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心臓のポンプ機能がうまくいかなくなる「心不全」

生島ヒロシのおはよう定食|一直線

今週の「再春館製薬所 健康一直線」は、順天堂大学医学部・心臓血管外科教授の天野篤先生に、『心臓のポンプ機能がうまくいかなくなる「心不全」』と題して伺いました。

■拡張がうまくいっていないタイプ■
*心不全はさまざまな原因疾患が引き起こす心臓機能弱化の症候群のことを指す。
*ポンプとしての機能がうまく働いていないため、充分な量の血液を全身に送れず、また、肺や肝臓などに血液が滞って、呼吸困難やむくみ、動悸、疲労感など、さまざまな症状が引き起こされる。
*心臓には、血液を循環させるための2つの機能がある。全身へ血液を送り出すための「収縮機能」と、全身から戻ってきた血液を取り込むための「拡張機能」。
*従来は、左心室の収縮力が低下し、左心室が拡大した「収縮機能不全」が心不全の主な原因と考えられていた。
*しかし、最近の研究から、高齢者の心不全の半数は、収縮力が保たれているにもかかわらず、左心室が硬くて広がりにくいために、心不全症状を呈する「拡張機能不全」タイプの心不全であることが分かってきた。

■症状が出にくい「拡張機能不全タイプ」■
*心臓へ血液が戻る力が弱くなっているため、うっ血が起こり、むくみなどの症状が起こりやすいといった特徴がある。
*「収縮機能の低下した心不全」と同じように、予後が悪いということが疫学調査などから明らかになっており、収縮機能が正常だからといって、決して安心できない。
*拡張不全は、収縮機能は保たれているため、症状が出にくいのが特徴。
*収縮不全の場合、胸部X線で心陰影が大きくなっているなどの所見が認められるが、拡張不全では、収縮機能が正常に保たれているため、所見がはっきりしないことも。
*心エコー検査、血液検査(心臓の筋肉から分泌されるホルモンの測定)で診断する。
*治療は薬物療法が中心となる。血液のうっ滞に基づく症状を取り除くために利尿薬や血管拡張薬などが用いられる。
*中等度から重度の心不全の場合、ペースメーカーを埋め込む治療が行われることも。心臓のポンプ機能の改善を目指すためのもので、薬物療法とともに進められる。

■高齢者・女性に多い■
*超高齢社会の日本では、潜在的な拡張不全の患者さんはかなり多いと推定される。
*高齢者や女性に多く、高血圧や糖尿病・肥満、心臓の病気などの基礎疾患を持つ人、とくに身体活動度の低い人に多いため、症状に気づきにくく、放置してしまうケースも少なくない。