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声に誘われ森の中へ…。【新美南吉短編】

ラジオシアター~文学の扉

毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】

今週も引き続き短編三編『狐のつかい、去年の木、木の祭り』を、中嶋朋子さんの朗読でお送りしました。

最初の短編『狐のつかい』は、ふんわりとした優しい文体で物語全体が綴られています。
菜種畑の中、お使いで頼まれた油をついつい舐めてしまっている狐の、微笑ましい風景が目に浮かぶ様な、物語への没入感がたまりませんでした!
そして、中嶋さんの落ち着きのある朗読は聞き手をいつもワクワクさせてくれます!

次の短編は『去年の木』です。
童話作家の新美南吉さんらしい木と小鳥の不思議な友情のお話でしたが、この短編の最後でマッチ売りの少女を連想させられる場面があります。
新美南吉さんは、あの著名な童話作家『ハンス・クリスチャン・アンデルセン』から影響を受けていたという事なので、素敵な物語だけでなく新美南吉さんの好きな物についても、少し知る事のできる興味深い短編でした。

最後の短編『木の祭り』は、自然界の虫達の日常を覗いている様なお話でした。
風に乗って流れてくる花の匂い、小川の上を羽ばたく沢山の蝶達、夜に煌々と蛍の光で輝く美しい花。
自然の美しさが短い文章から伝わってきました!
中嶋さんはそれぞれの短編にぴったりな声のトーン、言葉のリズムで朗読されていて、読書とはまた違った耳で文学を楽しむ事の喜びを再確認できました。

 

by 西村成忠

 

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