TBSラジオ
『TOMAS presents High School a Go Go!!』(毎週・月曜夜9時~9時30分)
「High School a Go Go!!」は、「学校」を取りまく
いろいろな話題にスポットを当てて、高校生の興味ある話題や悩み、
そして疑問などを直撃取材する「高校生活応援プログラム」です。
ハイスクール・ア・ゴー・ゴー、通称「ハイゴー」です。
▼メインパーソナリティ:TBSアナウンサー・石井大裕
▼2020年7月6日(月) 放送後記
スタジオは高校3年生の谷本魁渡(たにもと・かいと)くん
高校1年生の美空(みく)さんとお送りしました。
<高校生の主張>
「新型コロナウイルス」の感染拡大を防止するため、5月や6月は
高校はもちろん、大学、中学校、小学校など、
ほぼ全ての教育機関で休校状態が続きました。
緊急事態宣言は解除されましたが、生徒の皆さんは、今年、
今までとは違う「新学期」を過ごされていますね。
番組でも、2月以来、高校への直撃取材を見合わせてきましたが、
このたび、徐々に再開することを決めました。
部活動の本格的な活動再開はこれからですので、しばらくは
「特別取材」として、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、
休校中に「オンライン授業」「特別対応」などを
展開していた学校などに、いろいろとお話を伺います
今回は、これまでの取材でもお世話になった
東京・両国の「安田学園中学校・高等学校」にお邪魔しました。
番組レポーターの田中ひとみが取材しました。
田中ひとみレポーター
- 現在、学校はどんな状況ですか
- 稲村隆雄校長先生
- 「4月からオンライで授業を行いました。6月から時差・分散登校が始まり、40分の短縮授業を行いました。先週から従来の50分間の授業に切り替えました。時差・分散登校は、従来の午前8時30分開始を、通勤ラッシュに重ならないよう午前9時30分開始に遅らせて授業を始めました。オンライン授業は、もともと、英会話に関してはフィリピンなど海外の授業も利用しながら行っていました。今回は、(学校の通常の)時間割通りに、授業に沿って実施する形をとりました。学校行事では、宿泊を伴うものや文化祭など「3密」といわれる状況が生まれるものに関しては、現在のところ、中止、または延期という措置をとっています」
田中レポーター
- オンライン授業は、どのように取り組まれましたか
- コロナ対策プロジェクトチーム オンライン授業担当 松原先生
- 「4月はアプリを使ってオンライン授業を行っていましたが、その過程で不足部分を感じる教員も出てきまして、その教員は自ら動画(YouTube)を作って配信することも始めました。画面をずっと見てゆくだけの授業ですと、進むペースが速いので、それだけでは、なかなか、生徒に定着しないだろうと考えた教員も数多くいました。通常の授業では、生徒の反応を見ながら、『もう一回教える』ということがありますが、オンライン授業ではそういったことが難しいので、その辺りに不足を感じました。(それで、YouTubeを使って補足の説明をされたそうですね)はい。教員がこのあとの授業の展開を考えた時に、今後に繋がるような説明を生徒に伝えたいということで、オリジナルの動画を作成して配信しました」
<なんでも課外授業>
「学校ではあまり教えてもらわないかもしれないこと」を
ゲストを招いて色々と教えてもらうコーナー。
今回お招きしたのは、映画やドラマなどで活躍中、俳優の
細田善彦(ほそだ・よしひこ)さんです。
細田善彦さん。
東京都出身の細田善彦さんは、慶應義塾幼稚舎から慶應義塾大学まで慶應に通った生粋の「慶應ボーイ」です。2004年にコマーシャルでデビュー、その後は俳優として、テレビドラマ、映画などに数多く出演。24歳の時には、1年間、俳優活動を休止し、海外生活を送りました。帰国後、俳優活動を再開し、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「真田丸」、TBS「逃げるは恥だが役に立つ」などの話題作に出演、映画「ピア まちをつなぐもの」では主演を務められました。今月31日公開の映画で、今年4月に亡くなられた大林宜彦監督の遺作、「海辺の映画館 キネマの玉手箱」に出演されています。卓越した演技力と存在感で、今、注目されている若手俳優のお一人です
- 石井大裕アナウンサー
- どんな高校時代を過ごされましたか
- 細田善彦さん
- 中学生の時にサッカーをやっていましたが、一つ上に(現在、プロ選手の)都倉賢さんら、優秀な選手がいて、「自分はプロにはなれない人間だな」と気付きました。その当時、中学3年生の時、たまたま、(芸能関係の方に)渋谷でスカウトをしていただきました。それが俳優業のきっかけです。僕、中学2年生の頃まで身長が低かったのですが、そのあと一気に伸びたらスカウトをされたので「身長って大事だな」と感じました(笑)。そこからレッスンを受け、アナウンサーの研修と同じく(市川團十郎さんの)「外郎売」なども練習しました。高校時代は、僕なりの勉強法があって、朝4時に起きて勉強しました。夜は眠くなってしまうので、朝起きて学校に行くまでパッと勉強するのが僕の勉強法でした。大学は慶應義塾大学の商学部に進みました。商売を営んでいる家系で、父親も商学部でしたので、(商学部に)決めました
- 石井アナウンサー
- 24歳の時に、俳優活動をお休みして海外へ渡ったそうですね
- 細田善彦さん
- ドラマで悪い人の役柄を演じて、立て続けに同じような役を演じるようになって、徐々に自分の中での「引き出し」というか、毎回、同じようにアプローチしてしまい、求められるものも同じようになってしまっていて、何か自分の限界を感じてしまい、「一回、違うことをやりたい」と感じました。当時、やりたかったことに「海外に住んでみたい」というのがあり、24歳の時に決意しました。(どちらに?)転々としましたが、いちばん長く住んだのは、アメリカのソルトレイクシティでした。最初は、カナダのトロントでホームステイを経験し、その後、ニューヨークに行きました。当時「アメリカの友達を作りたい」と考えていたのですが、入った語学学校は英語を学ぶ人たちが通う場所だったので、アメリカの方とは出会えないと気付きました。それで、ニューヨークで「アメリカ人と友達になるにはどうしたら良いのだろう」と悩み、一つ、お店を決めて、「このお店に来るお客さんにどんどん話し掛けよう」と決意しました。話し掛けることを続けているうちに出会った方がソルトレイクシティに住んでいて「一緒にルームシェアしよう」と言ってくださり、ソルトレイクに住むことになりました。(ソルトレイクシティでの生活で吹っ切れたことがありますか?)そこで、(ルームシェアの仲間と)ドラマや映画の配信などを観ていて、「いつか、(仲間の)彼らが観ているこの画面に、僕が出て来たら面白いだろうな」と思って、(俳優を)「もう一回やりたいな」と感じました
久しぶりの学校取材、安田学園の皆様には、
ご丁寧に対応いただき、ありがとうございました。
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細田善彦さんご出演の映画のお知らせです。
今年4月に亡くなった巨匠、大林宣彦監督の遺作です。
映画「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
7月31日から「TOHOシネマズ シャンテ」
「TOHOシネマズ 新宿」ほか、
全国の映画館で公開されます。
詳しくは映画のホームページをご覧下さい。
「幼稚舎から大学まで」慶應に通った細田善彦さん。
石井大裕と同じ学生生活を送ってきました。
2つ違いなので、同時期にキャンパスで過ごした2人ですが
顔を合わせるのは初めてだったそうです。
共通の知り合いも多く、和気あいあいのスタジオでした。
収録終了後も話が止まりませんでした(笑)
今回から高校取材を再開しました。
これからも、感染防止に留意しながら進めてまいります。
「ハイスクール・ア・ゴーゴー」は、
これからも高校生の皆さんを全力で応援してまいります。
皆さん、健康に注意して頑張ってくださいね。