TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年7月27日(月) 放送後記
スタジオは高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「新学期」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
感染防止対策をじゅうぶんに行い、徐々に再開しています。
部活動の本格的な活動再開はこれからですが、
「特別取材」として、以前にも取材でお世話になった
東京・神田の「神田女学園中学校高等学校」にお邪魔し、
「学校司書」の佐々木愛(ささき・あい)先生にお話を伺いました。
番組レポーターの田中ひとみが取材しました。
田中ひとみレポーター
- 佐々木先生は、オンライン授業で、どんなことに取り組まれましたか
- 佐々木愛先生
- 「図書室の取り組みですが、『バーチャルライブラリー』、自宅に居ながら書籍が借りられる『在宅貸し出しサービス』を行いました。『バーチャルライブラリー』は、簡単に申し上げますと『司書とお話しをしましょう』という取り組みです。神田女学園の図書室は、『静かに勉強をする』というイメージが無くて、クラスでも無く、部活動でも無く、特に目的が無くても誰でも自由に気軽に来られる場所です。雑誌も、アイドル誌、ファッション誌、アニメ誌など豊富にあり、生徒も休み時間などにそれを読んでいます。そうしたことをきっかけに、図書室に来る生徒も大勢います。そういった『日常』があるので、今回、自宅学習という期間で、生徒が何か、抱えているものがあったら、それを『話す場』として設けました。『在宅貸し出しサービス』は、自宅学習期間中、学校に来ることが出来ない、なおかつ、公共の図書館もほとんどのサービスが停止していましたので、申し込みのフォーマットを製作し、生徒にいろいろなアンケートに答えてもらい、それに応じて、司書の『おまかせ』の本が生徒に届く仕組みでした」
佐々木愛先生
田中レポーター
- クラス単位で実施していたオンラインの活動があるそうですね
- 佐々木愛先生
- 「クラスの担任の教諭が、(年度が替わり)クラス替えがあったので、新しいクラスの仲間に馴染むように、例えば『ランチ』の時間に『オンラインランチ会』を実施したり、オンラインで『お菓子パーティー』を開催していました。『オンラインランチ会』は、午前のみの授業ではなく、午後も授業が始まるようになると、間に昼食の時間が入りますので、その時間に教諭も『一緒に食事をしましょう』と、有志で参加できるメンバーを募って行いました。クラス単位や学年で希望者が参加しました。学年で実施した時は、複数のクラスの教諭が参加しました」
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。
今週も、サッカー界のレジェンド!! サッカー元日本代表の
中澤佑二(なかざわ・ゆうじ)さんの登場です。
中澤佑二さん。
埼玉県のご出身の中澤佑二さんは、小学6年生の時にサッカーを始め、「Jリーグ」が誕生をきっかけにプロサッカー選手を目指すようになりました。高校卒業後にサッカー留学でブラジルに渡り、1年後に帰国。その後、練習生からJリーグの強豪「ヴェルディ川崎」に入団すると、たちまち頭角を現しました。1999年にJリーグ新人王に輝き、移籍した横浜マリノスで2連覇を達成、「JリーグMVP」を獲得するなど、Jリーグを代表するディフェンダーとして活躍。日本代表としては、ドイツと南アフリカのワールドカップに2大会連続出場、キャプテンも務められました。2018年、Jリーグ通算593試合出場、日本代表110試合出場のほか数々の記録を打ち立て、20年間の現役生活を引退。現在は、コーチとして、ラクロスの指導に携わっています。
- 石井大裕アナウンサー
- 中澤さんにとって「理想の指導者」はどなたですか
- 中澤佑二さん
- いろいろな素晴らしい指導者がいますが、僕がとても影響を受けたのは岡田武史さんです。岡田さんは、僕の長所を伸ばすようにアドバイスをして下さったのが嬉しかったです。「短所ではなく、長所を伸ばして行け」「日本人はどうしても短所に目が行きがちなんだけれども、短所などに目を向けている場合ではない。そんなことよりも長所を伸ばして、そこで勝負をすると、短所などというものは意外と目立たなくなるものだ」と言っていただいたので、それが自分のサッカー人生の中で大きな言葉になりました。岡田さんの最初のイメージは、とても厳しい方で、冗談など一切受け入れてくれないような人だと思っていましたが、実際に一緒に仕事をすると、グラウンドの中で他愛のない話もしてくれますし、自分にとってプラスになることを、しっかりと「一対一」で話してくれたり、プレーヤー一人一人を見てくれているんですよ。そして、何よりも監督と選手の関係でいえば、年下の選手が大勢いる中で、しっかりとリスペクトしてくれるんですね。そのリスペクトがあるからこそ、おそらく選手も、岡田さんのことをリスペクトしていたのではないでしょうか。お互い「リスペクトし合う」というのは、素敵な関係でした
- 美空さん 石井アナウンサー
- 岡田さんのような存在を見つけるというのは、生きてゆくうえで大切なことですね
- 中澤佑二さん
- そういった存在の人に出会うのは本当に大切なことです。「出会える」ということは、美空さんもそうですけれど、自分の「振る舞い」のようなものが、人を惹きつけるのではないでしょうか。これからも美空さんには、そういった「いい人」との出会いがあるように、普段の振る舞いや言動が、今と同じように「素敵な状態」で居られれば、もっと「いい人」に出会えるのではないでしょうか
神田女学園の佐々木愛先生。
とても丁寧な言葉遣いで、わかりやすく説明してくださいました。
中澤佑二さんには、現在、取り組まれている
「ラクロスの指導」についてもお聞きしています。
詳しくは、下記のバナーをクリックして、
radikoのタイムフリーでお聴きください!
二週にわたって中澤佑二さんにお話しを伺いました。
実は、美空さんのお父さんが、サッカーが好きで、
中澤さんの大ファンだそうです。
美空さんは、お父さんを通して「レジェンド」の凄さを
知ったそうで、今回、高校生の皆さんを代表して
中澤さんにお話しを伺うことが出来て感激していました。
番組では今後も、感染防止に留意しながら、
高校への取材などを進めてまいります。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
これからも高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
皆さん、もうすぐ夏休みですが、
健康に注意して頑張ってくださいね。