TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年8月3日(月) 放送後記
スタジオは高校3年生の谷本魁渡(たにもと・かいと)くん、
高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「新学期」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
感染防止対策をじゅうぶんに行い、徐々に再開しています。
部活動の本格的な活動再開はこれからですが、
「特別取材」として、以前にも取材でお世話になった
東京・北千住の「足立学園中学校高等学校」にお邪魔し、
「情報科」の担当教諭、杉山直輝(すぎやま・なおき)先生に伺いました。
番組レポーターの田中ひとみが取材しました。
田中ひとみレポーター
- 足立学園では、もともと、オンラインを使った授業をされていたのですか
- 杉山直輝先生
- 「2015年から『ICT教育』に力を入れていまして、2016年から、マイクロソフトの『アソシエイト・ショーケース・スクール』に認定されました。これは、『マイクロソフトと共にICT教育を盛り上げていきましょう』という協定で、他にも(認定された学校が)何校かありまして、他の学校さんとの情報共有ですとか、『日本で、どんどん教育を盛り上げていこう』ということでやってきました。その後、2020年に、マイクロソフトの『ショーケース・スクール』というものに、全国で二校目として認定を受けました。今までの功績もあったおかげで、スムーズに、オンライン授業などに取り組めました。(休校期間中のオンライン授業は)まず、オンラインでのホームルームを始めまして、その後にすぐ、オンラインの授業を開始しました。まずは『英語』『数学』『国語』の三科目だけに絞って、通常の授業をタブレットを使って撮影しながらオンタイムで授業を行いました。5月になりまして、だいぶ余裕も出てきたので『理科』『社会』、そして芸術科目の『体育』『家庭科』を追加して、より通常の授業に近い形をとってゆきました」
杉山直輝先生
田中レポーター
- オンライン授業を、生徒の皆さんは、どのような形で受講していたのですか
- 杉山直輝先生
- 「スマートフォンで見ている生徒もいましたが、本校ではタブレットを購入している生徒が多く、タブレットの大きな画面で見る生徒が多かったです。それから、生徒たちの使い方として、パソコンので動画を見ながら、スマートフォンでチャットをして勉強をしている生徒もいました。生徒同士で好きなようにやってもらい、あまり私達が制限をかけるよりも、生徒たちの好きな発想で、やりやすく、新しい学びの形も含めて、どんどんやりやすいようにやっていきなさいと指導しております。今、コロナの影響を受けて、教育に関しても『学校って本当に必要なの』という考えが出てきています。私は、授業の形が変わっていくのではないかと、変えていきたいと考えています。今まで授業というと、学校の教室に集まって、教員1人に対して生徒40人という形でやり取りをしていました。オンラインはオンラインの良さがありますし、学校に集まって授業を受けるという一体感ももちろん必要ですので、そこの差をしっかりとつけながら授業展開をしてゆくというのが、今後の学校の在り方ではないかなと、私は考えます」
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。
今回は、「お笑い第七世代」として注目されているコンビ
「ゾフィー」の上田航平(うえだ・こうへい)さんを迎えました。
上田航平さん。
神奈川県出身の上田航平さんは、慶應義塾高校から慶應義塾大学法学部政治学科に進学。卒業後、劇団の立ち上げなどを経て、お笑いの世界へ。2014年に現在の相方・サイトウさんとお笑いコンビ「ゾフィー」を結成。歪んだ正義を主張する毒のあるコントに定評があり、TBS「キングオブコント」の2017年と2019年のファイナリストになるなど、「お笑い第七世代」の中でも実力派コンビとして注目されています。また、趣味の映画鑑賞の分野でも活躍されています。石井大裕の高校・大学の先輩です。
- 石井大裕アナウンサー
- 上田さんはどんな高校生活を送りましたか
- 上田航平さん
- 僕は、部活動(剣道)をわりと真面目にやるタイプでした。剣道部は真面目な人が多く、もくもくと練習をやって帰るという毎日でしたね。僕は中学生の頃から剣道をやっていましたが、スポーツの才能が無くて、高校3年の最後の引退試合にギリギリ出してもらいました。ただ、途中で逃げるのは嫌だなというか、(剣道部を)辞めるのは違うなという気持ちで黙々とやっていましたね。(慶応義塾高校を卒業して法学部政治学科に進んだのは)何か、いろいろやりたいなという思いがありました。政治学科は、いろいろな分野の勉強ができると聞いていて、僕は「浅く広く」やるタイプなので、そのような勉強ができる場が良いなと感じました。政治学科は極端な話、文学部の授業だったり、心理学を勉強することも出来ました。(その選択は、今、いかがですか?)結局、何かきっかけでどういうものが作れるのか、わからないじゃないですか。狭いことだけをやっていると、発想も狭まるので、本でも映画でもそうですが、広く見ておいたほうがアイデアになるなと感じています
- 石井アナウンサー
- 上田さんは「笑うことの大切さ」をどうお考えですか
- 上田航平さん
- 僕が、結構、真面目なタイプなんで、(気分が)下がる時は下がってしまうのですが、結局、「楽しい」ということが全ての正解だなと思っています。「自分が楽しくない」といのは不正解だと思うようにしています。(自分が楽しめていなければ、周りも楽しませることもできない?)そうですね。何かを作っている時も「これは面白いぞ」と自分が思ったものが、結局、みんなが面白いと言ってくれるものだったりとか、もちろん必ずしもそうではない場合もありますけれど、一番の基準は自分が楽しいかどうかです。真面目な人は、「楽しいかどうかを基準にしたら悪いことだ」と思いそうですよね。真面目な人ほど、この気持ちを伝えたいですね。もちろん、決して、楽はしない方が良いです。やっぱり、こういう辛い時期、「お笑いって、要らない?」って思ってしまいますが、娯楽は絶対に要るな、娯楽が無いとしんどいなと感じます。お笑い、映画や音楽、何でも良いですが、皆さんが「息抜きになった」とか言ってくれるのを聞いて、こうしたものを作ってきて正解だなと実感しています
足立学園の杉山直輝先生。
生徒の自主性を尊重し、個性を伸ばす教育への思いが
とても伝わってくるインタビューでした。
上田航平さんは、とても「熱い方」でした!
詳しくは、下記のバナーをクリックして、
radikoのタイムフリーでお聴きください!
「なんでも課外授業」のお客様、上田航平さん。
石井大裕にとっては、高校の1年先輩、しかも、
大学も、同じ「法学部政治学科」卒業です。
同じキャンパスで学んだ間柄の二人、
初対面でしたが、すぐに打ち解けていました!
番組では今後も、感染防止に留意しながら、
高校への取材などを進めてまいります。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
これからも高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
皆さん、夏休みに入りましたね。
健康に注意して「いつもと違う夏休み」を
充実したものにしてくださいね。