お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

「音楽を止めてはいけない」石川さゆりが語る”歌を届けること”について

ACTION

TBSラジオで放送中の「ACTION」。金曜パーソナリティは、武田砂鉄さん。

6月19日(金)のゲストは歌手の石川さゆりさん。YouTubeで音楽を発信することを始めた石川さん。武田砂鉄さんも「圧巻です」とつぶやいております。今日は石川さんから「歌を届けること」についてお話を伺いました。

武田:このコロナ禍でYouTubeを始められましたね。

石川:これは計画的に始めたわけじゃないんです。4月から自粛生活に入りましたね。とにかくお家にいなきゃいけなくてね。で、私はお仕事ができないんです。歌えない、コンサートが延期・中止になっていくんです。それでチケットを買ってくださった人は「なんだ、コンサート行けなかった、がっかり」と思いますよね。それで「音楽は止められないよね」との思いをバンドの仲間たちと共有し連絡を取り合って、「発信することはやめちゃいけないよね」と。それでYouTubeを始めたんです。

武田:あれはステイホーム史上最大の歌唱でしたね。ド迫力の「天城越え」でした。

石川:あれは少人数でやってますから。鼓の音もないので。でも皆の呼吸は取りたいから、自分で拍を取ったり、息遣いを合図にしたりやりましたね。

武田:石川さんは全国津々浦々回られて、いろんなインタビューを読んでいると、その土地の風景だとか、その時々の天候であるとかからインスピレーションを受けているという話をされていますが、家にいなきゃいけないので、いろんなところに行けない、人に会えない、風景が見られないというのは、僕たち以上に石川さんの生活の変化の度合いで言ったらとてつもないと思うのですが。

石川:こんなにお家にいるのは初めてですね。最初は嬉しくて。いろんなものが聴けるし、見られるし、家でできなかったこともできるし。「お花でも植えようかしら」とかね。でも、「私たちは歌を歌うこと、届けることをいつになったらできるのか?」ということなんですね。エンターテイメントというのは皆様に集まって楽しんでもらうので、一番最後なんですよね。私のミュージシャン仲間やライトマン(照明)、音響の仲間たちも皆大変なんです。ニュースだと飲食が取り上げられることが多いですが、是非ともエンターテイメントのことも忘れないでほしいですね。

武田:石川さんは地元が食料品店でバス停の前でタバコを売られてたんですよね。石川さんはお子さんの頃からたくさんの人を見て、会話をしていたと想像をすると、感受性が鍛えられるじゃないですが、そういう場面がたくさんあったように思えます。

石川:母は保母さんで、祖母も人が大好きだったので。地元でお祭りがあると、たくさん煮物やお漬物を作って「皆!食べんね、食べんね!」と熊本弁で「食べていきなさい!」と振る舞うような明るい祖母でした。その影響はあるかもしれませんね。


武田:石川さんの歌は自分の父親や母親も大好きなんですが、その歌と同時に頭にある光景というのは人それぞれで違うし、そのそれぞれ違う光景というのは色濃く記憶されているというのはとても贅沢なことだなと思っています。

石川:私は中学生の頃からこの世界に入って歌い始めたんですが、「何年に何がありました」という覚え方ではなく、「自分がこんな歌を歌っていたとき、この人にはこういうことがあり、世の中はこういう出来事が起こっていた」と、歌が軸になっていたんです。それは幸せなことかなと思いますね。

武田:同じ歌を歌い続ける体験というのは、何かを守ろうとすることなのか、それとも時代やキャリアによって歌の在り方は変わっていくものなのでしょうか?


石川:詞とメロディというのは絶対に頂いたときから変わりません。でも、歌い手は歳を重ねて日常も変わっていきます。だからこの私の身体の中を「どういう風にメロディや歌が通っていくんだろう」と考えると、それは絶対に変わらなきゃいけないですね。「同じ歌を歌い続けて飽きませんか?」と聞かれることがあるんです。

武田:そんなことを聞く人がいるんですか?(笑)

石川:いますよ。私は自分の歌に飽きたことはないですね。歌い手さんの中には飽きていたり、封印していたりする人もいるようですが、私の中にはないですね。

武田:もちろん歌にアレンジを加えることではなく、当時頂いた言葉とメロディは守るけれども、そこに対して向かっていく感情や態度みたいなものが時代ごとで変わっていくんですね。

石川:とても冷静になって歌えることもあるし、その歌詞の一言が自分にとって震える言葉に変わることもあるし、世の中を感じながら「今、この言葉を伝えたい」と思えるときもあるので、一つの歌も全然違って届けられる気がしますね。

このほか、秋田出身の幸坂さんが「津軽海峡・冬景色」について詳しく伺いました。GUEST ACTION全編はradikoのタイムフリーで。

6月19日(金)のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200619163245

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)