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東京新聞紙面連動企画 『そのマスク 品質は大丈夫?マスクを解体チェック!!』

森本毅郎 スタンバイ!

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」毎週月曜日の東京新聞との紙面連動企画。今朝は6月3日の紙面。『そのマスク 品質は大丈夫?』という記事に注目しました。

自粛生活は多少緩和されたとはいえ、引き続きマスクは必需品。ドラッグストアではまだ品薄状態のところもありますが、ネットや繁華街の店頭などでは出回り、値段も安くなって来ました。ただ、雑貨屋さんやタピオカ屋さんなど、不思議な所で売っている事も。そうなると気になるのが品質。そこで記者がマスクを解体して検査した、という記事。

 

近堂かおりの現場にアタック〜東京新聞紙面連動企画http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200615073733

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

 

★密なもの、疎なもの。品質にバラつきアリ。

ではどんな結果だったのか?検査に協力をした、ウイルスとフィルターの専門家、名古屋大学工学部の堀克敏教授に、お話を伺いました。

堀克敏教授
「中に目で見て分かるほどの違いがあるものもありました。薄い、ということですね。品質にムラがあります。顕微鏡で見ますと繊維が絡まっているのですけども、品質の悪いと思われるマスクほど疎の部分がたくさんある。1、2種類ありましたね。ネットで買ったもの、雑貨屋で買ったものもありましたね。特に最近はマスクが足りないということで、売れるということもあって、検査をきちっと経ないで、とにかくすぐに世に出して売ろう、というのがありますから。そういう品質のものがいっぱい出てきちゃっている、ということだと思います。」

検査をしたのは【3層構造の不織布・使い捨てマスク】6種類。

  1. スーパー
  2. ドラッグストア
  3. コンビニ
  4. 雑貨屋
  5. ネット1
  6. ネット2

と別々の場所で購入した6種類です。

三層構造のマスクで大事なのは、真ん中の2枚目ということで、記者が解体して、その2枚目をチェックしたのですが・・・。

『目視で、明らかに薄いな、というものは、厚みや手触りも違う』と堀先生。

そして、不織布というのは、非常に細い繊維が何重にも絡まっている布なのですが、100倍の光学顕微鏡で見ると、その絡まり具合が”密なもの”と、”疎=粗いもの”があったそうです。

(光学顕微鏡での観察は、名古屋市立大学・田中靖人教授や村上周子研究員の協力)

★ウイルスにとって巨大迷路!難易度は?

ただこの6つのマスク、すべて、パッケージには【99%カット】と書いてあるんです!これだけ品質に差があって、本当に99%カットなの?堀先生に聞きました。

堀克敏教授
「元々ウイルスの大きさっていうのは、密になっている不織布の穴の大きさよりもさらに小さいんです。ただ不織布の厚みも関係してまして、たとえ薄い不織布でも、ウイルスから見ればだいぶ厚いんですね。口の側に抜けるまでのあいだに、穴をずっと、全部くぐりぬけていくことはできず、迷路みたいにどこかぶつかったりする。それでトラップされる。巨大迷路みたいなものを進んで、非常に細い通路、通れるくらいの通路なんですが、非常に複雑なのでどっかにぶつかっちゃう、といったイメージです。スカスカな迷路ですと簡単に通り抜けられる、ということになります。」

質が悪いマスクはスカスカな迷路!!

堀先生は『99%カット!と書いてあるが、何をどう99%カットするのかな』とおっしゃっていました。

ちなみにアベノマスクは、不織布のように複雑に絡めたものではなく、規則正しく織られた布。大きな穴が、漢字の【井】の字のように整列していて、ウイルスにとっては、規則正しい迷路なので、通り抜けやすい、と。

東京新聞紙面の写真より。光学顕微鏡で見ると違いが分かります。

では、質のいいマスクを見分けるポイントは何か?それは「第三者機関で検査したことが明記されているかどうか」。例えばカケンテストセンターなどの機関。あるいは「【全国マスク工業会】による認証マークがあるかどうか」

今回のチェックで”密”=品質が良い、とされたマスクは検査機関が明記されていました。

全国マスク工業会の認証マーク

カケンテストセンターでの試験実施の表記

★夏に欲しい!通気性のいいマスクは・・・。

というわけで、買うときに注意が必要なマスクですが、もう一つ、暑くなって来て、最近時々聞く【通気性の良いマスク】!これはぜひにも欲しいですよね!(この気温でマスクは本当に暑い!)

しかし、これはウイルスを止めてくれるのかどうか?堀先生に聞きました。

堀克敏教授
「これは非常に難しい問題です。通常、理屈的には両立ができない、相反するものですよね。ですから涼しくしようと思えばスカスカになりますけれども、ウイルスは通りやすくなる、ということで、通気性がいいものほど防御力というか、あるいは感染を防止するという機能というのは過信できない、ということになります。色々とひんやりとする布地なども最近は開発されてますけれども、それと編み目の細かさというのが両立可能であるかどうか、夏のマスクっていうのは、私もマスク開発をしていますが、そう簡単にはクリアできないような、難しい問題を孕んでいると思いますね。」

理屈的には、通気性と防御力は相反するもので、夏のマスクはものすごーーくムズカシイ!と堀先生。しかし、少しずつ開発が進んで、夏用のマスクも出始めています。ここは期待したいですよね。

夏用のマスクがない時は、堀先生も『夏は熱中症のリスクの方が怖い』と話していましたが、厚生労働省も、暑い屋外は人と距離を取った上でマスクを外す事を推奨。屋内の密でリスクの高いところでは、質のいいマスクを、比較的リスクの低い所では、通気性を重視など、使い分けが大切になりそうですね。

それにしても、簡単な迷路で、しかも検査機関の明記のないアベノマスクって・・・?

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。