 角坂くん 石井くん 橋本くん
喜入アナウンサー
- 将来、就きたい職業や夢を教えて下さい
- 生徒の皆さん
- 「自分は社会が好きで、いろいろな人に社会の面白さだったり、(自分が関心のある)アラビア圏の面白さというものもわかってほしいので、社会科の先生になりたいなと思っています。フェンシングをやっているので、フェンシング部の顧問として、指導者にもなってみたいです」(角坂くん) 「家が自営業ですので、それを継ぐのが目標です。(我が家は)商社を経営しています。小さい頃から『大勢の人を動かさなきゃいけない』ということ祖父や父がやっているのをずっと見てきたので、やはり自分の中では、それが目標であり憧れでもあります。それには、いろいろな科目が関わってくるので、どんな科目も疎かにしてはいけないと感じています」(石井くん) 「僕の夢は2024年のパリオリンピックで優勝することです。もともと幼い頃からオリンピックに出たいと思ってきていて、年齢的に僕が一番ピークを迎えるのがちょうど2024年でしたので、そこでメダルを取って結果を残したいです」(橋本くん)
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。
今週も、オリンピックや世界バレーで大活躍された
「プリンセス・メグ」の愛称でもお馴染み、
元バレーボール選手の栗原恵(くりはら・めぐみ)さんを迎えました。
栗原恵さん
広島県出身の栗原さんは、小学4年生からバレーボールを始め、バレーの名門「三田尻女子高校」で1年生の時からチームの中心選手として活躍。「インターハイ」「国体」「春高バレー」の3冠を達成。翌年の「インターハイ優勝」で高校4冠を達成し、全国的に注目されました。「全日本女子」には10代後半から選出され、2003年の「ワールドカップ」で、ヤングエースとして活躍したことで「プリンセス・メグ」として親しまれ、女子バレー人気は最高潮に!その後も全日本女子のエースとして、国際舞台で活躍、オリンピックには2004年の「アテネ」、2008年の「北京」に2大会連続出場し、いずれも5位入賞を果たしたほか、「世界バレー・銅メダル」「アジア大会・優勝」や「ワールドカップ」「ワールドグランプリ」でも目覚ましい活躍を見せ、国内のVリーグで通算230試合出場を果たし、海外でのプレーも経験したのちの去年(2019年)、現役を引退されました。
- 石井大裕アナウンサー
- オリンピックには2回、出場されています。オリンピックはどんな舞台でしたか
- 栗原恵さん
- 自分が、特に「オリンピック選手になることが夢」という目標でやってきたわけではなかったのですが、日本代表としてやっていく中では、やっぱり4年に1度のオリンピックは大きな舞台でした。「魔物がいる」と、よく言われるのですが、それくらい自分の中で過大評価をし過ぎてしまい、ちょっと固くなって臨んでしまったなと、振り返ることができます。(栗原さんが出場された2つの大会とも5位で、その後の2012年のロンドンオリンピックでは日本が見事にメダルを獲得。礎を作ったということですね)それまでに膝の怪我であったり手術をして、万全な状態で(ロンドンの)予選までは皆と帯同していたのですが、「最後の一歩」のところで届かなかったという点で、自分の中では非常に大きな挫折を経験したんですね。当時はショックが大きくて「やっぱり自分には足りないものがいっぱいあったんだな」と思ったのですが、自分が携わらせてもらった10年間の中でのことが、「少しでも銅メダルに繋がっていたのなら嬉しいな」と、今、やっと思えるようになりました
- 石井アナウンサー
- 今、学校生活においても、中学や高校、大学のいろいろな部活の大会も中止になるなどして、目標としてきたものが無くなってしまった高校生の皆さんも多くいますが、そうした皆さんにエールをお願いします
- 栗原恵さん
- 自分が、そういう(部活動の活動や大会が中止という)経験をしたことが無いので、どのような言葉をかけたら良いのかというのは非常に考えてしまうのですが、最終的に(自分たちの成果を)披露する場が無くなったというのは本当に絶望すると思うんですね。ですが、そこに至るまでに努力した練習の日々や、皆でぶつかりながらやってきた時間というものは、必ず裏切らないですし、これから先の人生で活きてくる財産で、支えになることは、私が保証できるぐらい実感していますので、そこに対して自信を持って、この先、明るい未来が待っているといいなと願っています。報道では、試合などの部分が大きく取り上げられますけれど、そこは一瞬で、そこに至るまでの日々や努力というものが見えないところにたくさんあるので、そこにもっとフォーカスし、大事にして、財産にしてほしいですね
立教新座フェンシングの皆さん、
ひとつひとつの質問に誠実に答えて下さいました。
部活動も勉強も頑張ってくださいね。
栗原恵さんには、一年延期された東京オリンピックへの
様々な思いについても伺いました。
詳しくは、下記のバナーをクリックして、
radikoのタイムフリーでお聴きください!
栗原さんにお越しいただいたということで、
美空さん、谷本くんが「バレーボールのポーズ」で
撮影しました!
今後も、感染防止に留意しながら、
番組の制作・取材を続けてまいります。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
これからも高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
まだまだ暑い日が続きそうです。
熱中症に注意して、元気で過ごしてくださいね。